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Logo Mark画家クロマト

悲観主義者が見つけ出した光を描くプロの画家。
その絵画を目にした者は心の核に語りかけられ、ある人は涙し、ある人は立ちすくむほどの圧倒的なエネルギーを持つという。
木炭とパステルを使っての独自のスタイルは10年以上の活動歴を持ち、CDジャケットや手描きアニメーションMVなど、音楽との共鳴も強い。
最近は小さいサイズでもふもふ動物の絵を描き始め、夜な夜なニヤニヤしているとのこと。
また、似顔絵やペット画の有料でのオーダーメイド、無料での絵描きの悩み相談も受け付けている。
2020年5月13日〜5月18日、東京・石神井公園にて自身初となる個展「ペシミズムの光」展の開催決定。


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「見つめ諭すイザベラ」

喜びの製造工場 黒い煙を上げて
いつだって煤だらけの心模様

いくら普通を願ったところで
普通以外の何者にも成れやしない
地球は平常 どこにも行けないまま
旅をしてるふりで旅して咲くんだよ

虚像 有象無象の巨像
現実を喰らった様な顔で歩いて良いよ
笑えない汚らしさのすべて
そんなあんたの美しさを私は信じてるぜ

見えているものを ゆめにしないで
見えないものを まぼろしにしないで
些細な事で悲しみ 笑って
もっと心揺らして 心揺らして
今を見て 夢想家で在れ

心臓の振動 全身を支配して
眠れない夜の虚無にこそ
描くべき希望を
掌にひとつだけ

そのたったひとつを
誰かに渡せるならば
手と手を繋ぐ架け橋にもなる
さぁ あんたの生き方を信じてるぜ

見えているものを ゆめにしないで
見えないものを まぼろしにしないで
些細な事を見付けて 受けとめて
もっと心揺らして 心揺らして
今を見て 夢想家で在れ

すべて取り戻す為の 続きを
終わるには早計すぎる命の 続きを
今を見て 夢想家で在れ

「夜鳴きのRock 'n’ roll」

ギターケースを背負った少女
これからどうせ、歌うのだろう

綺麗な声を
がなりたてて歌うのだろう

多くのピリオドを弔えば
君をそれに相応しくさせる

今日までの様々を背負った少女
これからひとたび、歌うならば
それらが星空となって讃える

ライブハウス
迷子たちが支払う六文銭
それでも足りぬと、赤字の箱庭

此岸と彼岸の狭間で少女は
これからどうせ、歌うのだろう
フラット気味、若者の讃歌
生きてやる、と歌うのだろう

「Chronophobia」

時の流れは清濁
昨日が昨日であった事
今日が今日であった事
明日に流されていってしまう事
それが怖いの

人の形を成し始めた頃に戻りたいよ
何も知らない、命だけの頃に
なんてね

「もう大人なんだから」
そんな思惑にまた逃げてしまう
そのくらいの邪気が宿ってしまったよ

飲めないアルコールと、愛情
濡らす枕に睡眠薬、1錠
眠っている時だけが
死に一番近い時間だね

どうか今だけ、安寧の時を
どうか今だけ、安寧の時を

「讃火華」

寒空の下
彼女は帰路につく
真冬の冷たい空気と
冷たい人間に震えながら
白い息が昇り、それが雲となり
雪を降らせているようだった

家に着いた彼女は
忙しなく暖炉に火をつけ
マグカップを見つめながら
ロッキングチェアに腰掛ける
今日の虚しさがホットミルクの湯気となり
雪を降らせているようだった

やがて暖炉は
無邪気に赤色を放ち
それが彼女の頬へも伝わっていく
はしゃぐ子供の面影にも見えるその炎は
ぱちぱちと
ぱちぱちと
まるで過去のすべてを讃えているようだった

思い出すだけで
思わず微笑んでしまうような記憶を
人の温もりによく似た暖かさが
思い出させてくれた
ちょっと可笑しくて、懐かしい記憶を

ありがとう
いま、生きています

「ひらりひとひら」

居場所がない居場所から
覗く小窓に花落ちる

元気になりますように
私がそう願われた分を、あなたへ
元気になりますように

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