沢木 優

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
埼玉県出身。
血液型：B型。
LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
パー...

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今回は、行政書士のお話しを。
感激の合格発表から、早いもので1ヶ月が過ぎました。
今でも、夢じゃないよなぁ？と、合格証を確かめてしまう瞬間があったり、夜中に“あっ！勉強しなきゃ!!”と寝ぼけて飛び起きたり…(^^;
特に、ここ数年は元旦も普通に勉強していたし、年間で全く勉強しない日は、5～6日くらいだったので、どこか勉強せずに寝るというコトへの違和感があるのかも。
合格まで実に7年も費やしてしまったので、行政書士会に登録してバッジを貰ったあたりで、心底実感するのかな…なんて思っています。
ちなみに、試験に合格するだけでは、まだ行政書士とはならず、居住している県の行政書士会への申請・登録を経て、晴れて行政書士を名乗れるんですよ。
この申請・登録の中で、多くの書類を揃えたり、事務所名や事務所の所在、設備を整えたり…が必要になるので、ここで本格的な開業準備を始めるコトになります。
人生初のスーツなんかも、揃えようと思います(^^♪
実は、未だにネクタイの結び方も知らないという…。
今月3日からスタートするNew York ブロードウェイミュージカル「WITHOUT YOU」来日公演でのドラム仕事を終えたら、こちらの準備にシフトしていこうと思います。

■ ドラムで稼ぐことに拘った30代

さて、合格したら書こう！と、ずっと思っていたコトが幾つかありまして、やっとその1つを書くコトが出来ます。
まずは、タイトルにもあります“何故、行政書士を目指したのか？”と。
自分のこれまでの人生を振り返ると、若い頃はプロドラマーになること。
この一点だけに集中して、ガムシャラにやってきました。
その中にある目標の1つだった、メンバーとして所属するバンドでメジャーリリースをするというのがありましたが、2002年に当時所属していたTHE POWERNUDEで叶えるコトが出来ました。
そして、このメジャー契約を機に、もう1つの目標であった、ドラマー個人としてプロの仕事を頂けるようになり、ようやくドラムを叩いてお金を稼ぐというのを形に出来ました。
しかしながら、大御所の方々のように安定して仕事が入るワケではなく、谷間の月には繋ぎでアルバイトをしたり…まぁまぁ波は激しかった気がします。
それでも、徐々に仕事の輪が広がっていきまして、ようやくアルバイトなしで生活出来る時期もありました。

ある意味、ドラマーを志した当初の夢は、ほぼ形にはなっていましたが、40歳に差し掛かかってきたある時期のコト。
自分の“その先”というのを冷静に考えてみました。
その時点では、1年間のバックメンバー契約もあったり、そこそこ仕事を頂けていたのですが、果たしてコレが10年後、20年後もあるのだろうか？と。
やはり自分の名前・実力では、一生ドラムだけで…というのは難しいかなと感じました。
ならば、ドラムの仕事があるうちに、次のステップの準備をしよう！と。
それまでの自分は、あくまでドラムで稼ぐというコトに拘っていましたが、少し視点を変えてみたんです。
お金になる云々はひとまず置いて、ここからはプロドラマーとしてのクォリティを磨いていこうと。
今回のように、大きなミュージカルの仕事などがあれば、もちろん！有り難く受けますが、そうそう頻繁にあるワケではないですからね。

■ Web業界へのチャレンジ

では、どんな仕事なら自分に出来るだろうか…と考えたところ、元々興味があったITやWeb系にトライしてみようと思いました。
この業界は、服装・髪型なども緩かったので(笑)、音楽活動にも影響なく仕事が出来るのも大きかったかな。
早速、PCを購入して、簡単なウェブサイトが作れるくらいまで独学で勉強しながら、まずはアルバイトで少しずつ経験を積みました。
2006年くらいだったか、とある携帯サイトやウェブコンテンツの制作・運営をする会社で、初めて社員として採用して頂きました。
それまで、繋ぎのアルバイトは色々やってきましたが、きちんとした就職というのは、これが初めて！
40歳にして、固定給というものを初めて頂いて、こんなに安心感があるのか！と感動したものです。
その会社では、ITのいろはを勉強させて貰いながらも、広告やサイト運営の仕事も経験する中でスキルアップも出来て、本当にお世話になりました。
気持ち的には、ずっとこの会社のために頑張りたい！と思うくらい。
しかし、7年程お世話になった2013年、世の中的にちょうどカラケーからスマホに切り替わるあたりの時期で、それまで絶好調だった携帯サイトの運営が苦しくなり…。
自分が所属していたチームが解体され、転職を余儀なくされました。

■ 人生を変えるアクションが必要だ!!

そこから、同じ業種の幾つかの会社でお世話になりましたが、なかなか納得のいく環境に巡り合えず、悶々とした日々が続きました。
このままだと定年を過ぎたあたりには、何も残らない…という危機感が押し寄せてきまして。
音楽を安定して続けるためにも、収入源となる仕事は必要です。
その仕事の部分で、自分の性格的に誰かに使われる…いわゆる雇われの身ではなく、自分の力でビジネスを起こしていきたいという思いが日に日に強くなり。
とは言え、どんなビジネスも、決して甘くないですからね。
自分に何が出来るんだろうか…自分がやりたい方向は何だろう…と模索しつつ、何か人生を変えるようなアクションが必要だと感じ始めました。

■ 行政書士の存在を知る

ある時、たまたま読んだ某タレント兼国会議員のインタビュー記事に、心理カウンセラー資格の話しがありました。
心理カウンセラーと言っても、色々な種類がありますが、国家資格の方はかなりの難関だと。
それを読んで、自分の性格や適性にリンクしそうな国家資格って何だろう…と考えていた時に飛び込んできたのが“行政書士”というワード。
初めて目にするワードなので、“行政書士ってなに？”でしたが(笑)、法律系であることはすぐにわかりました。
色々と調べていくと、就職向けではなく開業向けの即戦力になる資格だと。
更に、学歴も国籍も関係なく受験出来るというのも大きかったです。
中には、大卒や他資格の取得者でないと受験すら出来ない資格もありますから…。
ただし、誰でも受験は出来るが、試験自体はかなり難関で、狭き門だというのも知りました。
仕事やビジネスに直結する即戦力的な資格は、漏れなく難関ですからね。
10人のうち1人しか合格しないという合格率の低さに、正直ちょっと引いてしまいましたが、とりあえず通信講座のサンプル教材でも見てみよう！と。

ところが！届いたサンプル教材をチェックしたところ、意外にも抵抗なくアタマに入ってきたんです。
これはイケるかも…と、すっかりポジティブになってしまい(笑)、そこで決心しました。
それが、2016年の初頭のお話し。
そこから、実質8年…この間も決心が揺らぐコトはなかったので、それ以降の職場では敢えてアルバイト契約にして貰い、勉強する時間を確保すると共に、自ら後戻り出来ない環境にしました。
勉強や試験は厳しく、だいぶ苦しい想いをしましたが、必死で勝ち取ったこの資格。
それを存分に活かして行政書士という仕事を、自分のモノにしていきたいなと思いますね。
もちろん！ミュージシャン業も、しっかり継続していきます。