[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark なにか創るとうれしくて AIの時代になってWebサイトのあり方がだいぶ変わってきたなぁというお話

紫水勇太郎・清水 豊

Spinart運営者
YouTube「うさぎのうみちゃんねる」のおじぃ
YouTube「Crazy NOVA's NO VAnity!」のアシスタント
...

続きを読む

 世はこぞってAI時代である。
 写真、動画、イラスト、音楽、文章に至っては解説的なものから創作的小説に至るまで、そしてビジネス的には企画立案から企画書作成、過去事例やデータの調査、果てはプログラミングやアプリの作成など、まぁ本当にありとあらゆることが、ちょっと文章でお願いするだけでできちゃうという…特にここ1年くらいの進化の目覚ましさに圧倒されつつも、それが世の中に広がっていく速度の速さにも、だいぶ画期的なものを感じているという次第。
 え?…戸惑ってるって?…でしょうなぁ。特に私たちのように、なんから創作的なことを生業としていた者にとっては、その得意としていたことのほとんどが置き換え可能な状態になっちゃったわけで、そりゃ戸惑うのが当然と思います。

 そんな中、既存メディアにおいてもいろいろな意味が変わってきてるなぁと感じるので、今回はその中の、特にWebサイトの意味づけの変化について書いてみようかなと。

 Webサイトにおいて「デザイン」というものの意味がだいぶ軽くなったなぁと感じたのはおそらく2011年あたりかなと。
 おそらくは東日本大震災を一つのきっかけとして爆発的に普及したスマートフォンによるサイト閲覧とSNSの一般化。それに対応するレスポンシヴWebデザイン(閲覧者が使うデバイスの画面サイズによってWebサイトの見え方を自動で調整し最適化できるようにする仕組みを入れること)の普及。そして同じ頃、Googleあたりが提唱した「マテリアルデザイン」「フラットデザイン」が一気に一般化したことによるかなと思います。

 つまりスマートフォンという狭い画面で、しかも当時はまだ激遅だった電波環境もあり、デザインはデザイン的なギミックよりも、より見やすさが優先され、また同時にそれを表現するためのデータ的な容量もより軽く、より素早く表示できることがより良いとされるようになったということと思います。

 そして、そうした流れの中で逆に重要度を増したのがそこに表示される情報の質。
 デザインがシンプルになったことが一つの大きな要因とは思いますが、多くの方がネット上でより多くの情報に触れることが一般化し、その結果、装飾的だったりギミカルだったりしたところで、そこにきちんと意味ある情報が記載されていなければちゃんと見ないなんてことが起こったということかと思います。
 なので、その情報に、よりストレートにダイレクトにシンプルに、素早く辿り着かせることができるか…なんてことの方にこそ、デザインの役割があり、見た目がどうこうなんていう印象操作的なものにはもう、閲覧者は騙されませんぜ、という状態になってきたんだなぁと感じさせられたものです。
 だから私たちは当時からしつこく「コンテンツ・ファーストであることが大切」だと言ってきたわけですねぇ。

 とまぁ既に15年も前から少しずつデザインというものの重要度がだいぶ小さくなっていているという現状であるわけですが、そんな中でAIの強力な伸長です。
 これをことWebの世界で実感するためにもっとも簡単な方法は…そうですね、例えばGoogleでなにか調べてみてください。以前はGoogleなにかを調べると、その検索結果として調べたワードに近いWebサイトが一覧としてズラーっと出てきて、その表示にあるテキスト情報を見ながら、より自分の求めに近い情報を与えてくれそうなサイトに移動して、さらにそこから情報を探したりしてませんでしたか?
 じゃあ今はどうでしょう。いきなり最上位にGoogleのAIである「Gemini(ジェミニ)」による要約説明が出てきますよね。で、もっと詳しい情報が欲しいとなれば、さらに質問をすると対話形式でAIが答えてくれます。もちろんその下に以前のようなサイト一覧は掲載されていますが、しかしそれらのサイトにいちいち移動しなくても、欲しい情報をその場で手に入れることが可能になってます…よね? これはどういうことでしょう。
 つまり、Webサイトへアクセスしなくてもいいという状態が進んでいるということになります。Webサイトにアクセスしない。ホームページを開かない。とすればデザインは?…当然、どんなに凝ったことをしても見てもらえる機会が減りますよね?
 むしろより重要度を増すのが掲載されている内容=コンテンツです。それも現時点で優先度が高いのは依然としてテキスト情報。なぜなら「Gemini」に限らず「ChatGPT(チャット・ジーピーティー)」だろうが「Claude(クロード)」だろうが、蓄積している情報はWeb上にあるものが中心になるし、しかもその中心はやはりテキストだからです。

 ということは、より多くの人に発見してもらうためにはどうすべきか?…なんてことを考えると以下のようなことが言えるかもしれません。
・多くの人がAIに尋ねそうな情報を多く保持していること
・その内容についてより詳しい情報が掲載されていること
 これはつまり、誰かのお困りごとを解決するノウハウが掲載されているということが一つの鍵になるかもしれないということを示しているかもしれないということかなと。
 ですので、いかにデザインに凝ったとしても、コンテンツの内容が自分発信ばかりで誰の役にも立たないようなコンテンツだった場合は拾ってもらえない…ということが、まぁこれまでもその傾向は顕著でしたが(例えば私ども「Spinart」の連載記事の読まれ方等でもけっこうそういう傾向を感じます)、より一層その方向に傾いていくのではないかと思えるんですね。
 で、AIからその詳細が掲載されているサイトとしてリンクされるとアクセスが伸びる。しかしそのリンクされているページはおそらくトップページではなく、その情報が掲載されているページへの直リンクになるので、やはりここでもデザインがどうこうより、よりそのページに記載されている情報が読みやすいか、内容が分かりやすくまとめられているか…なんてことがより重要度として重くなると考える次第です。

 まぁとはいえ、まだまだAIも進化の途上。そしてそのAIによって生み出されたものを私たちがどのように受け止めるかも定まったわけではありません。ですからまだまだこの後も思いがけない方向に展開するかもしれませんし(あえてそれを「進化」や「発展」とは言いませんがw)、その影響も予測し切れるものでもないと思えます。
 しかし一つだけはっきり言えるのは、この流れに抗ったところで止められるものではないということかなと。自分も気持ち的には抗いたい思いは正直ありますが、これほど激しく大きな潮流を止めることなど誰にもできないとも思えるというのも正直なところです。
 ですので、そんな中でやるべきは、その激流の中でやれることを探すこと。もしくはその激流の中でも自分の思いを残す、そして伝える方法を開発すること…かなぁなんて思ったりもして…え? 曖昧だなぁって? だってそりゃあそうでしょ…だって変化しつづけてるんだものw だから具体策はだいぶ細かく変動しているようにも思えて、逆に、それにいちいち細かく対応していると、金と時間と労力がもたんということさえ考えられる状態に見えてますもん;;;
 ということで、まぁ、とりあえず今はこんな感じかなということで一応書いておこうと思った次第です。また来月にはとんでもない変化が起こったりしてこの見解も変わるかもしれませんけどねぇ;;;

※写真はうちの近所にある戸田遊水公園で撮影した月の写真。
 手持ちで撮ったのでちょっとブレちゃってますし、露出も甘くて月もちょっと光っちゃってますけど、周囲の雲の感じが好きです。
※使用カメラ&レンズ:Canon EOS 50D + Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM / EX DC

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


紫水勇太郎・清水 豊

Spinart運営者
YouTube「うさぎのうみちゃんねる」のおじぃ
YouTube「Crazy NOVA's NO VAnity!」のアシスタント
...

続きを読む

関連記事

準備中