連載記事2025/10/20
The Great Journey【プロドラマー×行政書士 二刀流物語】追悼Ace Frehley~KISSへの想い入れを語る
先日、KISSの初代ギタリスト・Ace Frehleyが亡くなるというショッキングなニュースがありました。
ホントに偶然なんですが、その数日前からKISSの大好きだったアルバムと、Aceのソロアルバムを思い出したように聴いていたんですよね…。
最近のライヴ映像を観る限りでは、明らかに健康ではない…だいぶ衰えを感じてしまうものだったので、心配ではありましたが。
わたくし、KISSに対する想い入れは相当なものがありまして、その辺りをAceへの追悼の気持ちも込めて書いていこうと思います。
最初にKISSの音楽に触れたのは、小学6年生の時。
姉が聴いていた“I Was Made for Lovin' You(ラヴィン ユー ベイビー)”に衝撃を受けてから、この歳に至るまでの大ファンです。
そして、ドラマーとしても忘れることの出来ない1曲でもあります。
初めて真剣にコピーした洋楽で、初めて実際にドラムをプレイした時に叩いたのが、この“I Was Made for Lovin' You”。
ハイハットのオープン・クローズの使い分けに、並々ならぬ拘りを持つようになった原点の曲です。
当時のドラマー・Peter Crissは、決して上手いドラムではなかったケド、このハイハットの音色や叩き分けに於いては、自分のドラムスタイルのベーシックになっていますね。
自分が、実際にKISSのステージを観たのは、1988年の“Crazy Nights”のツアーでの武道館公演でした。
アリーナの前から数列目という超!良席で、Gene Simmonsの汗が飛び散るのが肉眼でハッキリ見える位置でした。
この時のドラマーは、Peterの後任でEric Carr。
残念ながら、既に亡くなっていますが、Ericのドラムはめちゃめちゃ上手かった!!
歌も上手いし、マルチなミュージシャンでしたね。
この公演で、“I Was Made for Lovin' You”を演奏してくれたんですが、ちょっと感動でウルウルきたのを覚えてます。
まだまだメンバーも若く、演奏もステージングもキレッキレで、ある意味バンドとしても充実した時期に観れたのは、本当にラッキーだったなと思います。
自分的に、特に想い入れのあるアルバム4枚を選んでみました。
まずは、何と言ってもこの“Dynasty”でしょう。
リアルタイムで聴いていたアルバムですし、KISSと出会った作品でもあるので。
これよりも初期に、KISSを語る上では外すことの出来ない名盤も多々ありますが、それでもやっぱりこのアルバムですね。
当時の世界的な流行の音楽ジャンルだったディスコサウンドに傾倒している…と批判される記事も多く見ましたが、KISSらしさは確かにあるし、どう聴いてもハードロックだと思いますけどね。
時代に合ったサウンドを作れる柔軟さは、決して悪い要素ではない気はします。
このアルバムは全曲好きですが、“Sure Know Something”はKISSの代表曲ですし、ストーンズのカヴァーでもある“2,000 Man”なんかも、今聴いてもカッコいいと思います。
“Dynasty”よりも前にリリースされたライヴアルバム。
ALIVEは、1~3までリリースされていますが、自分的にはこの“2”なんですよね。
ライヴ音源も大好きですが、ボーナストラック的に、スタジオ録音された新曲が5曲収録されていまして、何気にコレが最高なんですよ!!
クォリティ的には、ボーナストラックとは次元が違うと思います。
この時代にしては、サウンドもクリアですね。
これは、KISSがメタル寄りに路線を変えた時代のアルバム。
Dynastyの頃から比べると、かなりメタルです(笑)。
Eric Carrの重たいグルーヴもカッコいいですが、彼はテクニックも凄いので、難しいフレーズもガンガン叩いてます。
このアルバムで、Aceが脱退するわけですが、実際にはレコーディング中にバンドを離れていたらしく、アルバムでは後任のVinnie Vincentが大半のリードギターを弾いたり、曲作りにも参加していたようなので、Ace独特のギターのトーンは全くないですね。
確かに、KISSにしてはヘヴィ過ぎるかなとは思いますが、楽曲はどれも好きです。
Dynastyがリリースされる前の年に、メンバーそれぞれがソロアルバムをリリースしたのですが、この時のメンバーは全員がリードヴォーカルを取る曲があったので、4人ともそれぞれの個性が反映されたクォリティの高いアルバムを作ってます。
で、中でもお気に入りだったのが、Aceのソロ。
独特の気だるい歌い方は、好みが分かれるところかなと思いますが、ギターのトーンはピカイチでしょう。
ギタリストじゃない自分でも、“あ~、Aceの音だな”って感じますから。
1曲目の“Rip It Out”は名曲で、今でもYouTubeでライヴ映像をよく観ます。
間奏部分にあるドラムのソロも、めっちゃカッコいいんですよね。
偉大なロックギタリストが、また1人旅立ってしまい、本当に残念です。
ただただ、ご冥福をお祈りします。
■ 11月22日(土)@新宿 ROCK BAR GODZ
『LINX 15th Anniversary “FREE” One-Man Live』
日時:2025年11月22日
スタート(1st. ステージ) …20:00
※2部構成のステージになります。
場所:新宿 ROCK BAR GODZ
オフィシャルサイト
出演:LINX
チャージ:入場0円(D別)
※入場フリー投げ銭制。
※ドリンクオーダーは必須です。
2023年8月の公開から、21万回を超えました!
激アツにグルーヴするFunk Rockと、Soulfullなヴォーカルが絶妙に融合したSuper Funk Rock Tune!
これぞLINX独自の音空間“Hybrid Rock”の最強進化形!!
“Time Is Slippin' Away” Official Music Video!!
是非!ご視聴下さい。
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
準備中