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Logo Mark 脳内伝言板 アートを生業にする 私なりの考察 3

白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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前回からしばらく時間が空いてしまったが、前回の続き。

あくまで私の場合なのだが展覧会の話を頂くとまずやることは会場に行ってその空間を感じる。話で聞いたり写真で見た感じとはまた違ったイメージが湧くことが多い。そこの空間をどう生かすか想像が膨らむ。とても楽しい時間だ。また釘やビス等でしっかり固定できるのかただ吊るしたり置くことしかできないのか等、会場には制約があるのでその辺も踏まえて考えていく。毎回作品を展示するための什器製作から始まることも少なくない。あとライティングの数や色などもチェックして足りなければ持ち込み可能かも聞いてみる。

当然会場によってインスタレーションや大きな作品が向いているところもあれば、小作品が向いている場所もある。そうやって何をどう表現するかが決まっていくのだけれど、毎回多めに作品を搬入して現場で微調整する感じでやっている。
今の私の感覚で会場と作品、共に一番違和感がない展覧会をしたい。なんにしても全開で開催したい。

本気で取り組めば、何か伝わることがあるのではないかと思う。展覧会を開催する度に起こることは、新たな出逢いがあったり、次につながるオファーやそのきっかけになる事がある。それは私にとって大きな刺激であり感謝の気持ちが生まれる瞬間でもある。またそれが私のようなスタイルでアートで飯を食うのには重要な鍵になっている。
逆に捉えればそういった次につながる何かを見いだせなかったならば、何が問題なのかを考えればいいのだと思う。PRする場所が違うのか、はたまたPRの仕方が悪いのか等。これは自分に合ったやり方みたいなものが各々出てくるのではないかと思うので、少しづつブラッシュアップしていくしかないのではないかと思う。結局経験したことから何をどれだけ学ぶのか、まぁこれはどの業種についても同じことなのかもしれない。

展覧会開催するにあたり現実的に行う事としては、芳名帳を基にDMを郵送したり一斉送信ではなく個別にメールを送るのは大切な気がする。手紙やメールを送るのは結構勇気がいるのだが、毎回勇気を振り絞ってお知らせしている。あと以外と知られていないのが記者クラブにポスティングすること。企業は新作やイベントなどある度にプレスリリースを投函している。これは場所によって様々なのだが大体市役所か県庁などに記者クラブが入っている。市役所によってはまとめて郵送すると職員の方がポスティングしてくれるところもあるし自分でポスティングしにいくというシステムの所もあるので展覧会を開催する都道府県の役所に電話で問い合わせしてみるとどんなシステムか教えてくれる。興味ある方はプレスリリースと検索すれば色々と出てくるので参考になるのではないかと思う。もちろんSNSでの告知や美術館やギャラリーなど美術関係の方が来そうなところにDMを置かせていただくことも重要だと思う。最初は時間も手間もかかる割にそれほど多くの成果は出ないのかもしれない。それでも着実に成果は目に見えてくるものだと私は感じている。なにがしかの行動を起こして少しずつ紡いでいくしかないのかなぁと思う。

そうやって紡がれていく縁の中に、時々熱狂的に応援してくださる方と出逢う。こういった縁が多ければ多いほど豊かになっていくのではないかと思う。結局のところそういった出逢いは、作品が繋いでくれるのだという事をこれまでの活動の中で感じている。不思議なことに言葉とかでは伝えきれないものが作品から伝わることがある。人柄やフィーリングだけではそこまで深く伝わらない。感性を具現化すると共感してくれる人と出逢えるというギフトを頂ける事がある。なんて素敵な事だろうか。そういった奇跡みたいなものをつなぎ合わせて生きている感じなのだけれど、見方によっては毎日無限の奇跡の中で生きているのだから、作家を目指すかどうか悩んでいる人がいたなら、思い切ってこちら側に振り切ってしまえば案外何とかなるのかもしれない。

それにしても16年がっつり活動してきたが相変わらず何の肩書もなく。保証もない。それでも好きを押し通して生きていられることに感謝しかないなぁ。年をとるたびに感性が豊かになっていき、困難なことも受け入れる思考が出来ていくと、若い頃の生きにくさも無くなり、結構幸せに生きていけるものだ。

とりとめもなく書いてしまったが、私みたいな何にもない者でもなんとかやっていけるのだからと、少しでも誰かの参考になったり、好きな事に邁進する励みになったら嬉しく思う。
    おしまい。

TOP写真は2025年天王洲での個展会場風景です。


アートを生業にする 私なりの考察 1
アートを生業にする 私なりの考察 2
アートを生業にする 私なりの考察 3

展覧会【向こう側の銀河への地図】

2026年4月15日(水)〜5月24日(日)
[ 作家在廊予定日 ]
4月18日(土)、19日(日)
5月23日(土)、24日(日)

【向こう側の銀河】
そこは目に見えないけれど確かに感じる右の渦と左の渦で出来ていて
それらが飽和すると目に見えるものが生まれてくる
すべてが光で出来ているようで光には音と色がある暗くて冷たいものさえも何故かぬくもりを感じる
間すらも光で出来ているようで強い生命力を感じる
僕は向こう側の銀河への地図を描き続けている
    K.Shirasuna

会期:2026年4月15日(水)〜5月24日(日)
   ※休廊:毎週月曜、火曜(国民の祝日を除く)
時間:Open 12:00〜Close18:00
入場料:無料
会場:ブレインブルン2Fメインギャラリー
   〒192-0063 東京都八王子市元横山町3-1-1
   電話・042-649-2497
   メール・問い合わせメール


白砂勝敏(Shirasuna Katsutoshi)

静岡県出身、造形家/演奏家。
農業高校造園科卒業、美術音楽共に独学。
美術家、演奏家、パーカッション、ディジュリドゥ、ムビラ奏者。

20代前半人...

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