[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark The Great Journey 【プロドラマー×行政書士 二刀流物語】サポート仕事で大切な“ニーズを的確に把握する”ということ

沢木 優(樺島 誠二)

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
埼玉県出身。
血液型:B型。
LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
パー...

続きを読む

今回は、ドラマー業のお話しを。
自分のバンドや、即席のセッションなどでは、あまり問題にはならないと思いますが、例えばライヴのサポートやレコーディングなど、いわゆる“仕事”を受けた際に、大切になってくるのが“それぞれの現場でのニーズの把握”かなと思います。
もちろん、ここでは“仕事”なので“演奏力やパフォーマンス力”というのは、当たり前に備わっているという前提での話しです。

ひと口に仕事と言っても、ライヴやレコーディング、(映像作品やテレビなどの)あて振りなど…様々なシチュエーションのものがありますよね。
技術的なこと以外で、これまでの自分の経験から感じた、1つ1つの現場を次に繋げていくために必要な“気づき”みたいなものを、書いていきたいと思います。


■ レコーディングの現場

レコーディングは、求められるものが割と明確なので、基本的なニーズを外すということは、あまりないと思いますが、中でも重要なのが制作側が求めているグルーヴやプレイの質感を、すぐに把握することでしょうか。
まぁ、基本中の基本ではありますが。
予め音源を渡されるような現場であれば、ここを間違うことはないと思いますが、曲の一部だけのデモや、若しくはレコーディングの現場で作りながら録る…という、事前に素材が出来上がっていないケースというのも普通にあります。
その場合に、作曲やアレンジに関わる中で、ニーズを瞬時に感じ取ることは本当に重要だと思います。
ここで、楽曲の方向性に対して頓珍漢なプレイをしてしまうと、二度とレコーディングの仕事が来なくなることもあるので、普段から色々な質感の楽曲に対する感覚や応用力を磨いておく必要はあると思います。

あとは、作曲やアレンジにすぐ対応しつつ、曲も覚えていく対応力ですね。
バンドのリハなら、一度持ち帰って煮詰めてから、次回のスタジオで…なんてことも可能ですが、当然レコーディングの現場では、スタジオ代や人件費など…その瞬間瞬間にも常にコストがかかっていますから、そんなのんびりと進めることは許されません。
なので、的確なプレイにプラスして、ここの対応力も不可欠かなと思います。


■ ライヴの現場

次にライヴの現場では、それぞれのシチュエーションによってニーズが多岐にわたるので、それを理解して応えていくことが大切ですよね。
例えば、ビジュアル面やステージングもセットで求められる現場であれば、演奏だけでなく、パフォーマンスでも貢献しなきゃですし、バックに徹することを求められる現場であれば、パフォーマンスの要素がない分、より確実な演奏をしていくことが必須です。

自分の場合、若い頃は前者のケースが割と多かった気がします。
後者のパターンで印象的だったのが、2024年3月にツアードラマーで参加した、New Yorkブロードウェイミュージカル「WITHOUT YOU」の来日公演。
ここは、主演のAnthony Rappにスポットが当たるというのが大前提のミュージカルですから、ステージ衣装もディレクターから細かくチェックされました。
基本的には、黒や紺系統で派手な柄などはNG。
しかも、上下真っ黒だけもダメ(笑)。
Tシャツのプリントに赤の要素が多く入っていたりするのもNGでした。
あくまでバックメンバーにはあまり目がいかないように、客席の視線や意識をAnthonyとそのストーリーに集中させるためです。
ですので、ここでは演奏はもちろん、セリフの合間から演奏へのタイミング、音符の長さ、それぞれの場面に求められるリズムの質感などのニーズに対して、日々ひたすら精度を上げていくことだけに集中していました。

本番前は、2回のみのリハーサルでしたから、そこで指示された箇所や、リクエストされたものは、1つも漏らさないように…という意識ですね。
そして、公演がスタートした後も、バンマスのDanとステージ毎に反省点などをしっかりチェックして、次のステージでは、1つ1つクリアしていく…という繰り返しでした。
とても緊張感のあるステージを、1日に2公演。
体力だけでなく、気力のスタミナも必要とされる現場でしたが、ミュージシャンとして得るものも、途轍もなく大きかったです。
これから本格的に演奏の仕事を取っていこうか…という方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。

【Time Is Slippin' Away】Official Music Video 4K

2023年8月の公開から、21万回を超えました!
激アツにグルーヴするFunk Rockと、Soulfullなヴォーカルが絶妙に融合したSuper Funk Rock Tune!
これぞLINX独自の音空間“Hybrid Rock”の最強進化形!!
“Time Is Slippin' Away” Official Music Video!!
是非!ご視聴下さい。
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


沢木 優(樺島 誠二)

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
埼玉県出身。
血液型:B型。
LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
パー...

続きを読む

関連記事

準備中