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Logo Mark音にのせる胸のうち雨の日

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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雨の日の思い出。
小学生の頃、遊びは大きく分けて2種類。お外で遊ぶかお家で遊びか。
雨の日は、選択肢が1つだから、
悩まなくていい。
心を落ち着けて、お家で遊べるのだ。
1人で絵を書いたり、折り紙を整理したりね。
色んな柄の折り紙。色んな素材の折り紙。透明なものや、キラキラしたものなど。目の前に綺麗に並べ眺めて、うっとりしたものだ。
外は雨。これがまたいい時間を作っていた。
雨音を聞きながら、お気に入りの折り紙達を種類別に並べる。
この時の気持ちって、大人になっても忘れないものだ。
お友達と「折り紙交換」もした。
お互いに折り紙を並べて、
交換し合うのだ。お店屋さんごっこのようなもの。
なにか折って作る訳ではなく、持っていることが楽しいのだ。折り紙コレクターだ。
新しい折り紙の匂い。これもいい。
「新しい匂い」
何かが始まる前の胸が躍る匂いだ。

もう1つ、子供の頃の雨の日の思い出がある。
その頃住んでいた家は、急な坂の上の住宅地。小学校の登下校にはこの坂を通る。
急でしかもカーブになっていたので、
端っこに、水が集まり急な流れが出来る。その流れを足で止める遊び。
下校の時の遊び。
もちろん靴に靴下にびしょびしょだ。
思いっきり濡れる開放感がとても楽しかった。
お友達は親に怒られるからやらなかったけど、私はというと怒られなかったので、
思う存分びしょびしょにして楽しんだ。
よく母親は怒らなかったなぁ。
雨の日の遊びを楽しませてくれた。
ワタシもそんな親でありたいと今は思う。

子供の頃の思い出はこの辺にして、
雨の日といってすぐ思い浮かぶ曲がある。
それは、荒井由美「雨の街を」。
1973年に出されたファーストアルバム「ひこうき雲」に収録されている。
サビの歌詞、メロディーの切ない事!

“だれか優しく私の肩を抱いてくれたら
どこまでも遠くへ歩いて行けそう”

私が生まれた頃に出された曲。
私が初めて聴いたのは20代の頃。
今思えば、その頃からやっぱり70年代の曲が好みだったんだね。

真新しい折り紙の匂い。
びっしょり濡れた靴で歩く感覚。
曲を聴いて切なくなる気持ち。
一瞬にしてその頃へ飛べる。
そのとき味わった感覚は永遠で、
今も自由に行き来している雨の日のタイムスリップ。

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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