[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark音にのせる胸のうちオカリナ〜初めての方〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

続きを読む

今回は、オカリナの事を書こう。
毎月2回、オカリナの講師をさせて頂いているんだけど、
この前、新しい方が入った。
で、初心者の方は、なにから始めればいいのか。

まずは、穴を指で押さえる事だよね。
簡単そうなんだけど、初めての方は、苦戦してる方が多いかな。
穴は、指の腹で押さえる。
ぷくっとしているところで。
指先で押さえてしまいがち。
これだと、ピタッと塞げなくて、
隙間が出来てしまう。
そうなると、どうなるか。ちゃんとした音程の音が出ないのだ。高めになっちゃう。
オカリナの後ろに二個穴があるんだけど、ここは親指で押さえる。
表側の指に意識がいってると、
この親指の穴が忘れがち。
ここも、親指の腹で、隙間なくピタッと押さえよう。
全部の穴を塞いだら、「ド」なんだけど、これが難しい。
まずは、「ソ」「ラ」あたりで音を出してみるのがいいかな。左手だけだしね。
なぜ、全部塞いだ「ド」が難しいというと、
オカリナは音が高くなるほど、
息のスピードを早くする。強く吹く。
低い音を、その息の量で吹いてしまうと、音程が高くなってしまうのだ。
だから、低い音は、弱く。
あったかい息を吐く感じかな。
オカリナは吹けば音が出て手軽だと思っているけど、
そんな簡単にはいかないのだ。
ま、それがオカリナのいいところ。
素朴な楽器だからこそ、
吹き手によって変わる。

じゃ、どうすればいいのか。
正しい音を知ることだ。
自分の音をただ出しっぱなしにするのではなく、考える。
「この音程はあっているかな」と。
指は合っていても、なにを考えず吹けば、なんか変になる。
このなんか変は、音程が合っていないわけだ。
だんだん、「ん?なんか変だ」と気がついてくる。それが一番大切な事。
変だから、オカリナを傾けたり、息の量を変えたりして、正しい音程にする。
あー、手軽な楽器なのに、
こんな事を書いて難しいと思って欲しくないなぁ(笑)。
えっと、これは、感覚で身につくから大丈夫!!

オカリナは、土から出来ている。
手の中に大地がある。
それを風(息)で音を奏でる。
自分の中の想いを、風に乗せて、
表に出し、なびかせるのだ。
なんて、オカリナって魅力的なんだろう。
吹き方について、次回に続きます。
お楽しみに!

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

続きを読む