[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark音にのせる胸のうち動画制作〜映像と音楽を合わせる楽しさ〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

続きを読む

去年、最後に制作した「祈り」について書きたい。
まず、いま、コロナ禍でみんなが不安の中にいる。
みんなが祈っている。その思いを曲にしたかった。

写真は、山岡智子さん、
モデルはダンサーの山田哲也さんのものを使って、動画を制作した。

ワタシは、ギリギリなものに惹かれる。
ギリギリってどういうものかというと、
あと少しで狂ってしまうとか、
あと少しで壊れてしまうとか。
あと少しで落ちてしまいそうな雫とか。
山岡さんの撮る写真、山田さんの表現するものにも、それを感じるのだ。
だから、惹かれるのだろう。
この「祈り」という曲は、
写真を見て、曲を制作した。
見て感じたものを曲という形あるものにしたのだ。
曲を制作し、それに合う写真を探したのではない。写真が先なのだ。
そして、今回は、楽譜に書かず、
レコーディングしながら、色々試しながら制作していった。
これがまた楽しいのだ。自由そのもの。
そして出来た曲「祈り」。
それから、画像と音楽を合わせていく。
これが今のワタシはとっても楽しい。
音楽だけより、断然にイメージが広がる。“形”に出来る気がする。

この曲は、オカリナソプラノFと、アルトCを使用した。
作り出していくと、凝ったことをしたくなっていく。ここが注意だ。
オカリナは素朴な楽器。なにも難しい曲にしなくてもいいと思っている。
「複雑だからいい曲」ではないと思っている。
少ない音でも、伝えられると思う。
複雑にしないのがいい。音もたくさん必要ない。
去年の即興パフォーマンスをやらせて頂いて、それを強く感じたのだ。
一つの音でも、いろんな表現が出来ると。だから、ワタシはあのパフォーマンスで難しい事は全くしていない(笑)。
ワタシの曲は、そう…難しい事はしてない。もっと複雑な音の並びとか、速弾きとか、ワタシは、そことは別のところで表現していきたい。
シンプルなもので、心の奥にスッ届くようなものを作っていきたい。
複雑なものが出来ないって事もあるし(笑)。
いいんだ、もう←開き直り。
ワタシが作るものなんだもの。

この「祈り」という曲は、、
カメラマンの山岡さんと、ダンサーの山田さんとワタシの3人の中にあるギリギリなものが合体したものだと思う。

ぜひ、聴いてみて。
祈りを込めて…。

動画「祈り」

2020年、大変な年でした。
みなさんの願いが叶います様にと願いを込めて…。

Photo:Tomoko Yamaoka
dancer:Tetsuya Yamada
music:haru tsuruta

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

続きを読む