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Logo Mark音にのせる胸のうち3月 卒業式

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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卒業式、入学式の時期だ。
息子の中学の卒業式で思った事。
今回はコロナ対策のため、参列出来る保護者は1名だった。
体育館に、担任の先生の後を、子供たちが入場。
とってもゆっくり進む。練習したんだろうね。
保育園の時から知ってる子もいる。大きくなって、男っぽくなってびっくりだ。
そして、みんな緊張な面持ち。
その表情が、なんだかとても愛おしくて、
涙が出た。
小さい頃は、チョロチョロとしてたのに、今は「式典」という重みを分かっている。みんな成長してる。

で、
ワタシの中学時代はどうだったっけと、
思いを巡らせてみる。
息子は、とても楽しい中学生活を送れていた。それに比べて、ワタシはというと、吹奏楽部の事以外、特に楽しい思い出がない。そもそもあんまり覚えていない。
大勢でいるのが、苦手なんだと今なら分かる。部活仲間は、共通点があるから、大丈夫みたい。
音楽があり、ひとつのものをみんなで作り上げていく。
新しい曲を始める時、初めは全然まとまっていないのが、日が経つにつれ、まとまっていき、コンクール直前には、みんなの心はひとつになる。
これが、ワタシは大好きなんだと思う。
みんなの意識は、いいものを作る!という事だけだ。みんな同じ気持ちなので、安心?なのかな。
学校にワタシの居場所はどこと聞かれたら、部活だろうね。音楽室だ。
クラスでは、なんていうのかどの立ち位置?にいていいのか分からない。
友達はいたけど、一緒に登校したり、
休み時間話ししたりそんな感じ。
特に楽しいわけではなかった。
そもそも興味がなかったんだと思う。
だから覚えてないんだろうな。
本当に部活のために学校へ行ってた感じだ。

そんなワタシだか卒業式は泣いた(笑)。
ワタシの学校では、卒業式に吹奏楽部の生徒が、ソプラノリコーダーとアルトリコーダーを演奏をする。
体育館の後ろの2階の卓球部のところで。
ワタシも先輩たちを演奏して送ってきた。自分の番の時、リコーダーの音色に感動した。退場の時の「カノン」。
綺麗で素朴なリコーダーの音色が、
体育館に響き渡った。
あれには、胸が熱くなったなぁ。
だから、中学の卒業式といえば、
記憶に残っているのが、リコーダーの音色。

息子の卒業式に参列して、自分の時の卒業式と比べていた。
子供たち中学生はまだ幼さが残る顔。
ワタシもこんな風だったのかな。
自分では、大人のつもりでいたけれどね。
みんなそれぞれ悩みがあったりしただろう。そういうものを乗り越えてきての卒業式。区切りの日。
ワタシは、「みんな幸せになれ!」って、
心で叫んでいた。

卒業式を迎えたみなさん、
本当におめでとう。
「幸せになれ!」

画像は、卒業式で頂いたバラと、
胸に付けていたコサージュ。

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ツルタハル

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