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Logo Mark音にのせる胸のうち小学校転校2回〜根無草なワタシ〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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ワタシは、小学校を2回転校している。
1回目は、確か3年生。
2回目は、5年生。
3つの小学校を経験したのだ。
転校の理由は家庭の事情ってやつ。

小学校の校歌を3つ知っている…のはずだが、
3個目の校歌が思い出せない。
どうして思い出せないか分かってる。
好きな小学校じゃなかったから(笑)。
1個目と、2個目は覚えているのに。
あ、1番だけだけどね。
なんか、面白いね。思い入れがなかったからかな?

1番好きだった小学校は、
2個目のところ。
そこで、ワタシは吹奏楽部に入るのだ。
音楽の楽しさを知ったとっても大切な出会いがあった。
だから学校生活もとても楽しかったんだ。
人生で初めて打ち込めるものに出会ったワタシ。
きっと寂しかった思いを、
夢中になることで、忘れられていたん
だろうな。
だから、泣いたよ…最後の日は。 でも、親に「絶対いやだ!」と言わなかった。たぶんワタシは「仕方のないこと」だと受け入れていたんだと思う。
“大人”になってしまっていたのかな。

ずっとワタシって「根無草」のような感じがしていた。子供の頃も大人になってからも。

【根無草の意味】
・地中に根を張らず、水に浮いている草。浮き草。
・浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない生活のたとえ。

愛着というものがなく、
風のようにさすらってるような…。
これって、“転校2回”というのが影響してると思う。
ま、いい捉え方をすると、執着することなく自由な感じって事だけど。
でもね、ここ何年か“愛着”っていいなと思うんだ。
人や住んでいる土地に対しての愛着。
生まれてからずっと同じ土地に暮らしているとかすごく羨ましく思う。
幼馴染がいるとか、自分の事を赤ちゃんの頃から知ってる人が近くにいるとか。
愛着があるってことは、大切に思うって事だよね。
大切に思う気持ちは優しい気持ちだ。

だから、ワタシ、息子には転校を経験させたくなかったんだ。引越しは1回したけど、同じ学区だから小学校は同じ。
息子の同級生で1歳の頃から知ってる子もいる。
なんかいいよね、こういうの。
息子は根無草じゃない(笑)。
そして、ワタシも今は違うと思う。
住んでいるこの土地もすごく気に入っているし、人に対しても大切に思っている。
学生の頃なんか、友達はいないくていい。なんて思っていた子供だったのにね(笑)。

今のワタシは、“人”が好きだ。
住んでる土地を愛し、自分と関わりのある人達を愛してる。
人って変わるもんだな。
大切に思う心が持てるようになったのは、大人になってから出会った人達の影響だろう。人との繋がりって宝物で、
人生を変える。

そう…今のワタシは、
もう根無草じゃない。

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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