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Logo Mark音にのせる胸のうちオカリナサークルの発表会を終えて〜ソロ演奏に思う事〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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ワタシが講師を務めているオカリナサークルの発表会が無事に終わった。
同じコミュニティーセンターで開講している朗読サークルさんと合同の発表会。
講師は鵜飼雅子さん。

朗読サークルさんと一緒に発表会が出来るって凄くいいなと思う。
「表現をする」という共通点があるので、お互いの見て刺激になると思う。
そして、観に来てくださったお客様も楽しいんじゃないかなと思う。

演奏した曲は、全員で4曲。
ソロ演奏は3人の方がやってくれた。
無伴奏の全くのソロだ。
お1人は初心者クラスの方で、
初めての発表会。
ワタシが伴奏を吹いて一緒に演奏した。落ち着いて演奏は出来ていた!
あとお二人は、前回もソロ演奏してくた方々。
みなさん、本当に勇気があると思う。

そこで、ソロ演奏についてワタシが感じた事がある。
無伴奏での演奏は、
自分でちゃんと拍を感じて吹かないと、
狂ってしまう。
ソロだからそれでも良いのだけど、
聴いてる方が、「ん?」と思ってしまったらだめだ。
例えば、3拍伸ばして、次の小節へ行くとき、どうしても、早く入ってしまう。
きちんと3拍分待てない。
伴奏がないから、自分で感じないといけないのだ。普段から拍を感じて吹いていないと、前へ前へずれていってしまう。
すると聴いているお客様は「違和感」なのだ。
同じテンポで演奏してもいいし、
または、わざとずらしてもいい。
1人の世界だから、自分の思うように自由に。
でも、聴いてる方に「違和感」を感じるさせてはいけない。
わざとテンポがズレるならば、
心地よくなければいけない。「違和感」ではいけないのだ。
それから、オカリナの音だけだから、
その音色は綺麗なものでなきゃいけない。心地よいもの。
ワタシも最後に講師演奏でソロで吹いたが、高音がかすれてしまったなぁ。
これってどうなんだろう。“味”ってことになるのかな…。
なにもクリアーな音じゃなければいけないって事もないと思う。オカリナの土っぽい音色もいい。
ん…でも高音はちゃんと出なきゃだめだなぁと反省。
ソロに限らずだけど、
心の奥に燃える情熱を音に乗せれたらなと思う。情熱は激しいものもあるけど、静かに燃えているものもある。
それがグルーブになるのかなぁ。
自分自身の胸の奥が震えてないと、
きっと聴いてる人に届かないだろう。
ただ吹けばいい。間違いなく吹けばいいというものじゃなくて、
それよりもマインドもとても大切だ。
だってそれがオカリナの音に乗るんだからね。

みんなで演奏するアンサンブルは、
うん、なんといってもピッチだ。
今回、とてもそれを感じたなぁ。
音を出して見て、ピッチばっかり言ったら、きっとつまらなくなってしまうかなぁと思っていたけど、
やっぱりここは一番大切なところだと再確認。
これから、ピッチを合わせる事を重点的にやっていこうと思った。
「感覚」だ。「ん?」と思ったら即座にピッチを合わせる。
オカリナってこれが1番重要な事かも。

今回の発表会で、また色んな事を気付く事が出来た。
生徒さん達がとても楽しそうだったなぁ。そして、みなさん真剣だった。誠実だった。
あー、こういうの凄くいいと思う。
普通の生活を送ってたら、こんなのないもの。
そして、音楽は特別なものでなく、
みなさんの生活の中に、すぐ身近にあるもので、そのままの自分でいられるものであってほしい。

とにかく生徒さんたち、お疲れ様でした!みなさんが誠実に、そして楽しんで演奏をしているのが、お客様に届いている!
音楽には終わりがない。
ワタシもまだまだ旅の途中。
一緒に旅をしましょうね!

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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