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Logo Mark音にのせる胸のうち東関東吹奏楽コンクールを聴きに行くの巻

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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前回、栃木県の吹奏楽コンクールの事を書いた。
そこで金賞を獲ると、次は、東関東吹奏楽コンクールに出場出来る。
今年はなんと、ワタシの住む栃木県で高校と中学のA部門が開催されるというではないか。
なんてラッキーな!絶対に聴きたい!!!という事で高校A部門へ行ってきた。
他の県の代表校が聴けるのだ。ワクワクである。

当日は、3部制になっており、入れ替え制になっていた。
チケットは、ネットで購入や、コンビニで。
3部制なので、どれを聴きに行くか。
去年の金賞が2校と、作新学院がいる1部に行くことに決めた。
会場に着くと、駐車場がいっぱいだった。なんとか見つけて客席へ向かう。高鳴る胸。
わーー…ほとんど満席。久しぶりにこの状況を見たよ。
さて、時間になり演奏が始まる。
作新学院が1番目。絶対に大丈夫!落ち着いて…と願いを込めながら聴いた。
1部8つの高校の演奏聴いた。
もうね、なんていうのかな…みなさん素晴らしくて、どこが金賞獲るのか予想つかない感じ。
1番目の作新学院、朝一とは思えない演奏だ。もう演奏順なんて関係ないんだろうな。

演奏が終わり、指揮者が合図をすると、生徒さん達が立ち、正面を見る。
そこで割れんばかりの拍手だ。
この時の生徒達の表情がね、なんとも誇らしいのだ。感動。
誇らしい顔が出来るのは、厳しい練習を全身全霊で打ち込んできたからだと想像できる。ちゃんとやって来た人だけが許される「誇らしい顔」なのだ。
胸が熱くなった。ん?なんだろ、この気持ちは。ワタシにも高2の息子がいるが、すっかり母親目線になっているではないか!(笑)

全身全霊で打ち込めるものがあるって、なんて幸せな事なんだろう。
こんなにも人を輝かせる。
揺るぎなく真っ直ぐな思いが、ワタシの心に響く。
しかも、みんなまだ高校生。この経験は忘れないんだろうな。
ワタシだってまだ覚えているもの。
小中高での吹奏楽部の事。
この思い出は、ワタシの人生において宝物だ。ワタシが音楽に出会ったきっかけだものね。

ワタシが聴いた8つの高校。
どこの高校も素晴らしい演奏だった。
A部門は、課題曲もあるのだけど、
ある高校の課題曲が、印象に残ったので書いておこう。
その課題曲はマーチなのかな。
マーチは行進してるイメージだよね。
この高校の演奏、軽やかなのはもちろんだけど、“柔らか”なのだ。
ただの元気いっぱいではなく、音が尖ってなくて、丸くて、でも軽やかなマーチで。
マーチなのに、“柔らか”な印象。
これってどういう事なんだろうと聴きながら考えるワタシ。
音を伸ばした後に意識を向けているのかな。指揮者の先生の指揮を見ても、そう感じた。
この表現は、技術がなきゃ出来ないよね。そして技術だけじゃなく、感性も。
この高校、審査結果を見たら、見事代表に選ばれていたよ。流石だ。

曲中、ソロの時って、やっぱり「頑張れ…落ち着いて…」と願って聴いてしまうのだけど、この日のみなさんの演奏は、ソロの時も安心して聴いていた(笑)。
県代表高校だものね。
なんて感情豊かに演奏するんだろうって。感性の塊だよ。
どんな人生経験をして来たんだろうって。いやいや!それがみんな10代なんだよ!一体どういう事なんだろ。
感性というものを磨きに磨き上げている。そして、それを音に変えれるのだから、もちろん演奏技術の高さ。
恐るべし高校生!恐るべし10代。

面白くて記憶に残ってるのは、
ユーフォニウムの子がカスタネットもやってた。いや、あれはカスタネットではないのかな、ひざに置いて叩いてた。音はカスタネットだったな。
あと、曲の途中で足で床をドンッと鳴らしていた。あれは、楽譜に書いてあるのかなぁ。

演奏を聴いて改めて思う。
みんなプロではなく、高校生なのだ。
本業は勉強。ずっと毎日演奏だけをしている訳ではないのだ。
信じられない…。
そして、この中で音楽に進んでいく子ってどのくらいいるんだろうなぁなんて考えた。

みなさんの熱い思いを、一心に受けた日。胸を熱くしてもらった。
そして改めて思った。
「誠実さ」に勝るものはないんだって事。

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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