連載記事2026/09/05
アーティストの主張
ふたばりく・ふたばの創作論〜障害者アートについて
Spinart(スピナート)が主にTwitterで募集する「アーティストの主張」。
さまざまな活動をするアーティストさんたちの主張をガンガンご紹介していきます。
「ア...
とあるYouTube動画で、こんなタイトルを見かけた。
「障害者アートは悪だ」
かなり強いタイトルだが、内容をざっくり要約すると「実力がないのに、障害者というだけで評価されるのはずるくない?」という話だった。
「実力がある人ならいい。でも、障害者だから採用されている人はいいよね。羨ましい。」
その方自身も発達障害を持っているそうで、だからこそ「障害を利用して利益を得ること」に抵抗があるらしい。
その気持ちがまったく分からないわけではない。
一方で、「作品」ではなく「障害者が描いた」という属性そのものが商品化されているように感じる場面があるのも事実だ。私自身、そうした団体に所属しているので、その違和感まで否定するつもりはない。もっとも、所属しているからといって私にバンバン仕事が来るわけではないのだが(笑)。
では、「障害者アート」という世界は、本当に障害者というだけで簡単に評価される世界なのだろうか。
私はこれまで1000回近く落選してきた。その多くが、いわゆる「障害者アート」の公募だ。有名なところにも応募してきたが、ほとんど受かっていない。
もし「障害者アートなら簡単に評価される」という世界なら、私はとっくに通りまくっているし、目標だってもっとたくさん叶えているはずだ(笑)。
だから私がその方に言いたいのは、「ずるくない?」と最初から避けるより、一度でも挑戦してみてほしいということ。
受賞作品を見て「画力なら自分のほうがある」と感じることもあるかもしれない。でも、評価されているのは画力だけではない。
自由で伸び伸びとした表現、独自の感性、色彩、発想。その人にしか描けないものが評価されることもある。
だから「画力が高くないのに受賞している=障害者だから評価された」と決めつけてしまうのは、少し違うのではないかと思う。
そして何より、せっかく自分の作品を誰かに見つけてもらえる場所があるのに、「障害者という立場を利用したくない」という理由だけで、そのチャンスを自分から捨ててしまうのは勿体ない。
私は使えるものはどんどん利用するタイプだ。
もちろん、障害そのものを作品以上に売り物にすることには思うところもある。
それでも、それが少しでも絵の収入になったり、自信につながったり、自分の作品を知ってもらうきっかけになったりするのなら、私はこれからも応募し続けたい。
「障害者だから評価される」のではなく、「障害者にも作品を見てもらえる入口が一つ増える」。
私はそのくらいの感覚でいいんじゃないかと思っている。
――最近、絶賛落選続きのふたばより(笑)。
ふたばりく
画家、イラストレーター。
普段は障害雇用で似顔絵、ポスターなど制作している。
仕事依頼はXのDMからお願いします。
ふたばりくの詳細はこちら。
アーティスト紹介・ふたばりく
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スクラッチアートで試しに削って描いた2枚の作品。
シーンを意識しました。

こちらも試験的に描いたもの。
ゆるふわ系。
また描いてみたいですね。
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「ア...
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