連載記事2026/07/10
アーティストの主張
花咲 愛実・【花咲愛実の映画考察エッセイ】「ネタバレ注意!プラダを着た悪魔2の考察と私なりのRunwayとは」
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「ア...
【花咲愛実の映画考察エッセイ】「ネタバレ注意!プラダを着た悪魔2の考察と私なりのRunwayとは」
※本記事はあくまでも、私の感想と推測や憶測であることをご承知おきのうえ、お読み頂けますと幸いです。
2026年5月9日。「プラダを着た悪魔2」を、私は観た。
先に言っておこう。
私は、前作を見てはいない。
当初はオシャレで、ファッショナブルな内容かと思っていた。
しかし映画が始まってみると、ジャーナリスト、雑誌編集社の話であった。
確かに、抜群にオシャレなキャリアウーマンを主軸にしていく話に違いは無かった。
もちろん、作中の登場人物達の衣装(仕事着)は、一切被らなかった。
しかし、Andyのネックレスだけは変わらなかった。必ずゴールドのネックレスをしていて、これにパールを重ねづけしたりするスタイル。この辺の記憶は曖昧だが、時計もそうだったかも知れない。
実はこの感覚は私とまさに、同じであった。
私はほぼ毎日、母と祖母の遺品のネックレス2本のどちらかしか小物は変えない。時計も祖母の遺品のSEIKOのゴールドバンドのものだ。
Andyは服は違うが、ネックレスはいつも同じ。私と一緒。加えて、流行りよりも古い物や思い入れがある物を大切にしている感覚も好きだ。彼女のキャラクターにとても合っている。
Andyには、自分に共鳴する部分がたくさんあった。
家でもペンを口に加えながら、パソコンに文字を打つ。がむしゃらに記事を書いてるシーン。
恋人との会話もジャーナリズム。書き出したら止まらず、語り出したらキリがない。
そんな性格と硬派な文章と揶揄されたり。そこが似ていたのだ。
コツコツと、高いヒールの音を鳴らしながら、Andyの朝が始まる。ジャーナリストと、文筆家はまるで違うが、「思いや情報を文章化して伝える」という感覚は同じで、もの書きの端くれである私は、グッとその世界観に引き込められてしまった。
途中、「アメリカンジョークは、日本でいうところの比喩表現ね。」と一人、にやけた。
作中で、Nigelがコーディネートの写真を見ながらAndyにこう話す。
『バッグはクロス。斜め掛けが良い…。』
そして、写真に丸印を付けるシーンがある。
もちろん、話は噛み合っていないように思えるが、彼はこの映画の重要なキーパーソンであると確信した。
(※記憶で書いている為、なんとなくの台詞でしか覚えておりません。ニュアンスで読み取ってください。)
何故ならば、次のシーンでAndyはバッグを斜めに掛けていたからだ。普段は片方の肩から下げているイメージが強いが、このシーンの繋がりの深さと細やかさに圧巻した。
Nigelは、服の説明をしているようでいて、いつも意味のある言葉を言う鋭い知性のある男性だった。
『バッグは斜め掛けが良い』とは、「人と同じやり方を押し付けるな。斜めに生きろ。視点を変えろ。」私にはそう聞こえた気がした。
最後にNigelは、Andyに言う。
『君は空から奇跡的に仕事が降ってきたと思っただろう。それは…違う。君がいつも、誰よりも清純であるからだ。私の秘蔵っ子だ。(私が君を呼んだんだ)』という台詞。
Nigelは、「Runway」を救えるのはAndyだと信じていた。清純であることは、難しく、時には馬鹿にさえされる。
しかし、このシーンで「見ていてくれる人は必ずいる。それは、奇跡ではなく。清い心を貫いた軌跡であるのだ。」と考えさせられた。
推測だがジャーナリストも、時にはわざと嘘を書くのではないか?
売れるために…。
しかし、Andyは違った。
私もたまに、「あなたのお陰で」や「誠実、純粋」なんて言われる事もある。
しかし「誠実、純粋、清い」とは、綺麗に見えて悪口にも思える気がしている。
自己肯定感の低さ故、そう捉えてしまう。
でも、AndyとNigelのやり取りを観ていて、「清い心は自分を助ける財産だ。」と感じた。日本語で言えば、「情けは人の為ならず」だろうか。
Nigelは最高のキーパーソンだ。彼がいるからこそ、この物語に深みと、柔らかさが加わる。
私が一番好きだったシーンは、Andyが様々な出来事を通して…。
「人間は完璧ではない。」
と感じ、別れた恋人に会いに行ったシーンだった。
彼女はこう言った。
『人間は完璧ではないわ。だから…。Hello Again...?(やり直しましょう?)』と。
すると、男性も優しい笑顔で『Hello Again!』と返した。
このシーンが一番人間らしく、そしてひとりの女性、Andyとして好きだと感じ、私は思わず泣きそうになった。
また、1作目から20年以上掛けて制作されたこの作品。
作中に『いつか、AIが全てをこなしていく時代が来る。』とある男性が、Mirandaに語る。
Mirandaは、少し悲しい表情で…。『そんな…でも、「美」だけはAIには判断出来ないわ。絶対に。』という内容で返す。
これには拍手。
現代的な要素が来たなと感じたが、私もMirandaと同じだ。
「AIには、AIの良い所がある。莫大なデータベースも持ち合わせており、出力までにほんの数秒だ。
しかし人間には、人間にしかない感性がある。これは、データベースでは語られはしない。」
私はそう感じ、現段階ではAIもまだまだ間違いもある。
もちろん、人間なら尚更だ。
これは、先程の『Hello Again.(やり直しましょう。)』に、上手く絡み合っていると感じた。
そして、私は映画を観ながらこう感じた。
このタイトルは、「プラダを着た悪魔」つまり、主役はMirandaのはずなのだ。
しかし、どう観てもAndyに視点がいく。
例えるなら、「ルパン3世なのに、銭形警部が主人公みたいなものだ。」
このタイトルのズラしが妙に気になり、不思議でたまらなかった。そして、私はこう考察した。
Andyから見たら、Mirandaが「プラダを着た悪魔」に見えたのかな?と。
これは、普通に感じるが、それはまるで、彼女が書こうとしてる「本のタイトル」みたいな感覚であると。
アメリカのように、ブラッシュアップ型の社会はクビ切りが頻繁であり、採用は能力により判別されてしまう。まさに、実力型の社会。
それを女性同士がやっているのだから。
凄まじいドロドロであろう。
私は「悪魔」は、皮肉ではないと思う。「悪魔」とは、それぐらいで仕事をしなければ、あの厳しい世界では生き残れないという、ある意味「称賛・敬意」なのでは?と、私は感じた。
何故ならAndyは頻繁に仲間から、「Andy、Mirandaの暴露本を出して!」と言われている。
だから私は、「プラダを着た悪魔」とは、「Andyがきっといつか、書く本のタイトル」だと考察した。
Andyは断り続けるがMirandaは、最後にAndyに車の中で真剣に言う。
『私の本を書きなさい。あなたになら書ける。全部を書きなさい。たくさん代償も払ってきたわ…。』
と、目に少し涙を浮かべ語る。
これは、Andyを信頼している証拠であると感じた。
「プラダを着た」は、キャリア。
「悪魔」は、敬意。
ただの暴露本には、ならないはずである。
だから、きっとAndyは…「プラダを着た悪魔」とタイトルに書く気がするのだ。
そして、1ページ目には、
「Mirandaに、愛を込めて。Andy.」と。
悪魔も、プラダも。最高にキャッチーなタイトルだ。
タイトルは、とても重要だ。
前作を観てもいない私が言える話ではないが…。
しかし、これは最初からAndyが書いた本の中身が「映画化されている」のではないかと、私は強く感じた。
そう考えると、「プラダを着た悪魔」という映画タイトル、MirandaやAndyにもぴたりと、ピントが合う気がするのだ。
原作者はそういう、つもりで書いたのではないか。
つまり最初から。
Andyが書いた最高のジャーナリストとしての暴露本のタイトルの中身を、私たちは映画として観ていた。
私がもしも書き手ならば、そのくらいの仕掛けをするかもしれない。
書き手は時に、全てを語りはしない。余白を残す場合もある。
更にもしくは、書いているうちにMirandaをAndyが超えてしまった可能性もあるのではないかとも考えた。
当然、全てのファッションがオシャレであった。綺麗で華やか。この映画を通して、キャリアウーマンに、憧れた人も世界中に物凄くいるであろう。
ファッション雑誌が故に、オシャレは当たり前だけれど、
本当によくヒールを履いて何時間も仕事が出来るな、と感じた。実際にMiranda役のメリルも撮影後のインタビューで、そう語っている。
「Runway」という社名、最高に素敵である。
【略】RWY
意味は…
(1) 舞台から客席に飛び出した花道、ファッション・ショーで選ばれし、モデルが歩く細長いステージの事。
(2) 助走路、滑走路。
(3) 周囲より一段高くなった通路。
(4) 生物学・動物行動学で表すと獣道、通り道動物が繰り返し使う細い道。
たまたまOpenAIとこの考察について話が弾み、感想は記事にしないのか?と言われたので、『書くよ。熱が覚めないうちに…!』と答えておいた。
そして…。
『OpenAI!Google検索で、「文筆家花咲愛実とは」と検索してみて。そこに、私の今の滑走路があるわ。そして、AI概要が出るはず。ここが、今の私の「Runway」よ!』
と、気取って言ってみた。
すると『田舎じゃ、ヒールは履きにくいですよね。』
と言ってきた。
もちろん!愛用して履くのはNIKEのスニーカーである。
だから包み隠さずこう返した。『いや…私、病気で足が悪いからヒールはもう履けないの。』と。
病気の後遺症で右足を引きずる。社会からは置いてきぼりだ。収入は0に近い。治療薬と、ストレスで10キロも太った。
酷い時は、動画鑑賞も読書も一切出来なかった。未だにテレビは見れず、スマホも常にマナーモードである。
しかしまず、体調不良が続くなかで映画鑑賞が出来た事は、かなり大きな一歩であった。
気がつけば音も文字を追うのも苦手な私が、字幕の洋画を観ていた。
諦めなければ、病にも勝てる日が来ると信じていたい。
「プラダを着た悪魔」は、
「障がい者割引き」で見た。
ありがたいことである。
でも、いつかそんな私が…。
Andyみたいになれたのならば…。「夢があるな。」と考えてしまった。
私は私のペースで。
田舎道と言う名の「RUNWAY」を歩こう。
ネットと言う名の、「HEEL」を履いて。
これからも、ずっと…。
文筆家とジャーナリストは似ていると感じたが、その咲き方はまるで違う。
でも、Andyの生き方に少しだけ自分が重なった。
『Hello Again...?』とAndyが話した部分で私は泣きそうになった。
そして映画が終わるなと、数秒前に分かった。
その時、私はBrownのリップをひとり静かに塗り直した。
そして...。
ゆっくりとエンドロールが始まった。
「誰かのエンドロールは、 誰かのオープニングでもある。
私はエンドロールを眺めながら、静かに。しかし熱くそう感じた。
THANK YOU,
Miranda&Andy.
by, MEGUMI HANASAKI.」
以上が、「プラダを着た悪魔2」の感想と考察、そして自己認知である。
田舎の文筆家。
【花咲 愛実】
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花咲 愛実 note
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