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Logo Mark音にのせる胸のうち作詞 その2

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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前回に続き、作詞のこと。
今回は、「物語の主人公」

まずは、「もぎりの女」。
これは、まったくの架空の自分の歌。
ワタシが妄想して書いている。

かつて宇都宮には、オークラ劇場というポルノ劇場があった。
とっても興味深くて、前を通るときはジッと見ていた(笑)。
どんな人が働いているのかなとか、考える。
そこでワタシの妄想が始まる。
この劇場には、もぎりの女の人がいる。
もぎりとは、劇場や映画館などの入り口で半券をもぎとる人のこと。
「もぎり」この言葉が気に入った。
そして、その人の歌を作りたいと思った。

で、
こちらが歌詞。

 薄暗い劇場 入り口にはもぎりの女
 時間を持て余してる 成人が群れる
 廃墟のような 私の生きる場所
 冷めた顔で舌打ちしてる

 映画よりもいい女
 ほんとは彼女が目当てでしょ?
 あんな映画よりよっぽどいい女
 にやけた男に 愛を振りまく
 そう 彼女は もぎりの女
 愛に溢れた もぎりの女

こちら、YouTube。
もぎりの女/ハルブルースとベルベット90
作曲は、ピアノのma4yaさん。

欲望渦巻くポルノ劇場。
実際に入った事がないので、あくまで想像(笑)。
もしかして、そんなに欲望渦巻いていないかも。

それから、「誘う月」。
これは、本気で飛べると思っている人の話。
ヒントは映画 「Birdy」のジャケットにとても惹かれた。視覚から入った映画だ。精神病院にいる人で鳥に強い執着を持った男の人。

歌詞

 青い月が昇る頃は
 パイプの上にしゃがんで
 閉ざされているこの部屋から
 今なら飛べる 腕を広げて
 月の光が 青く嘆いてる
 こちらへおいでと誘う…

こちら、YouTube。
【original】誘う月 /ツルタハル

アブナイ世界を歌にしたかった。
普段は隠しているけれど、誰もがアブナイ所を持っているかも。
「普通の人」と「アブナイ人」って紙一重な感じがする。
なにかがきっかけで、違う世界の人になり得る。

詞を書くって、とっても自由な世界。
好きなように作っていい。
だって、オリジナルなんだもの。
まず、どんな歌が作りたいか、イメージをする。例えば「色」に例えてもいい。青い感じとか、赤い感じとか。そこから、作っていったり、または、どうしても伝えたいことがあってそれを書いたり。
だいたい、ワタシの場合、始めに書いた詞は、余計な文字が入っているので、
それを削る。
あとは、説明になってしまっているから、余分なものを削る。
ワタシの場合はきっちり言葉で伝えなくてもいいと思っていて大切なのはニュアンスだと思っている。
このニュアンスってのも中々難しいんだけど。

なんとなく詞が出来ると、次はメロディーに合わせて文字数を変えたり、もっといい言葉はないか考えていく。

他の方がどんな風に歌詞を書くのか、
知りたくなってきた(笑)


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