2020/01/29
今回は、めっちゃ持論ですが、ドラムのショットについて、書いてみようと思います。
いわゆるデカい音と良い音の違いですね。
ここ数年はお休みしていますが、精力的にレッスンを展開していた頃、色々なタイプの生徒さんを見させて頂きました。
それこそ、“今日、初めてドラムを叩きました!”な方から、そこそこライヴ等もやっている方まで、結構な振り幅で…(笑)。
そこでよく見かけたのが、初心者の生徒さんは勿論のコト、そこそこ経験のある方でも、意外とショットがしっかり出来ていないケースですね。
いわゆる“ドラマーの音”が出ていないんです。
もちろん、リズムの基礎や技術的なコトも教えますが、まずは“良い音”でしっかり鳴らせるようにしよう!と、よく話していました。
ドラムって、力いっぱい叩けば鳴るというワケではないんですよね。
もちろん、ある程度の力も必要ではありますが、よく言うパワフルなドラムの“パワー”と“力”の意味合いって、けっこう違うんです。
スポーツなんかでも共通する部分が多いかもですが…。
例えば、自分がやってきた野球でも、100%で投げるとどうしても力みが出てしまい、思ったほどスピードが出なかったり、コントロールもバラつきます。
得てして100%の力よりも、70~80%の力で投げた時の方が、伸びのある速いボールが投げられたりしました。
ドラムに於いても、まさにそれが当てはまるなぁと。
更に、“良い音”で鳴らすためには、力だけではダメです。
叩く瞬間のスティックスピードがないと、キレとヌケの良いサウンドは出ないんですよね。
イメージ的には、スティックがしなるような感じでしょうか。
では、それを実現するには腕のどの部分の動きが重要か?
個人的には、指と手首が一番大切かなと感じています。
ムチのようにしなるイメージでスティックを振るには、柔らかい手首の動きが不可欠です。
そして、様々なニュアンスを出すためのスティックコントロールをする指も、とても重要です。
ショット以外では極力余計な力は入れず、まさにヒットする瞬間だけ、グッと力を入れて(スティックを)握り込む。
この連動がスムーズにいけば、ハッキリ言って50%くらいの力でも、十分なボリュームで、しかもヌケの良い音を出せますよ。
肘や肩は、これらのオマケ的な役割だと思います。
意識すべき順番は、こんな感じですね。『指・手首>肘>肩』。
そうそう…ライヴ前のサウンドチェックで、PAさんがドラムの音作りをする際に、それぞれ単体で叩きますが、いつも50%以下の力で叩いています。
先ほど書いた、手首と指の連動だけで叩いてますが、音自体はほぼ通常と変わらない大きさで鳴っていると思います。
結論としては…、
デカくてヌケの良い音を出すのに必要なのは、パワーよりもスピード!!
スピードがあれば、結果的にパワフルな音になりますから。
自分も、決してパワーヒッターではありません。
かと言って、おそらく日本人としては、音が小さい部類のドラマーでもないと思うんです。
それは、スティックを振り下ろすショットスピードを、如何に速くするか…と、常に意識しているからかなと。
具体的には、手首を柔らかくスナップを最大限に活かしつつ、ショットする瞬間以外は、決して余計な力を入れない。
これに尽きると思います。
なので、マッチョな人でなくても、デカい音を出すのは難しいコトではないのです。
要は、“スピード”と、“しなり”です!!
~Directed by Kunihisa Kobayashi~
5月30日(土)@四谷 OUTBREAK
OUTBREAKオフィシャルサイト
~ LINX&PA長沢 Presents ~
『LINX 10th Anniversary One-Man Live』
ACT:LINX
TIME:OPEN 18:30 / START 19:30
CHARGE:ADV ¥3,500-(D別) / DOOR ¥4,000-(D別)
TICKET INFO:Facebook記事でのコメントやMessenger、Official Websiteの“Mail”からも承っております。
LINX Facebookページ
LINXオフィシャルサイト
LINXの最新MV“Start It Over”。
公開から約6ヶ月で22万回再生を突破!!
まずは、一度聴いてみて下さい!!
3分でエナジー満タンに!
聴いたら思わず元気になる…そんな痛快でソリッドな楽曲と、キャッチーなメロディ、ポジティブな歌詞が絶妙にマッチした、Hybrid Rock 'n' Roll Tune!!
準備中