2024/03/17
※この原稿を書いている3月14日現在のお話しです※
NYブロードウェイミュージカル“WITHOUT YOU”。
3月3日からスタートした東京公演@IMM THEATERでの11公演を無事に終えて、残すは16日からの大阪での4公演となりました。
全公演を終えたら、また改めて総括した記事を書こうと思いますが、まず言えるのは、この素晴らしい作品に参加出来たコトが、本当に幸せだなと。
ミュージカルというのも初めてのコトで、バンドのライヴとは全く別物のアプローチも必要なため、慣れるまでの緊張感はかなりのモノでしたが、ブロードウェイで活躍するアーティストと時間を共にするのは、途轍もなく大きな経験になっていると思います。
ひとまず、ここまでに感じたコト、印象的なコトなどを、振り返ってみました。
29日から会場に機材がセットされまして、1日からリハーサルがスタートしました。
ひと足早く来日していたギタリスト・Leeの仕切りの下、全曲を細かな部分もチェックしながら進めて、4時間ほど音合わせを。
そして、1日にAnthony Rappご本人と、ディレクター兼バンマスのDan、そしてアメリカチームのステージスタッフも合流して、フルメンバーでのゲネプロ。
1つ1つのシーンに対して照明やステージアイテムの位置、演奏のタイミング確認を入念にしながら進めるため、実に8時間超という長丁場でした。
プレイの細かいニュアンスの指示は、通訳スタッフさんが助けてくれますが、基本的には英語のみのやり取りに、必死でついていきます。
バンマスのDanからの厳しい指導を覚悟していましたが、意外にも褒めて頂けるコトも多く、少し安心しました(笑)。
オーディションで一番苦労したスウィングのニュアンスに対しても、“You san!nice swing!good job!!”と言って貰えて、一番不安なところだったので、嬉しかったですね。
初日の昼に、最終ゲネプロをやりまして、トータル2回の通しリハのみで、夜から公演本番へ突入。
この短い期間で仕上げるのも、なかなかハードでした。
譜面は全てアタマに入っていますが、プレイ的に苦手な箇所も幾つかあるし、セリフに絡んだ全体の流れなどは手探りの部分もあったので、初回公演のオープニングは、緊張で久々に手に汗をかきました(^^;
90分、MAXの集中を維持しなきゃなので、体力だけでなくメンタル面のスタミナも必要ですね。
最初は、90分もある英語のセリフの流れなんて、アタマに入るのか心配でしたが、不思議なもので、自然と流れがカラダにしみついてきました。
演奏の入りのタイミング、音を切るタイミング、テンポなど、全てDanのキューに合わせるのですが、必ずしも台本通りとは限らないので、常に手元にある液晶モニターやイヤモニに返ってくるトークバックからの指示を逃さないようにしなければいけません。
特に、ドラムきっかけのヤツなんかは、タイミングを外すのは絶対に許されないので。
テンポは、クリックは聴かないですが、Danと自分は手元にクリックをセットして、クリックの光を目視で確認しながら演奏します。
公演を重ねるごとに慣れてくるのは良いですが、ちょっとしたスキからミスをするコトがあるので、同じコトを何度も安定して演奏するメンタルは、かなり鍛えられます。
一緒に行動する中で感じたアメリカチーム3人の印象は…。
Anthonyは、とにかく穏やかで優しいナイスガイです。
挨拶は“オハヨウゴザイマス”、“オツカレサマデシタ”と、上手な日本語で言ってくれますし、傲慢な態度は一切ないですね。
その辺りの人間性もリスペクトしています。
Danは、素敵なジェントルマン。
音楽に対しては、当然!厳しですが、普段は物腰が柔らかく、本当に優しい方です。
Danの流れるようなピアノのフレーズが大好きで、それを聴くたびに幸せ気分になりますね。
本番の演奏に入る直前に、いつもトークバックのマイクを通して、“みんな!素晴らしいショーを楽しんでいこう!!”と呼びかけてくれるのですが、これを聞くと気持ちのスイッチも入ります。
Leeは、太陽のような明るい人。
このチームでは、ムードメーカーになっている気がします。
とにかくいつも楽しんでいるのが素晴らしい。
彼女は、マイケルジャクソンの半生を描いたミュージカルMJに参加したり、有名な音楽学校の講師をやったり、エンタメのビジネスをやったりと、若いのに多彩な活動をしています。
2日目の夜に制作スタッフさんが食事会を開催してくれまして、そこでアメリカチームのメンバーやスタッフさんとも、一気に距離が縮まった気がします。
東京公演の会場・IMM THEATERは、出来たばかりの新しい劇場なだけに、めっちゃキレイ!!
ケータリングの食事も毎回豪華で美味しいし、衣装の洗濯までして頂けます。
各ポジションのスタッフさんが、完璧にサポートしてくれるので、ホント安心してステージに集中出来ますね。
まさにプロフェッショナルな現場だなぁと、いつも感じます。
この“WITHOUT YOU”。
心に刺さるストーリーに、思わず感情がこみ上げてしまったり…。
叩きながら涙ぐんでしまう瞬間が多々あります。
全公演を終えたら、その辺りのコトにも触れていきたいと思います。
まずは、大阪4公演を最高の形で締めくくれるよう、しっかり自分の仕事をしてきます。
「WITHOUT YOU」JAPAN TOUR 2024 公式サイト
※ツアーメンバーとして、名前も掲載されています。
「WITHOUT YOU」JAPAN TOUR 2024
6月8日(土)@高円寺 ShowBoat
ShowBoat・オフィシャルサイト
LINX one-man live 2024 “The Next Phase”
ACT:LINX
Vocal:Miwa Saita(5X)
Guitar:ZIN(THE POWERNUDE)
Bass:Aki
Drums:You Sawaki(ex.THE POWERNUDE)
※Support Member:Yasuhiko Tagawa
TIME:OPEN 18:30 / START 19:15
CHARGE:ADV ¥4,000-(D別) / DOOR ¥4,000-(D別)
※前売り・当日、共に同価格になります
TICKET INFO:Facebook記事でのコメントやMessenger、下記Official Websiteの“Mail”からも承っております。
LINX・オフィシャルサイト
2023年8月の公開から、21万回を超えました!
激アツにグルーヴするFunk Rockと、Soulfullなヴォーカルが絶妙に融合したSuper Funk Rock Tune!
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是非!ご視聴下さい。
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
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