2022/01/16
台本を書かなくては書かなくてはと思いつつもなかなか筆が進まず、年末年始をのんびり過ごしていた私。
以前脚本家さんに直接お話を伺ったのだが、台本は書きたいことがあってそれを書くのだそうだ。ごもっともな話だ。文章を書くにはのビジネス本にも結局のところ、とにかく書かなくてはと書いてある。
そんなに私、書きたい事があるものだろうか、全く不明である。
そんな時思い出した事がある。あの有名なフィンセント・ファン・ゴッホもミレー、ドラクロワ、レンブラント、ベルナール、なんと歌川広重のあの大きな橋が描かれている有名な浮世絵まで模写している。天才画家でもこうなんだ。
以前人生の先輩が言っていた。『真似出来るのも能力よ』と。
そういえば見取り稽古でやった日本舞踊の振付は全然見て取れなかったもんな…。
人の作品を写しているといろいろわかってくるのだろう。
私も最近気になっていた江口のりこが主演しているドラマ「ソロ活女子のススメ」の脚本を起こしてみた。
このドラマは、江口のりこが扮する出版社編集部契約社員の五月女恵がソロ活をするにあたって思った事、感じた事、その場の情報が独り言として発せられ、その独り言が中心に物語が作られている。
勿論、何人か取り巻きの人物との会話もあるが、ひとり芝居としての台本を作るには参考になるのではと自転車での帰宅時、直感した。
勿論、書き出すにはそこそこの時間はかかるが、書けない書けないどうしようと思っている時間よりは全然いい。
まず脚本を文字に起こして次にやったのが、その書き出した台詞やナレーションを口に出して幾度も読んでみた。録画もし聞いてもみた。
すると日頃見過ごしていたのだが、なんとなく面白いぞとか、興味深いぞとかいう事でちょっと描いてみたい事柄が見えてきた。
このドラマで1番お気に入りだったのがスタートのつかみで、そのつかみがその数分後に展開される話と全く関係ないように見えるエピソードもあり、この不意をついた切り返しも好きだった。
そこで、今は水の中にいる微生物に近いサイズだが後に成長しそうな思いを最近訪れたレストランを題材に綴り始めた。この時点ではまだまだゴールは遠いのだが、ちょっと明るい未来が見えた気がした。この熱い思いが高まった時は残念にも時間切れで、書けたのは数ページ。
次に書こうと思った時には前回書いていた熱い思いはほぼほぼ消失していたので、前回書き起こした脚本「ソロ活女子のススメ」を台詞として読みだすと燃料が込められた遅い機関車のように自分の筆がスロースタートした。
実際、昔からそうなのだが、例えば出版社の原稿を書かせて頂いた時があり、その時は、
『鵜飼さんの感覚で書いていいよ。』
と編集長に言われたものの、やっぱりその冊子の書き方の傾向があるので、別の取材記事を音読した後取材に行って、また帰ってきて原稿を書く直前にも再度その出版物の他の人が書いた文章を音読した後書いていた。
すると不思議なことに、ズルズルとサツマイモの茎を引っ張ったように、収穫物が連なって現れ、真っ白なパソコンの画面をわりと手早く埋めることが出来たのだった。細かな表現はやっぱり昔から残っている小説、芥川龍之介、夏目漱石、宮沢賢治などの有名作家の表現が参考になるかなと思う。
ある程度長い台本となると一度では書ききれないので、気に入った台本を何度も音読しつつ書きススメていくと良いらしい。
これが私の最近発見した台本の書き方である。
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