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Logo Mark歯を磨く様に演じるパントマイム作品を作る〜その1

鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

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振り返ればパントマイムのレッスンを習い始めてから数年経つが、思ったより上達していない気がする。
当たり前である。月に1度か2度レッスンするだけでは上達するはずがない。
たまにシニア劇団の基礎練習の時に行ったりするが、劇団の稽古も月に2度しかないのだから。
朗読講座や講師を頼まれた時に、
『その様な通る声にするにはどんな発声練習をしますか?』
等、質問を受けたりするが、
『発声練習はほぼしません。本番用の作品の(朗読)練習をするだけです。』
と答える。
次々と仕事として読まねばならぬ作品が出てくるのだから自然とそうなる。そして本番やら講座やらが重なると本当、何時間も声を出し続ける事さえある。
朗読講座の生徒さん方をみていると発表会を乗り越えるごとに上手くなっていく。
自分のこれまでの経験と、講座の皆さんを見習って私もマイムのみで発表する場を作る事にした。
6月1日(土)、2日(日)アトリエほんまるで“一人芝居フェス”が行われる。
栃木県から6名、茨城県から6名の演者が集まり持ち時間15分から20分で一人芝居を演じるのだ。
何ヶ月も前に出るかどうか打診され、出る旨を言っておいたがその時はまだ開催まで十分時間があったのと、シニア劇団の公演の稽古で忙しくしていたので、演目について全く考えていなかった。
そして、シニア劇団の公演が終わった時には演目の締切まで残り1週間となっていた。
今までやった一人芝居の短縮版をフェスで行うのが1番手っ取り早いのだが、そうすると今までとあまり変わりなく思え、気が乗らない。
かと言ってパントマイムは構成もあるし少し不安がある。やった事がない事を行うのはそういう物だ。
私には珍しく締切の日まで演目に悩み15分位のマイム作品を作る事にした。
パントマイムの神様と言われる故マルセル・マルソーはマイムで出来ないものは“嘘”だけだと言ったそうだ。ある意味私も出来なくないのかもしれない。そのマルセル・マルソーに直々に教わった先生に教わっている。
その彼のマイムがとても魅力的なのだ。
『あれができたらいいな…。』
そんな思いで稽古し始めた。
マイムのお手本は簡単にやっている様に見えるし、本当に綺麗なのだ。
大道芸で“パントマイムやってます!”的ではなく、ちゃんと心に残る物語がある。
綺麗に見えのは緩急がつけられていて、しっかり45度の角度が身体と身体の各パーツに叩き込まれているから。
先生の別のレッスンの動画を見た事があるが、マイムの練習の前に長い時間かけて筋トレをしていた。あれ程筋トレするのはスポーツ選手か若い劇団の面々だらう。しかし“パントマイムは痩せ我慢”だそうで、顔では涼しい顔をして、身体のある部分では筋肉等を使ってとても大変なのだそうだ。それだけ使える筋肉が必要だという事。あとバランスも。
さて、心は決まり稽古を始めたがなかなか思う様にいかない。
泳いでいる魚を手で表す。
『う〜ん、違うなぁ…。』
頭で想像している動きと実物の動きのリズムが違う様だ。ここから修正していこう。

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舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
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