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Logo Mark連載記事

Logo Mark歯を磨く様に演じるコミュニケーション、100人ZOOM講座やりました!

鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
朗読や表現、コミュニケーショ...

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最近のコロナ時代のせいだと思うが、今年はコミュニケーションの講師依頼が続いている。これだけ、毎日の様にコロナ感染者数更新しました、と言っているのに、今年は対面での講座も無くならない。少なくとも私に来た依頼では、なくなったものがない。
さて、コミュニケーションのワーク、対面ならスッと私の中に落とし込めるのだが、某所ではオンラインでとの事で、まずそれを聞いたとき思わず聞き直してしまった。
『コミニケーションの講座を…オンラインでですか…??』
担当者の話では子供、同僚、保護者、仕事で関わるあらゆるまわりの方とのコミュニケーションに苦労されているとの事で、今年は是非とも“コミュニケーションの講座”を設けたい、そして感染防止対策のためオンラインでとの事だった。
以前からコミュニケーション関係の講座を依頼されることが多い私だが、もとからコミュニケーションとかが特に得意なわけではなく、いまだに試行錯誤している。
さてそんな私が今回オンラインZOOMで講座をやったわけなのだが、この講座は選択式で例年から言うと受講者が各講座に分かれ、私が担当する午前と午後の2講座で計50人ぐらいでしょうと当初そんな感じの話だった。
ZOOMの画面をパソコンで開き設定を変えると最大49人まで画面に入るし、少ない画面でも25人位まで入る。まぁとりあえず人数的には1、2画面で済むし対面とまではいかなくても、そこそこ実践中心にできるだろうと最初の打ち合わせの後考えていた。
そしてプログラムのやり方を考えて2度目の打ち合わせに臨んだ私だったが、なんと締め切り前に、午前の部50人弱、午後の部100人弱の方が希望しているとの事で少々軌道修正せねばならぬ事態となった。
日頃ZOOMでは限られた機能しか使っていなかった私だったが調べてみると割と便利な機能がある。

その1) ホストが位置を決め参加者がホストの順番に従う

私が発信したアクションを隣の人に画面越しに回したいと考えた私は、ギャラリービューでホストである私の位置をドラッグ&ドロップで左上に決め、受講者の位置を決め、パソコンに写っている画面の順番を全員統一してしまえば、スムーズにお隣へ進んでくれる。最近この機能が備わったらしい。これは便利、便利。
その他にも有効な機能がある。

その2) 手を挙げる

ツールバーにあるリアクションボタンの中に手を上げるボタンがあって、それをクリックすると画面の左上に手のマークがでて、なおかつホストである自分の横、左上にその挙手した人が上がってくるという。教室で指名された人が黒板の前に行って発表するみたいな感じの事ができるのだ。これは驚きだった。
60人100人ともなると基本的に声はミュートにしたままで、発表の時のみミュートを外してもらう事にはなり少しもどかしいが、全員同時に練習するときはミュートをしたまま、私とともに受講生の皆さんが各自声を出して練習していただければ良いので問題はない。
大人数になると発表を1人ずつやっていると余り沢山の方に順番が回っていかないので1度に5人ずつとかに挙手してもらって、5人のミュートを外し一斉に声を出してやってもらう。演奏だとズレがあって向かないという話があるが、コミニケーションとしての声なので合わせる必要もなくズレの点はスルーである。
また、担当の方が大きなモニターを用意してくださりとても助かった。
人と人とが関わるコミュニケーションの講座。もちろん対面に越した事はないと思うが、ZOOM でも割と参加者の表情だったり表現だったりが見えるし、顔が並んでいるので、他人とズバリ比較できるところをとっては、かえって良い点だったのかもしれない。

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鵜飼雅子

舞台役者、朗読家、アトリエほんまる 副支配人。
日本演劇教育のさきがけ的な存在である劇団らくりん座の正式団員として全国各地で公演を経験。
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