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音にのせる胸のうちいかに“込める”か

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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演奏するとき、いかに込めるか。
聴く人の心が震えるアーティストって、
一瞬で自分の世界に入り、
思いを込めて演奏している。
場所、お客様の数、会場の雰囲気などに左右されない。
ただ自分の世界を表現する。
その姿は、一言でいうと、
「誠実」って事なのかな。
それが、聴いた人の心を震わせる。
言い訳は存在しない。
ただその場所で、表現。
すっごくかっこいい。
演奏はもちろんだけど、
そういうものが音に出るんだ。

ワタシもそんな風になりたい。
演奏中、気が散らずに、
音だけに集中する。
お客様の反応に振り回されず、
がんとして、動かない感じ。
いろんな事は、
終わってから考えればいいのだ。
演奏中は、ほかの事が考えられないほど、そこに「込める」。
そんなアーティストになりたい。
ワタシの課題だ。

曲によっては、軽い感じのものもある。
でも、魂は燃やしている。見えない部分は燃えている。
それが、聴いている人にも届くと心が震えるだろう。

演奏する時は、情熱が必要だ。
カラダの中から溢れて、音となって放出されるのだ。
演奏する時だけじゃないな。
普段から、熱いなにかを秘めていないと、
出せないか。
例えば、いろんな出来事に関心を持ち、その時自分がどう感じるのか。
腹が立つ事を目にした時は、怒る、怒る。で、なぜ、そうなったのか考える。
なにも感じなくなってしまうのが、
一番良くない事だろう。
それから、いい音を聴く。観る。
心が震える事をするのだ。
自分がこの感覚を持っていないと、
絶対に聴いてくれた人には伝わらない。

『思いを込める』。
音楽だけに限らず、人に対してもだ。
ただ言葉にして伝えるのは苦手なので、
やっぱり私は音に込める。
先日、ガンセンターでオカリナの演奏をさせて頂いたのだか、
病気の辛さは、本人しか分からない。
どんな言葉をかけたらいいか悩む。
だから、ワタシは、音に思いを込めた。
「穏やかに、心が明るくなりますように」と。

他の事はいっさい考えないで、
与えて頂いたその場所で、
誠実に“込めて”、
オカリナを演奏したい。
唄を歌いたい。
同じ時間はない。“いまここ”だけだ。
そこにいかに込めるか。
音楽は、目に見えない。
みなさんの心に刻んでもらうしかないのだ。
そうなれるように、
ワタシはこれからも模索する。

まだまだ旅の途中だ。

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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