[ Spinart(スピナート) ] - あらゆる表現者・アーティストと出逢えるサイト

Logo Mark連載記事

Logo Mark 「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝 恒例!年末年始プロレス三昧【前編】東京ドーム完売、棚橋引退、ウルフアロンデビュー

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

続きを読む

「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
137回目のコラムです。
毎年の恒例ですが、年末年始はプロレス観戦三昧です。
12月29日 スターダム@両国国技館
12月30日 大日本プロレス@後楽園ホール
1月1日  プロレスリングNOAH@日本武道館
1月4日  新日本プロレス@東京ドーム
1月5日  新日本プロレス@大田区総合体育館
他にも行きたい大会はあったのですが、介護もあるので、この5つの大会の観戦となりました。
棚橋弘至引退、ウルフアロンデビュー、フワちゃん再デビュー、内藤哲也NOAH登場、東京スポーツプロレス大賞にて女性選手として初めてのMVPとなった上谷沙弥の大活躍など盛りだくさんで民放TVにも出演しているため話題が大きくなった年末年始のプロレスでした。書くことが多いので、まずは前編として、完売となった新日本プロレスの東京ドーム大会と、棚橋がいなくなった翌日の大田区総合体育館大会についてのコラムとなります。後編はスターダムを中心に記します。


■ 棚橋弘至がオカダカズチカと現役最後の激闘!

1月4日、東京ドームにて新日本プロレス年間最大のイベント『サンセイアールアンドディ presents WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』が開催されました。“100年に一人の逸材”棚橋弘至の引退試合がメインイベントとなりました。観客数は、46,913人超満員札止め。棚橋弘至引退特別シートはなんと100万円、ロイヤルシートも10万円~35万円。もちろん完売です。棚橋社長・選手の野望が達成されました。
新日本プロレスの王者の象徴IWGP世界ヘビー級選手権試合がメインイベントになるべきですが、今年は特別です。元新日本プロレスのトップレスラーであるオカダカズチカは、現在はアメリカのAEWという団体で悪役でトップを張っています。そのためオカダは、ヒールファイトを繰り出しながら棚橋選手を追い込んでいきます。棚橋選手も場内の大声援も受けて、次々に得意技を繰り出し、歴史を彷彿させる同期・柴田勝頼のPKキック、ライバル・中邑真輔のボマイェを繰り出し、最大の得意技であるハイフライフローを炸裂させるも、オカダはカウント2でキックアウト。さらに技のオンパレードの闘いが続き、オカダの必殺技のレインメーカーを、1回目は繰り出す前のポーズを悪役としてFxxKポーズで入ったが、激闘の最終局面で当時のポーズでフィニッシュ。
オカダは「棚橋さん、お疲れさまでした! あと一つだけ言わせてください、ありがとうございました!」と感謝を告げました。この「お疲れさまでした」はオカダ選手が凱旋した時に、もうあなたの時代ではないですよと喧嘩を売った時のセリフ。これを受けて棚橋選手の「俺は疲れたことがない」のフレーズが生まれました。その再現と感謝を込めた短いコメントでした。


■ 試合後の引退セレモニー

セレモニーには、棚橋のかつてのライバルや恩師たちが登場しました。ジェイ・ホワイト、ウィル・オスプレイ、ケニー・オメガ、飯伏幸太、柴田勝頼、武藤敬司、藤波辰爾が花束を贈呈した。AEWで活躍する選手に交じり、レジェンドも登場、登場曲にファンも沸きました。さらに昨年5月に新日本を退団した内藤哲也も登場。ファンのもやもやも少し解消されたのではないでしょうか。そして、引退の10カウントゴングのあと、棚橋はゴンドラに乗って場内を一周。最後は超満員札止めの大観衆と共に「愛してま~す!!」の大合唱で、約26年にわたる現役生活にピリオドを打ちました。アントニオ猪木が創設した新日本プロレス。緊張感のある戦いをカラーとしてきましたが、若手の棚橋選手が台頭してきたときの言動やスタイルが「ちゃらい!」ということで、だいぶブーイングを浴びてきました。「愛してま~す!」にもブーイングの時期がありました。格闘技ブームもあり、観客が入らない苦しい時期を乗り越えてきた棚橋選手が、全国区で認知されるようになり、この日の東京ドーム超満員となったことには感無量です。「愛してま~す!」の大合唱でした!1年前に引退を宣言して以来、試合に広報に全力で臨んできた棚橋選手、ありがとうございました。


■ ウルフアロンデビュー戦でEVILを撃破!

ウルフアロンのデビュー戦は、悪の総帥EVIL戦となりました。NEVER無差別級選手権試合というタイトルマッチです。東京オリンピックの柔道100kg級金メダリストのウルフアロンが、デビュー戦でいきなり挑戦です。
もじゃもじゃヘアーに髭が売り物のウルフでしたが、登場時に、柔道着を脱ぎ捨て、丸坊主に黒いショートタイツ姿で登場しました。黒いショートタイツは、ヤングライオンと呼ばれるまだ若手でお試し中のレスラーのコスチュームです。金メダリストがプロレスに1から向き合う姿勢を見せました。EVILは狡猾なインサイドワークで対抗し、House of Torturecherのチーム員を次々に乱入させ悪の限りを尽くして攻め立てます。最後は、体重170kgの巨漢ドン・ファレがテーブルに設置したウルフにボディプレスを敢行。EVILがとどめを刺そうとするが、ウルフが投げ技で切り返し、柔道技三角締めでレフェリーストップ勝ちとなりました。すごい歓声でした。SNSでは、悪の総帥ではありますが、EVILの試合の組み立てにも賞賛がたくさん投稿されています。
翌日のワイドショーでは、棚橋引退とウルフデビューがたくさん取り上げられました。


■ 女子プロレスもドームで実現

新日本プロレスの子会社である(ともにブシロード傘下)女子プロレスのスターダム。後編でもお伝えしますが、この日のドーム大会に提供試合がありました。IWGP女子王者の朱里と、STRONG女子王者の上谷沙弥のダブル選手権試合。IWGPとSTRONGは、新日本プロレスが設置しているベルトです。上谷沙弥は、東京スポーツプロレス大賞で女子レスラーではじめてMVPを取ったスーパースターです。プロレスでの実績もすごいのですが、バラエティ番組「ラヴィット!」にレギュラー出演し、悪役の魅力とかわいらしさのギャップで人気を集め、番組内で女子プロレスの地上波生中継を実現させるなど話題を呼びました。そんな注目の中、強いキックと関節技を駆使する朱里と、華麗な空中技を大胆に敢行する上谷の壮絶な戦いが見られ、最後は朱里が蹴り倒して勝利。女子2冠王者となりました。女子プロレスをあまり見ない層にもかなり響きました!どの選手もプロレスにプライドを持って団体を向上させようと努力していますが、よりメジャーになるためにプロレス以外のところへのプロレスの魅力を届けようとする思いが象徴されたような3試合です。


■ 熱いプロレスはまだまだたくさん。

新日本プロレスでもっとも高い位置にあるIWGP世界ヘビー級選手権。新日本プロレス生え抜きの辻陽太の念願のベルト。DDT、AEWに加えて、新日本プロレスにも所属となったスーパースターKONOSUKE TAKESHITA。これぞ死闘、これぞ新日本プロレスの最高峰という試合を見せてくれました。IWGP世界ヘビー級&IWGP GLOBALヘビー級ダブル選手権試合は、辻が死闘を制し、2冠王となりました。他にもタイトルマッチ、遺恨精算マッチなど新日本プロレスの1年を象徴する激闘で超満員の観客が声をあげながら、そして最後は涙もしながら大満足で東京ドームを後にしました。

翌日の1月5日大田区総合体育館大会は棚橋がいない大会の初日。ここも大きな会場ですがほぼ満員の盛況。前述の辻を筆頭に、若手(ヤングライオン)から這い上がった来たメインイベンターたちが、棚橋がいない新日本プロレスという自覚とともに、「俺らに任せろ」という気概を、レベルの高い試合と共に届けてくれました。このコラムでも何度も書いていますが、新陳代謝=企業(団体)の成長が具現化されています。また今回のコラムのように、ただすごいプロレスをするだけではなく、話題作り・情報拡散、そして大事なストーリー創りは、大いに参考になることだと思います。今年も新日本プロレスに注目です。

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

続きを読む

関連記事

準備中