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Logo Mark音にのせる胸のうちライブを終えて思う事〜今なら言える〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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12月3日、栃木県にある船村徹記念館3階にて、昭和の流行歌を演奏する《ミチカケガクダン》の初ライブを終えた。
こんなに怖い思いをしたのは初めてかも…。

さて、何がそんなに怖かったのか書いていくね。

ワタシは11月中頃から風邪をひいた。
喉の痛みから鼻水、咳。
最初に耳鼻科へ行き、咽頭炎と。
で、次の週、良くならなかったら、検査した方がいいかなと。
検査…そうアレの。
様子を見て、喉の痛みは良くなったものの翌週、今度は鼻水、咳だ。
主治医の所へ行くと、肺のレントゲンを撮った。ワタシは見た目は元気に見えるけれど難病患者である。
主治医は心配している様子。
そして、一応検査しようねと。
ええ、抗原検査。結果は陰性。
この待ってる時間の恐ろしいことよ…。
ワタシ、翌月のライブの心配ももちろんあったのだけど、高校生の息子が、月の終わり頃から、修学旅行なのだ!
色んな事がワタシの頭の中でグルグルとなる。
風邪だって、息子に移したらせっかくの旅行が楽しめなくなってしまう。
ワタシは2階の部屋にこもり、
早く治したいので、ほとんど布団の中で寝て過ごしていた。
その日、主治医からは、また2日後来てねと。
咳の薬などをばっちりもらってきた。
そして、また2日後病院へ。
まだ咳があったので、今度はPCR検査をしようということに。

ええ…怖い…怖すぎる…。

ワタシの頭の中はこうだ。
「もし、これでワタシが陽性だとしたら、息子の修学旅行はどうなってしまうのか…日数的には間に合うのかな…」などなど。
とにかく不安で一杯なわけだ。
で、結果は翌日、電話が来る事に。

翌日、
「陰性ね」

ホッ………。
こんなにホッとしたのは初めてだ。
よし、もう後はたくさん寝て治るのを待つのみ!
発熱はずっとなかった。でもこのご時世もしも…の事を考えてしまう。
ワタシが休んでいる間、
お誘い頂いたランチライブや、
毎月カフェマリオさんでもBGM弾き語り、そして月2回のオカリナサークルの講師。
それらをお休みさせて頂いた。
元気じゃないって、本当に予定がガタガタになる(;▽;)
たくさんの方にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした( ・ᴗ・̥̥̥ )

ひとまず、“ただの風邪”だったわけだか、翌月は、初めてのメンバー《ミチカケガクダン》の初ライブだ。
友達(バンドボーカルをやっている)に、しょっちゅうメッセージしてたのだが、彼女いわく、
「もう本番土曜日リハまでは声を出さない方がいい。木曜日のリハで喉壊したら回復に本番まで間に合わなくなるから」と。
本番2日前にリハの予定が入っていたのだが、ワタシは声を張る事なく始終抑えていた。
メンバーの二人にも伝えて、軽くリハを終えた。
不安…リハでちゃんと歌ってないって(泣

そして息子は元気いっぱいに修学旅行へ出かけた。よかった…( ・ᴗ・̥̥̥ )
本当によかった…感無量…( ・ᴗ・̥̥̥ )

ワタシね、体調悪くしてから、不安で不安でいっさいSNSを見なかったんだ。
主催の方やメンバーたちは、まめに告知していてくれていたようだ。
もう、それを見るのも怖い感じ(*TーT)笑
本当に出来るのか不安でいっぱいなのだ。

さて、迎えた当日。
前日よりも明らかに身体が楽だった。
とにかく冷えないように大量のカイロを用意して、
腰、お腹、足首内側、肩甲骨の間などに貼りまくった。ボアボア暖かな靴下を何重にも履いた(笑)。
もうコタツだ。足元がコタツ。

当日迎えると、今度は、
約1時間のライブが無事に終える事が出来るのかなと不安が( ・ᴗ・̥̥̥ )
本当は立って歌う予定を、友達からアドバイスされたように、椅子に座る事にした。これでだいぶ体力の消耗が違うよと教えてもらった。

関係者のみなさんのお陰で、
会場準備、セッティング、リハととてもスムーズに進んだ。
本当に良かった。

そして、リハを終え、控え室。
メンバーからは、「大丈夫だから。」と励ましてもらっていた。
ワタシが普段とまったく違い大人しいので心配かけてしまっただろうな。
しかし、お二人はワタシよりも経験のあるミュージシャン。ドンと構えている感じだった。この安心感よ…。

カホンのhakaseさんから、
「今日はとにかく1時間のライブが無事に出来る事を考えよう。
声を張ることはないよ。
わざわざ来てくださったお客様一人一人に感謝の気持ちを込めて歌おう」と。
「聴いて!聴いて!私の歌を!では、聴いているお客様は疲れてしまうことがある。今日は、声を張らず、
お客様の目を一人一人見て、気持ちを伝えることを意識しよう」と。
ワタシ、ライブの時ってお客様の目を見ないんです。なんとく空間を見てる感じ。
理由は恥ずかしいから(´ㅂ`;)笑
でも、今日はhakaseさんのアドバイス通りやるぞと心に決めた!
ワタシにとって、“新しい表現”。
挑戦だ。

ライブはメンバー2人に支えてもらいながら、和やかな雰囲気の中、無事に終わった。
よかったぁあああああ。もうこれしかない。

今回、無事にライブを終えることができ、ワタシは身に染みたんだ…。
たくさんの方に支えてもらっていると言うことを。
2022年最後にこんな怖い思いをしたのは、きっとワタシの人生に置いて、
必要な事で、決して一人だけで生きているのではないという事を意識させるためだろうか。

関わってくださったみなさま、
本当に本当にありがとうございました。
感謝の気持ちで一杯です。

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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