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Logo Mark音にのせる胸のうち「かもしれない」という言葉〜ヨシタケシンスケ展かもしれない〜

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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「ヨシタケシンスケ展かもしれない」へ行ってきた。
ヨシタケさんは好きな絵本作家の一人だ。
毎回読むと泣きそうになってしまうのは、「あんなにあんなに」。
幼かった頃の息子を思い出すから。
読みながら、そうそう…って共感ばかり。

そして、最近のお気に入りは、
「メメンとモリ」。
メメントモリという言葉は、
ラテン語で、「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」。
「人に訪れる死を忘れることなかれ」という意味。
絵本では、
姉のメメンと弟のモリのお話。
これがドキッとする言葉がたくさん出てくるのだ。
これは子供はもちろん、大人にぜひ読んで欲しい絵本である。

好きな絵本作家の展覧会を我が街で観れるとはなんと嬉しい事。
感想はひとことで面白かった‼︎
ヨシタケさんがどんな人なのか少し分かった気がする。

会場のいたるところに、
「〜かもしれない」ってあるの。
タイトルも「ヨシタケシンスケ展かもしれない」だし。

でね、この「かもしれない」という言葉。
これっていい!って思ったんだ。
答えは一つではなく、他にもある。
道は一つじゃない。
と言われているみたいに感じた。
頑固な考えではなく、風のように漂っている感じ。固執ではなく自由。
「絶対これじゃなきゃいけない」って思うと苦しくなる。
もっと自由でいい。考えなんて変わっていいみたいなね。

「〜かもしれない」っていい言葉じゃん。これに色んな意味が入ってる。
もっともっと自由でいいんだよね。
あやふやな事もあっていい。
はっきり白黒つけなくたっていい。
知らないうちに、色んな事に縛られてしまっている事に気付こう。
もっともっと世界は広いし、
頭の中は無限に広いしね。
ぜひ、ヨシタケシンスケさんの絵本をまだ読んだことない人は読んで欲しいな。

最後に「メメンとモリ」から1番気に入った言葉を。

姉メメンが言ったこと、
「つまり人は、《思ってたのとちがう!》とびっくりするために生きてるのよ。」

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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