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Logo Mark音にのせる胸のうち52ヘルツのクジラ

ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
結婚、出産を経て子育てに専念。11年...

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観たかった映画。
「52ヘルツのクジラたち」。
原作は読んでいて、映画化になると知って楽しみにしてた。
やっと行けるタイミングがあり、観てきた。

タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、52ヘルツで鳴くクジラは、周波数が高過ぎて、他のクジラには、聞こえないという。いくら鳴いても聞こえない、届かないのだ。
主人公も「52ヘルツのクジラ」だった。
いくら鳴いても、誰にも聞こえないなんて、こんな悲しい事って…。
誰にも気付いてもらえない…。
人はさ、1人では生きていけないじゃん。“孤独” “ひとりぼっち”って、
悲しすぎるよね。

主人公は、虐待にあっていた。
子どもは当たり前に、親に愛されるもの。それが当たり前じゃない人。
どれほど、これからの人生に影響を与えることだろう。
小さい身体で、痛みを受け止めて、
解決策なんて見つからない毎日。

子どもってさ、お腹すいた、眠い、遊びたいなど、そのままの感情を出せる生き物。それが出来ないで生きてきたって、悲しすぎるよね。
言える子どもは、
愛されてるって感じているから、言えるわけだよね。
その期間て、大切な期間だと思う。
大きくなってしまったら、もうその時間には戻れないんだもの。

この映画には、いろんな問題が詰め込まれていた。
ヤングケアラー、虐待、トランスジェンダーなど。
考えさせられる事がたくさんあった。

52ヘルツのクジラ…。
鳴いているのに、叫んでいるのに、
聞こえないなんて、悲しすぎる。
あなたの周りに、もしかしているかも。
または、あなた自身が52ヘルツのクジラかも?

主人公は、人との出逢いによって、
その声に気づいてもらえたんだ。
人との繋がりは偉大だよね。
人生で1番大切なもの。

52ヘルツのクジラ…。
こんな悲しい存在は、なくなって欲しい

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ツルタハル

小中高を通して吹奏楽部に所属し音楽の楽しさを知る。20代から本格的に音楽活動開始。主に美術館、カフェ、レストラン、ホテル等で演奏し好評を得る。
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