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Logo Mark 「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝 恒例!年末年始プロレス三昧【後編】両国国技館完売、MVP上谷、フワちゃん再デビュー

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
138回目のコラムです。毎年の恒例ですが、年末年始はプロレス観戦三昧です。今回は後編でスターダムの話題を中心に記していきます。年末年始の観戦は、
12月29日 スターダム@両国国技館
12月30日 大日本プロレス@後楽園ホール
1月1日  プロレスリングNOAH@日本武道館
1月4日  新日本プロレス@東京ドーム
1月5日  新日本プロレス@大田区総合体育館
の5大会。棚橋弘至引退、ウルフアロンデビュー、フワちゃん再デビュー、内藤哲也NOAH登場、東京スポーツプロレス大賞にて女性選手として初めてのMVPとなった上谷沙弥の大活躍など盛りだくさんで民放TVにも出演しているため話題が大きくなった年末年始のプロレスでした。


■ スターダム両国国技館チケット完売

毎年恒例の12月29日両国国技館大会開催。チケット完売となりました。
昨年は、ロッシー小川氏がスターダムの主力選手がごっそり引き抜くといったことが起こりました。少ししてトップスターの岩谷麻優もマリーゴールドに合流しました。前回の新日本プロレスも、棚橋引退、内藤離脱、そのまえにオカダカズチカ、ウイル・オスプレーといったトップ選手が離脱していますが、なんと東京ドーム完売。トップが抜けても下が育っていてメインイベンターとして活躍する新陳代謝。これぞ経営という感じです。そういえば、私の古巣リクルートもいい人から順番に辞めていくので、いい若手がどんどん入って来る。大事なことはやめた人間が交流しているということ、嫌で辞めているのではなく次の成長を求めてやめていくことを認めるということでプラスになっています。トップレスラーたちも少し時間をおいてまたステキな交流をしてほしいですね。


■ 東京スポーツプロレス大賞MVP上谷沙弥

プロレスでのすばらしさに加えて、ラビット!への出演などを通じてプロレスを世に広めることに貢献したので受賞しています。前回も書きましたが、棚橋弘至、ウルフアロン、上谷沙弥と民放での活躍でプロレスの可能性を広げてくれました。
この日のメインイベントは、ワールド・オブ・スターダム選手権試合、上谷沙弥vs安納サオリ。スターダムの最上級のベルトで、通称赤いベルト。最上級の技を出し合い、時にはチェーンを持ちだして首吊り、顔面蹴りなど、華麗であり壮絶でもある極上のタイトルマッチとなりました。最後は、上谷が両手を握ったまま長い足を一直線の伸ばして顔面蹴り、さらにスタークラッシャーという持ちあげて真っ逆さまにマットにたたきつける決め技でフィニッシュ。王座を防錆しました。試合終了時には両者大の字で立ち上げれない状態。死闘であったことがわかります。倒れながら上谷は、
「これが現実だよ。残酷だろ? 沙弥様のこのかわいい顔を汚くしやがって、コノヤロー!」
そうカリスマは、沙弥様と呼ばれ自分でも名乗っています。顔面蹴りで鼻血が出ていることでこのセリフとなりました。これを聞いた安納も、
「いつもと変わらんて。アンタこそさ、こんな顔にさせて、さらけ出させて…でも、ここまで出さな、上谷沙弥とは向き合えへんもんな。覚えとけ、私は諦めへんからな。」
壮絶な死闘の後のすごいコメント、まだ余裕があるかのようなコメント、プロ意識高いですね。
最後の沙弥様の言葉「この1年間、本当にいろんなことがあって、毎日気が狂いそうで、逃げ出したいこともいっぱいあったけど…。自分から逃げなかったし、プロレスと毎日毎日、向き合い続けた。だからこそ誰も手に入れられないモノを入れられたと思うし、私はまだまだこれからもプロレスのために生きる! そして、スターダムのリングで黒く輝き続ける! 来年もまだオマエらが見たことない景色まで連れてってやるから、全員、沙弥様に付いて来いよ、以上!」ベビーフェイスからヒールに転向して大活躍、そしてヒールとかわいらしさのギャップがバラエティで引き出されて大きな存在になりました。2026年はさらに何を見せてくれるでしょうか?


■ フワちゃん再デビュー戦

テレビ界からSNS投稿の件で干されたフワちゃん。以前にプロレスに1試合出たことがありましたが、本質的には再デビューというより今回がデビュー戦と言えるでしょう。対戦相手は前回プロレスの手ほどきを受けた葉月。
大きなピンクの羽根をつけてフワちゃんが入場。自分的にはちょっと違和感がありました。まだ半人前のレスラーがこんな派手な登場なの…と。会社がやらせたのかもしれないですけどね。葉月はとてもレベルの高いレスラーで安心してみていられます。前回のコラムのウルフアロンvsEVILのEVILにも賞賛が上がったようにレスラーの基礎を持ち、見せ方を知っている先輩が相手を務めてくれることは幸せなことです。受け身が不安だと試合を見る集中力が下がるのです。フワちゃんは、ドロップキック、ブレーンバスター、場外へのプランチャ、卍固め(アントニオ猪木の技)、シャイニングウイザード(武藤敬司の技)など大技を繰り出しました。技の形としては良く練習し、運動神経の良さも感じさせましたので声援も飛びました。これも自分的にはつなぎのない大技の連発についてはう~んと思うこともありますが、ファンが沸いたということは届いたものがあったのでしょう。葉月は、全部受け切りますが、要所要所で理にかなった完璧な攻め、インパクトのある逆転技、基礎が感じられるオーソドックスな技での凄みなどを出して試合をリードします。最後は、バックを取ってドラゴンスープレックス、カウンターの二段蹴り、トップロープからのダイビングセントーンで仕留めました。自分だけでなく相手の受け身も考え、それでも手加減にならないような見せ方もあり、授業が終わりました。
葉月の、
「フワちゃんのプロレスに対する覚悟、ウチには伝わった。ただ、両国ここに来てるお客さん、PPVを見てるお客さん、フワちゃんの覚悟、伝わりましたか?」
のコメントに、観客からは歓声が上がりました。
「フワちゃん、これがお客さんの意見だよ。ここからどうするかはフワちゃん次第。ただ、新しい夢がプロレスラーであってくれてありがとう。」
試合もさることながら、このコメントや雰囲気作りもプロフェッショナルです。
試合後のフワちゃん。
「本当に痛くて苦しくて過酷でした。超痛かったです、体中…。師匠、すごかった。鬼とは聞いてたけど、本当の鬼師匠。すごい苦しい闘いでしたけど、苦しいけど、本当にやりながらスローモーションに見えるぐらい、ずっと続いてほしいくらい楽しい試合で。やっぱりここから始まっていくんだなって思いがありました。」

昔からプロレスには、一度失敗した人間が改めてチャレンジできる風土があります。これを揶揄する声もいくらでもあります。一流のスポーツとの比較でマイナスの表現されることもあります。頭の悪い犯罪者の行為に対して「プロレスのような」みたいなレベルの低い表現をされることもあります。それでも多く観客がプロレスから「勇気と自信」をもらい、社会に出ます。中にはプロレスラーを目指してくれます。プロレスが、人や社会に勇気と自信を届けることができるように、選手もファンも頑張っていきましょう。

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