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Logo MarkThe Great Journeyドラマーにとって譜面の知識は必要なの?~前編

沢木 優

・1967年5月12日 福岡県大牟田市生まれ
・埼玉県出身
・血液型:B型
・LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
・...

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今回は、ドラマーにとって譜面の知識は必要か否か!?というお話しを。
人によって、若しくはドラマーとしての活動のスタイルによって、その要・不要が分かれるところなので、あくまで私見になりますが、その長所・短所なんかを、これまでの経験などから感じた部分を書いていきます。

色々と語る前に、まずはわたくしの譜面事情を簡単に…(笑)。
自分は、幼稚園の年長あたりだったかと思いますが、姉ちゃんに連れられてYAMAHA音楽教室に通い(と言うか通わされて…ですかね)、小学校に上がったくらいから中学に入るまで、エレクトーンの教室に通っていました。
まぁ、昭和の家庭にありがちだった“姉ちゃんが行ってるから、オマエも行きなさい…”的な流れですね(笑)。
音楽自体は好きだったので、あまり苦痛ではなかったのですが、当時の自分は野球だけをやりたい!というガキんちょだったんです。
でも結果的には、この時期に音楽に対する熱も育ち始めていたかもしれません。

今となっては笑い話ですが、高校卒業後に大学進学をやめて音楽をやりたい!と伝え、連日のように両親と大揉めしていた時期がありましたが、母親が“こんなコトになるなら、子供の頃にエレクトーンなんか、習わせるんじゃなかった”と、しみじみ後悔していました。
結果、エレクトーンを習う中で、自然に譜面の知識が身に付いていたので、ミュージシャン的にはかなり大きなアドバンテージだったかなと。
もちろん!大人になってからでも、譜面を勉強するのは可能ですが、やはり幼少期から自然に覚えたコトって、カラダや意識への浸透具合が違いますよね。


■ 敢えて短所があるとしたら…

ハッキリ言って、譜面を読めて損をするコトなんてないのですが(笑)、自分の経験から唯一あるとしたら、譜面に依存し過ぎてはダメかなと。
メタル全盛期の中、バンドに夢中になり始めて、色々な曲をコピーするのが何より楽しかった高校生時代。
ヘタに譜面を読めるがために、耳で聴いてコピーせずに、スコア(譜面)を見てしまっていたんです。
この方が、ラクでしかも早かったのですが、音楽をやっていく上で、感性と同じくらい大切な“耳で聴き取る力”をつける機会を逃していました。
で、高校を卒業するあたりだったかなと思いますが、とある楽曲をバンドでコピーするコトになり、コレが微妙にマイナーな曲で、市販の譜面がなかったんですね。
そこで、耳で聴いてコピーしようか…となった時に、あまりに音が拾えず愕然としてしまうという(笑)。
そこで、ようやく“もっと聴き取る力をつけなきゃいかん!”というコトに気付きまして、そこからはとにかく耳を鍛えまくりました。
思えば…当時のスコアって、フィルの音符とかけっこう適当だったりするんですよ。
でも、スコアに頼っていた頃は、何の違和感も感じず譜面通りに覚えていましたが、耳で細かな音も拾えるようになっていく中で、実はこういうフレーズじゃないの?みたいに、徐々に自分の耳で判断出来るようになっていった気がします。


■ バンドだけであれば、譜面は読めなくても…

バンドによっては、曲作りの際から譜面でやり取りするバンドもあるし、めっちゃ原始的なスタイルでやるバンドもあるんで一概には言えませんが…。
自分がこれまでに経験してきたオリジナルバンドに於いては、譜面の知識よりも耳の力と(曲の雰囲気などを瞬時に掴む)対応力や感性の方が重要だったと思います。
例えば、THE POWERNUDE時代で言うと、森川さんは(自分のバンドで)ドラマーが譜面を見ながら叩くのを許さない人だったんです。
理由は色々ありますが、やはり曲がカラダに染み込んでいないと、気持ちいいグルーヴはなかなか出せないって言うのが大きかったのかなと。
ちなみに、アルバム用の曲作りが始まると、10~15曲くらいを同時に進めるのですが、それぞれの曲のアレンジ箇所なんかは、とにかく集中して聴いてその場で覚える!という流れでした。
ただ、リハのたびにアレンジで毎回変化していく箇所を把握したり、リズムパターンやフレーズのアイデアを忘れずに書き留めておいたりする時など…譜面でメモしていたので、こういう時は随分と役に立ちました。


■ 余談ですが…

2016年に、伝説のパンクバンド・KENZI&THE TRIPSのツアーでサポートを務めた際に、ライヴの3週間前という急な依頼で、しかも曲数が23曲!!
それこそ、トイレに座っている時でさえ、ウォークマンを手放せなかったし、さすがにくじけそうになり、譜面を書こうかな…と思った瞬間もありましたが、森川さんに叩き込まれた教えが染みついていたのか(笑)!? 譜面に頼るコトなく気合いで覚えきりました。
と言うのも、パンクバンドのライヴで、ドラマーが譜面を見ながら叩いてたら、たとえサポートメンバーだったとしても、もし自分が観る側だったらシラけちゃうと思うんですよね。
ましてや歴史のあるバンドだし、そのお客さんをガッカリさせるようなライヴはしたくないなぁと。
そんな想いもあり、それこそライヴ当日ギリギリまで、とにかく聴きこんでました。


「ドラマーにとって譜面の知識は必要なの?~後編」はこちら。
連載記事・ドラマーにとって譜面の知識は必要なの?~後編

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Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
Dog : Pinoco

【Top Dog】Making Of The Video

2nd Mini Album『Treasure Box』からのMV第2弾
“Top Dog”Making Of The Video!!
Cam : mk@jeepster
Staff : Masumi

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沢木 優

・1967年5月12日 福岡県大牟田市生まれ
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