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Logo Markアーティストの主張Anna(Gods of Decay) ・アートって一体何?

アーティストの主張

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「ア...

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あなたの周りに浮かんで流れている世界でありながら、あなたの肉体に包み込んだものでもある。

あなたの脳シナプスが発電する思想、あなたのホルモンが生み出す感情、全てと同時に、絶無。
理想に最も近いものと共に、理想から一番離れているもの。世界中で最もピュアなものと世界の泥まみれのもの。最も冷静でありながら、最も血を沸かすもの。

極端と矛盾を含めたもの。全て人間の表現力・想像力であるもの。

私にとっては、ニーチェの「悲劇の誕生」の作品におけるアート論は自分のアート論(偉そうな言い方だが)にもっとも近い概念となる。ディオニュソス的とアポロン的なアートの性質は音楽を作る自分の中でもはっきりと感じる。

ニーチェによれば、音楽自体は情動のカオス、興奮と熱狂振りから発生するものとなる。現実の絶望から逃避たるもの。矛盾を抱合する存在として、ディオニュソス的性質を持つ音楽は現実逃避でありながら、現実を再成形できるものでもある。その勢い、その力は人間の熱狂から爆発のように由来している能力なのである。

「この世界じゃ足りない、この現実が狂っている、歪んでいる」と思い、いつも周りの現実に不満を感じる私は、一瞬でもパラレルワールドを作る事として把握してもよい。

他人の為にとか他人の承認を得る為にとか作品を光が照らすところへ出すわけない。アーティスティックな活動は完全に利己主義的な過程である。ただし、自分と同様な世界観を持つ者に自分の想像力で建造した抽象的「避難所」へ扉を開きっぱなしに残しておく。

だが、最終的に、私の理解では、全ての作品は自作自演となり、その中、「他人」はどうしても含まれていない。制作者の意識内の存在が一切ない。従って、制作者にとっては、対象体としてのアートもクリエイティブな過程もある意味で孤独で独我論的なものだと言ってもよい。

その観点から見るとアートと制作者自身間の境目は非常に不鮮明になってくる。つまり、主体と客体の流動化、二つの川のように合流となり、存在枠を通り越し、それを「神の目線」で見えるようになる。


Anna(Gods of Decay)
ヨーロッパのジョージア人女性ボーカリストAnnaと日本人ギタリストFrostが2018年に結成した「東京発、世界基準のポストグランジ/ゴシックメタルバンド」Gods of Decay。
そのヴォーカリストであるAnnaは、英語、イタリア語、ジョージア語、ロシア語、日本語の5ヶ国語を話すワールドワイドな語学力を持ち、日本の大学院で文学を専攻し、修士号を取得している経歴の持ち主で、三島由紀夫など日本文学に強く影響を受けている。
唯一無二の独創的な音楽性、ゴシック感溢れるクールなビジュアルイメージ、情熱的で圧倒的な破壊力のあるライブパフォーマンスを武器に、Gods of Decayが東京から世界に向け挑戦する!

Gods of Decayさんの詳細はこちら。
アーティスト紹介・Gods of Decay

1st. アルバム「Collective Psychosis」2021年12月7日リリース!

Sliptrick Recordsの公式販売サイトDead Pulseより10月20日からCD先行予約受付開始。
レーベル : Sliptrick Records
フォーマット:CD/デジタル配信

Sliptrick Records
Dead Pulse Shop

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