2022/06/17
Spinart(スピナート)が主にTwitterで募集する「アーティストの主張」。
さまざまな活動をするアーティストさんたちの主張をガンガンご紹介していきます。
「ア...
こんにちは、KAZUNOです。
以前『アーティストの主張』で『日本音楽の年齢の壁を壊したい!』といった記事をご紹介させて頂きました。
今回はその続編として新たに感じたものをお話させて頂きます。
KAZUNO・日本音楽の年齢の壁を壊したい!
これまでは、音楽におけるアーティストといえば、若い10代~20代のビジュアルがよくて伸びしろのある極限られた可能性のある人たちがメジャーデビューしていくといった印象がありました。
しかし最近では、コロナ事情とテクノロジーの進化によってニューノーマル時代への拍車がかかり、オフラインでのライブ活動は制限されてきています。そしてオンライン配信技術やコンテンツ制作技術などが向上したことによって事務所の力を借りずとも個人でも活動しやすい時代へと急速に変化していっています。
企業が企画するライブイベントにおいてもオンライン上だけで完結されるなど創意工夫を凝らしては新たに生まれ、個人の無名なアーティストでも自己表現をする機会や集客できる機会が増えてきているように感じます。
そのような中で、私も先日参加させて頂いたオンラインイベントで、あるアーティストの方と出会い衝撃を受けました。ご本人の承諾を頂きましたのでみなさんにもご紹介させて頂きたいと思います。
そのアーティストの方は、京都府を拠点にご家族で活動されている『ストロベリーズ』というアーティストさんになります。
お父さんのharu.(ハル)さんは『網膜色素変性症』によって視力を失ってしまったことをきっかけに、アーティスト活動をスタートされています。haru.さんは目が見えなくなってしまったために、子供たちと公園でキャッチボールをすることや一緒に自転車に乗ることもできなくなり、子供たちに絵本も読んであげられず、描いた絵を見てあげることもできなくなってしまった中、『父親として何かできることはないか』、『かっこいいお父ちゃんを見せられるものはないか』といった思いで、過去にやっていた音楽活動を思い出したそうです。
そのときに『歌う勇気』を与えてくれたのがharu.さんのご家族の子供たちや奥様の存在でした。
そして今では一緒に『ストロベリーズ』として活動することによって家族の絆を深めながら音楽活動を楽しむようになっていったそうです。詳細はharu.(ハル)さんのホームページからもご覧になれます。
haru.kobayashi/ホームページ
『ストロベリーズ』では、普段は奥様が『マネージャー』の役割を担い、娘さんが『ストロベリー』さん、長男の息子さんが『お兄ちゃん』さん、haru.さんが『お父ちゃん』さんといったアーティスト名で活動されています。たまに次男の息子さんも登場するときもあり、そのときは『ストロベリーズ+』といった家族4人が揃ったとても貴重な機会に出会ったことになります。現在も活発に活動されていますので是非ホームページの方も是非チェックしてみてください。
ストロベリーズ/ホームページ
こうしてバンド世代全盛期のお父さんが家族での幸せを考えながらプロデュースをし、一緒に楽しみながら音楽活動をしていくお父さんアーティストの姿を見ることが私は今後も増えていくように感じています。
私自身も40歳を過ぎてアーティスト活動を始めました。アーティストの出発点としてかなり遅めのスタートではありますが、やはり一番に自分を応援してくれている家族の存在がいるからこそ、今の音楽活動が継続できていると感じています。初めてオリジナル曲ができたとき、CDがリリースされたとき、ライブでパフォーマンスがうまくいったときなど一緒に喜んでくれている家族の反応を何よりもモチベーションとなり、活動ができています。そのような自分の成長を応援してくれている存在が一人でもいるなら、それに対して常に全力で応えていくことが何よりも大切なことなのではないかと思います。
学生の頃から音楽の歴史とともに歩んできたお父さん世代が、自分の子供たちをも総合プロデュースできる時代になってきたことは、これもまた新しい時代の幕開けの予感がしています。
これからは『家族対抗のバンド大会』などのイベントが街のあちこちで盛んに開催される日も遠くはないかもしれません。
また、これからの『超高齢化社会』『共働き社会』『ストレス社会』といった多くの厳しい課題を抱える現代の日本社会において、音楽がその緩和剤になっていくことは周知の事実であり、そのため日本国内においても『音楽療法士』、『音楽療法カウンセラー』、『メンタル心理ミュージックアドバイザー』、『レクレーション介護士』、『リトミック』など、生きるための心を育むことや、心のケアとして音楽が重要視されていますが、国内においては未だ民間資格に留まり、長年国家資格としては認めて貰えていないのが現状となっています。
シニアが増える一方で介護施設側では介護士側の人員が足りず、共働きの家庭が増える中での学童保育も含め日々の日常を少しでも豊かにするためのレクレーション活動や成長支援としての音楽の需要も益々高まっていくように感じておりますが、それが正式な仕事としてなかなか受け入れて貰えずにボランティア活動の扱いで留まってしまう点もこの日本国内の課題のひとつではないかと感じています。
そのような中で、今回ご紹介させて頂きました『ストロベリーズ』さんのようなご家族で活躍されているアーティストが登場することで色々な側面で多くの方々の心を動かすように私は感じました。
それはharu.さんの父親としての生き様であったり、娘さんの『ストロベリー』さんや、『お兄ちゃん』さんのキュートで元気な姿であったり、それをマネージャーとして支えている奥様の姿から、家族それぞれが一人一人できる役割を音楽を通じて精一杯演じ、楽しみ、支え合いながら成長しているからです。
『誰のためにやっているのか?』ということをみなさんと一緒に考えていけたらと思います。
私の音楽活動は、まだオリジナル曲ができる前は『自分らしくあるために』から始まりました。それから『紫蘭の花』という家族のことを歌ったオリジナル曲が生まれ『家族のために』音楽活動ができるようになってきました。その後、少しずつ家族以外の方々からもライブ出演時の拍手の数が増えるようになってきたように思います。今では私の家族もサックスやピアノを始め、目標はいつか家族でライブに出演することだと楽しそうに語っています。
haru.さんも同じように自分と向き合ったことから始まり、その音楽活動の楽しさや効果の素晴らしさを大切なご家族と一緒に共有し、同じ景色を見ながら活動することによって『ストロベリーズ』といった素敵な活動に変化し、その幸せと活力が周囲の方々に影響を与えるようになってきたように私は感じました。
そんな家族に対する愛情の深い父親にもった『ストロベリー』さんや『お兄ちゃん』さんにとっては、一緒に活動されたharu.さんと奥様とのひとつひとつの思い出がこれからも家族にとっての大切なアルバムになっていくことと思います。
最後にタイトル回収をしたいと思います。
今回の『日本音楽の年齢の壁を壊したい!』といった内容では、この『ストロベリーズ』のように『誰のためにやっているのか?』ということを一度みなさんと一緒に考えてみたかったという内容になります。
そしてこれからの日本音楽に期待されている新しい分野として、現代の日本社会が直面している課題における緩和剤として『音楽の力』が益々必要とされてきています。
しかしその一方で、現代の日本はそれらに対して活動をされている人たちが満足に安心して活動できるフィールドとして整備されていない現状にあるといった課題を抱えているということを知って頂きたかったのです。
そのため、これからはそういった『音楽の力』で救われるフィールドが整備され、提供者と消費者の双方で幸せになる時代になっていくといいなと願い締め括りたいと思います。
- kazuno -
KAZUNO
2018年、日本の社会課題である超高齢化、ストレス過多社会を「音楽で心を強く豊かにできる社会にする」ために千葉県柏市で音楽を楽しむグループ「Kashiwa K.O.G」の運営を開始。幅広い年齢層の音楽好き仲間とのバンド出演、高齢者施設の介護レクレーション活動などを行う。
2019年には2つのボーカルオーディションに合格し、初のオリジナル楽曲「紫蘭の花」をリリース。
2020年には1年間で約20曲のオリジナル楽曲を制作。
2021年、初の1st. ミニアルバム「Living」をリリース。あわせて2ndシングル「SuperHero」、3rdシングル「ひみつ基地」をリリースする。
2022年、4thシングル「UTAGOE」、5thシングル「湖」をリリース。
現在、市川うららFM(83.0MHz)『お笑い芸人ぶそんのラジオ100%』の5週目担当パーソナリティとして出演中。
KAZUNOさんの詳細はこちら。
アーティスト紹介・KAZUNO
-盲目のシンガーソングライターharu.kobayashi-
アーティスト紹介:haru.kobayashi
1st. アルバム「素粒子」発売
2nd. アルバム「UTATABI」発売
-ストロベリーズ-
アーティスト紹介:ストロベリーズ
1st. ミニアルバム『大好き』
2nd. ミニアルバム『cocoro』
みんなを笑顔にしちゃう京都の家族バンド。
2018年10月の結成当時、ストロベリー6歳、お兄ちゃん12歳。
翌2019年10月には1st. ミニアルバム「大好き」発売。
YouTube公開中のMV「いちごに嫉妬」は再生回数1000回を突破。
お父ちゃん(haru.)が作詞作曲するオリジナルソングを演奏し、2019年、2020年の2年連続で「全国ファミリー音楽コンクール」決勝大会出場。
主催ライブの他、地域のお祭りや各種イベント、高齢者施設などでの演奏実績も多数。
出演依頼もお気軽にご相談ください。
小学生・中学生の子どもとお父ちゃんのバンド。
成長と共に歌声も、表情も、演奏もどんどん変わっていきます。
ストロベリーズの「今」をお見逃しなく!
1st. ミニアルバム『大好き』収録の「いちごに嫉妬」のMV。
ご注文はホームページから
ストロベリーズ/ホームページ
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