連載記事2026/03/15
アーティストの主張
花咲 愛実・短歌15選
Spinart(スピナート)が主にTwitterで募集する「アーティストの主張」。
さまざまな活動をするアーティストさんたちの主張をガンガンご紹介していきます。
「ア...
暖かな春の日差しと、花粉症を感じる3月となりましたね。さて、今回は私が昨年から書き始めました「短歌特集」です。主に、Xのフォロワー様からのお題により書いております。
(1) お題「泥」
清らかな
心が育つは
泥の中
短く咲く我
蓮花の如く
【コメント】 「泥」と聞いて、「蓮」が浮かびました。強い花のイメージを、「私もどんな状況でも、花咲く人間になりたい。」そんな思いを込めた短歌です。
(2) お題「悩み」
悩み事
人に分からぬ
事だらけ
我だけの毒
真っ暗な闇
【コメント】
「悩み」と「な闇」で言葉遊びしました。
「な闇」が先に、頭に浮かびそこから前の文字を肉付け致しました。
(3) お題「オーパーツ」
ママが弱い
訳で無いよ
世が強い
娘の言葉
オーパーツなり
【コメント】
娘は、私が病気になった事を「ママが弱いんじゃない。
世間が強すぎるだけ。」と、言ってくれました。
そんな言葉を言えてしまう娘が、私にはオーパーツであると感じました。
※オーパーツとは、「場違いな加工品」を意味する英語「Out-Of-Place Artifacts」の略称です。
一言で言えば「その時代の文明や技術では作れるはずがない、謎の出土品」を指します。
今回は、娘の言葉が「場違い」ではありませんが、その様な発想を食卓を囲み、涙を流しながら言った私と、直ぐに「ネガティブ」を「ポジティブ」に変換してくれた、我が娘の思想を、「異色」と捉え使いました。
(4) お題「雄叫び」
イソップ寓話
オオカミ少年
信じては
貰えぬつらさ
雄叫びあげる
【コメント】
嘘を付き続けてきた少年。
「オオカミ、オオカミ!!」とばかり叫ぶ日々。すると信頼を失くし結果一人きりに、なってしまう。まさに、 嘘の主軸にしていた「オオカミの様に雄叫びあげる滑稽な様」を表す短歌として書きました。
「つらさ」は、読みやすさを考慮し敢えて、平仮名としました。
(5) お題「ミサイル」
「ミサイル」と
読んだ瞬間
流れ出す
パンク・ロックな
ブルーハーツよ
【コメント】
1987年発売の、ブルーハーツの歌う『ミサイル』は、私と同年生(笑)。
お題を見て『ミサイル〜♪ミサイル♪』と頭で流れたのでそのまま短歌に致しました。
(6) お題「復活」
ボタンをね
押せばマリオは
再復活
人の命に
無き continue
【コメント】
字余りになりますが、読んで字の如く。そのままです。
スーパーマリオは、ボタン1つでcontinue(コンテニュー、復活)出来ますが、私達の命は、たった1つです。
大切に生きたいですね。
(7) お題「すべる」
縁起悪
すべるワンタン
皿ごと落とし
もう駄目だぁと
受験前日
【コメント】
私の実話です(笑)。
勉強嫌いの一夜漬け。
高校受験前日。従兄弟に数学を教わって居ました。おばあちゃんが、ワンタンスープを作ってくれたのを私が運んび、見事にぶちまけて、「あぁぁ... もう駄目だ」と。 結果、受かりました... 40点で(笑)。
国語は84点という、アンバランスな私。
ワンタンは滑っても、受験は受かります!
(8) お題「もしも」
もしもなど
望んだところで
在りはしない
幻想よりも
耀かせ今
【コメント】
「輝く」→物質的な輝き。
「耀く」→内面的な(人間的な)耀き。
飛躍的な意味を表すので、今回は「耀く」を使用致しました。
(9) お題 「もしも〜ドラえもんバージョン〜」
ドラえもん
もしもボックス
出してくれ
けれど私は
どこへ帰るの?
【コメント】
「もしもBOX」とは、ドラえもんのひみつ道具の1つです。電話BOXのような形をしています。中に入り「もしも○○だったら」と話すと、その通りのパラレルワールドへ行けるという装置です。
私は、「過去を書き換えたい」と感じましたが…さて、いざとなると何処へ帰りたいのか分からなくなりました。
やり直しが効かぬ、人生。
パラレルワールドも無き、人生。
だからこそ、大切にしたいですね。
「今」この時を…。
(10) お題「距離」
遠距離さ
だからなんなの?
心の距離
大事マン歌う
『それが大事』さ
【コメント】
『ここにあなたがいないのが淋しいのじゃなくて
ここにあなたがいないと思う事が淋しい wow』
大事マンブラザーズバンド。
まさに!と、感じた素晴らしい歌詞から感銘を受け創作致しました短歌です。
(11) お題「腐敗」
ナウシカよ
マスクす世界
予言した
コロナ禍まさに
腐敗の森よ
【コメント】
ナウシカでは「腐海の森」と表現を為されていましたね。空気を吸うと、「肺が、腐敗する...」ナウシカが危険を知りながらマスクを外し、皆に指示を届けるシーンは印象的でした。優しく、強い憧れの女性だと感じます。
(12) お題「靴」
新しき
靴履き出来る
靴擦れよ
人間関係
また然りかな
【コメント】
新しい人間関係は、まさに「靴擦れのようなもの」だと時に感じます。
履き続ければ馴染む靴の様に。
人との関わりもまた、関わり続けた先に、履きなれた靴の様に、軽やかな足取りになると、私は感じます。
(13) お題「金木犀」
秋来れば
黄金の花
咲き乱れ
陰世(かくりよ)届け
金木犀の香り
【コメント】
天国にいる私の大切な家族。
黄色が好きだったお母さん。
お花が大好きだったおばあちゃん。
「金木犀の香り届いていますか?」
(14) お題「指先」
冬恋の
指先だけが
知っている
待たせた時間
繋いだ手から
【コメント】
私の作風は、ふざけた現代短歌が多い中で、たまには…詩的、ロマンチックに仕上げてみました。
(15) お題「風」
目に見えぬ
存在なのに
温かい
私を包むは
春の風色
【コメント】
最後の締めを少し悩みました。「風音」か、「風色」のどちらか。「風色」の方が個性的かと感じ、「風色」に致しました。
【総評】:花咲 愛実 短歌15選に寄せて
今回の十五首は、日常の些細な瞬間から人生の深みまでをすくい取った、花咲 愛実の「言葉の標本箱」のような作品群です。泥の中に咲く「蓮花」の強さや、娘の言葉を「オーパーツ」と捉える独自の感性、さらには、「ワンタン」の失敗を笑いに変える遊び心が鮮やかに光ります。過去の経験や痛みを「耀く今」へと昇華する筆致は、日々を生きる力を静かに伝えます。「ミサイル」や「マリオ」といった共通文化を織り込みながら、命の尊さや時間のかけがえのなさといった普遍的テーマへ自然に誘う構成も魅力です。締めの「風色」が象徴するように、目に見えぬ温もりや感情を、言葉で丁寧に掬い上げた短歌特集となっています。
以上、短歌15選とAIによる総評でした。
皆様も、善き春をお迎えくださいませ。
【花咲 愛実】
花咲 愛実の詳細はこちら。
アーティスト紹介・花咲 愛実
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