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なにか創るとうれしくて動画時代のコラボレーション

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者


1966年、栃木県生まれ。

株...

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「曲、もらえる?」
 こんな言い方じゃなかったようには思うけど、ほぼこんな主旨のことを突然言われたのは確か、Radio Camnetのネットラジオ番組「WOORKSシミズのわくわくWOORKStyle」の収録後に、例によってバカな話をしている最中のことだった。
 もちろん発言者は「WOORKSシミズのわくわくWOORKStyle」の相棒、藤田拓人さんだ。

「曲? どんなん?」
 これもこんな言い方じゃなかったような気がするけど、言っていることの意味を確かめると、どうやら、拓人さんが今YouTubeでやっているVlogでBGMがほしいということなんだそうな。
 そんなんもちろんどうぞどうぞ、なんでも使っちゃってくださいな、というところなのだが、当の拓人さん、ちょっとバツが悪そうにしている。

「ん? どした?」
 もちろんこれもこんな言い方じゃなかったような気がするけど、その様子についても聞いてみると、どうやら歌が要らないと言うことのようなのだ。なるほど確かに、フロントで話者がいろいろ話している時に、BGMに言葉があるとそれがぶつかって感じちゃうことがあるし、それはもっともと思った。まぁ、拓人さんとしては、歌を歌う人の作品から歌を抜いてくれと言うのは申し訳ないと思ったらしい。

「まぁ確かにね。」
 人によっては、そんなこと言ったら激怒する人も出てくるかもしれないけど、少なくとも紫水勇太郎という人はその辺とってもいい加減なので、そこにまったく抵抗感がなかったりした次第。
 で、その後割とすぐに何曲か選んで(もちろんそこには拓人さんが歌っているKLAXON of WOORKSの曲も入れたんだけどねw)、元のトラック・ファイルを開いて歌パートをすべてミュートした上で再度書き出して渡した。

 ふと思った(あ、今回は全部「」で書き始めようと思ったのに早くも崩れたw)。
「こういうコラボレーションって今まではなかったかもなぁ。」
 確かにこれまでも、音楽はあらゆる場面でBGMとして使われてきた。例えばスーパーで買い物をしている時に、店内に流れ続けてるのなんて、いわゆる歌モノのヒット曲の歌パートを、なんだかペラペラのシンセ音に置き換えたりしているものが多いなと思い出す。
 映画の効果としても重要なものだし、インストのBGMではなく歌アリな場合として考えても、ドラマのエンディングとか映画のエンディングとか、まぁいろいろ、音楽だけではない場面で相乗効果的に使われてきたではないか。
 しかしそういう事例の多くは、そういった対象コンテンツを作ることのできるメジャーどころのコンテンツに限られてきた。
 でも今の時代は違う。
 もうありとあらゆる方々が、まぁホント数えるなんてどだい不可能なほど大量のコンテンツを日々発信しているわけで、この状況はきっとしばらく変わらないだろうななんてことも思ったりする。

「そう言えば確かに…。」
 こんなヒトリゴトを言うわけもないのだが、そこは演出ということをお許しいただくとして、動画作者のためのループ音楽をせっせと作って提供している人なんてのもいるなぁ…なんてことを思い出す。

「そうすると、インストものの方がニーズがあるってことか???」
 まぁ、表層的に考えればそうとも言えるかも知れないけど…でも、問題は言葉のバッティングなんだとすれば、LINXさんやeastern bloomさんのように英語メインで作品発表している方とか、それこそAnthony K. and Sound Story Orchestraさんのように、声をまるで一つの楽器のように使っている方は、そのままうまくマッチしそうだなぁ。

「じゃあ日本語の言葉を伝える系のアーティストは難しいのかな?」
 これを「」にする意味があるのかという突っ込みもありそうだが、今回はそういう気分なのでお許しを(じゃあさっきの段落もちゃんとやれよ…だけどw)。
 ツルタハルさんのように、歌の中の言葉に「間」があったり、柔らかさがある場合は大丈夫かも?
 じゃあキツイのはまさに激しい系のジャンルか?
 まぁ確かにこれは、言葉云々以前に、楽曲全体として押しが強いからなぁ…。

「でもこのカタチ、これから発展するかもね。」
 だからこれを「」にする意味はあるのかと…まぁいいとして、逆に、音楽を使う側も、これまでは御法度だったような使い方を敢えてやってみるとか、つまりはインディーズだからできる自由なチャレンジをしていけば、かなりいろいろなトライもできちゃうんじゃね?…みたいにも思ったりする。
 確かにさ、時々好きでまったく知られていないようなショートフィルムなんかも観るんだけど、エンディング楽曲とか、ホント保守的だよなぁと思ったりするもんね。せっかく自由に作るんだったらもっと無茶してもいいだろうにとか思ったりする。

 ということで(あ…最後も「」守れなかった;;;)、今回、拓人さんからの思いつきで突然始まったオリジナル楽曲BGM化な取り組み。こんなことからもしみじみ、時代が変わってきてるんだなぁと思ったりする。
 なのでみなさんも是非、これまでにないいろいろな手法を考えてみたりしてはいかがでしょうというお話しでした。私も、もうかなりのおじさんですが、自分なりにぶつぶつ考えていきたいなと思います。

 そうそう、なにせこのデジタル時代になって、レコーディング音源の再加工が本当に簡単になったお陰でできるようになったことでもあったりする。
 その辺のお話しもいずれ是非という思うので、お楽しみに。

BGMが使われた動画 その1

藤田屋
【ムック本】RICOH GR III PERFECT GUIDE (インプレスムック DCM MOOK) 2019年4月27日発売
YouTube

こちらでは、ソロ・アルバム「99.9%」から「コバルト」という曲を使っていただきました。
歌ナシで聞くと、
「こんなアレンジしたっけ?」
なんて、自分でやったくせにすっかり忘れていることに気づかされたりして面白かったですね。

紫水勇太郎の詳細はこちら。
アーティスト紹介・紫水勇太郎

BGMが使われた動画 その2

藤田屋
GR VLOG - 2019/04/28
YouTube

こちらでは、KLAXON of WOORKS「週末は二人で…」。
今iTunes等でリリースしている「週末は二人で…」とはまったく違うアレンジの「週末は二人で…」。
ホントはね、拓人さんの他の曲と合わせて、KLAXON of WOORKSのフルアルバムとして出そうなんて話があったんだけど、拓人さんがさぁ、歌詞をなおしたいとか言ってたくせに書かないから…そのままになってしまっているものをいきなりここで初出ししているという、ちょっとおかしなトライになってます。

KLAXON of WOORKSの詳細はこちら。
アーティスト紹介・KLAXON of WOORKS

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紫水勇太郎・清水 豊

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1966年、栃木県生まれ。

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