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Logo Mark連載記事

Logo Markなにか創るとうれしくて誰か教えて〜ロシアのウクライナ侵攻についての解せない部分

紫水勇太郎・清水 豊

株式会社4DT 代表取締役
株式会社ワークス 代表取締役
Spinart運営者


■ プロフィール

1966...

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 今さらかもしれないけれども、ロシアのウクライナ侵攻について、どうしても理解できない点があるので、それを整理するとともに、これを読んだ誰かが教えてくれることを期待して書いてみる。
 え? こんなの「Spinart(スピナート)」な話と関係ないって?
 いやぁ、結局個人レベルでの自由な表現にとっても戦争なんてない方がいいに決まってると思うし、やっぱり全体主義的な状態とか同調圧力が高まるような状態って気持ち悪いって…少なくとも自分はそう感じるもので、まったく関係ないやとも言ってられないかなと思ったりしてるので。

 とにかく解せないのは、ロシア・プーチン大統領がウクライナによる、親ロシア派の人たちへのジェノサイドがあったと主張し、おそらくはそれに基づいて、ウクライナをナチスと呼び、さらには、
「NATOはウクライナのネオナチをあらゆる面で支援しているから、ウクライナの非ナチ化を目指さなければならない。」
というようなことを言っていること。
 まぁこの種のことを言い出すのは、歴史上、特に独裁色の強い権力者の発言としてはよくあったことかなとは思うけれども、とは言え今の時代、こうした主張についてはすぐに裏が取れちゃったりするのではないかとも思え、ちょっと違和感を感じているという次第。
 だってさ、もしジェノサイドなんてことがあったというのであれば、プーチンはその証拠を公表するだけで、わざわざ侵攻なんてしなくても国際世論を味方につけることができたんじゃないのと思うもの。しかしプーチン側からそうした証拠が提示されたという話は今のところない。もちろん、米国側陣営に与する日本の中で、権力に忖度するのが得意な日本のジャーナリズムとも呼べないようなジャーナリストたちが配信している情報ですべてを判断することは難しいけれども、英語情報もちょっと調べたりしてみても(まぁ英語圏も反ロシアな情報の方が多いに決まってるけど)、現時点ではちょっと見つけることができていない。逆に、そんなことはまったくなかったという情報はやたらと出てくる。
 そうなるとプーチンの言っていることの論拠が危うい。単に口から出まかせ、自分がやっていることの正当化のためにいい加減な嘘を言っているようにも見えてしまう。
 しかしプーチンってそんなに馬鹿か?…とも思う。強弁したって周りが敵に回ってしまえば元も子もないわけで、いくら声高にそれを言っても、そもそも他国に武力侵攻すること自体のリスクは大きいはずで、そんなことを、まともに提示できる証拠もなくやるほど馬鹿なのかと…これほど長い間ほぼ独裁状態で権力にある人が、そこを読めないものなのかなぁと。

 むしろよく日本のメディアでも言われているこちらの理由の方が説得力を感じてしまう。曰く、
「NATOがどんどん拡大し、将来的にロシアを攻めるだろうから、その先行防衛策として今回ウクライナを攻めた。」
「NATOは東方には拡大しないと約束していたのにどんどん拡大している。約束違反だ。」
というようなもの。
 これは分かる。だってロシアって以前はソビエト連邦の中核国で、当時はワルシャワ条約機構としてヨーロッパの半分まで勢力圏に置いていたものが、その後のソビエト崩壊と冷戦の終結によってワルシャワ条約機構がなくなり、さらに当時ワルシャワ条約機構に所属していた各国がどんどんNATOに加盟している現状。
 そりゃあポーランドやバルト三国のように、かつてソビエトに蹂躙されたと言っていい歴史を持つ国たちから見れば、それまではしょうがねぇからソビエトに従ってきたものの、その縛りが解ければ、次はもう蹂躙されないための防衛策を取ろうとするのは当然とも思えるし、またその方法として、自国だけでは対抗しようもないから、NATOという集団の一員として守ってもらいたいと考えるのも当然だろうと思えるからだ。
 逆にロシア側から見れば、それまで東西ドイツの国境付近にあった相手陣営の勢力前線がどんどん東へずれ、今やエストニアやラトビアの東側ではNATO勢力と直接国境を接するようになってしまった上に、次にウクライナがNATO加盟するとなれば間のベラルーシなんて頼りにもならないだろう上に黒海へのアクセスを封鎖されて、せっかく奪ったクリミア半島も再奪還されてしまうかもしれない…クリミア半島へのアクセスを考えれば、今一生懸命攻めているウクライナ東部地域が使えるのと、そこが使えなくなったことによって黒海東岸側を迂回するのとでは距離がだいぶ違ってしまうだろうから、当然そこの海軍根拠地の意味等も変わってくるだろうしなぁ。そう言えばジョージアもNATOへの加盟申請をするなんていう記事も読んだなぁ。そうするとロシアは、中東へのアクセスも遮断されることになるのかぁ…でもこっちはイランあたりと仲良くしておけば、カスピ海上の水上交通でなんとかなったりするのか?…とは言え、だいぶ囲まれているような感覚は強いだろうなぁとか…まぁいろいろ思ったりする。
 だからこちらの理由は理解できるのだ。完全に囲まれてしまう前にそのもっとも重要な部分を押さえておきたいという考え。これはなんとなく戦前ABCD包囲網に締め上げられていた日本の姿にもだぶるし、結果日本が戦争に突き進んだのも、この辺りの外交の失敗が大きいだろうなと思う…まぁ日本の場合は、その前の中国対応でしくじっているようにも思えるけど。
 ん? ということはロシアもその前になにか失敗しちゃったのかな?…あ、クリミア侵攻か。あれがそもそも失敗だったとも言えるかもなぁ。あの時点ではもう抜き差しならなくなってたとか。この時の米大統領はオバマか…。つまり、オバマ、バイデンの米民主党政権がだいぶ締め上げていて、それがけっこう効いちゃってるようにも見える…トランプの時は一瞬一息つけたのかもしれないけど。

 しかしもし上記のような理由だとすればそれこそロシアに理がないことになる。それこそよく自民党がやる自分の利益のみを優先し、そのためには他者を追い落とすいわゆる「覇道」って奴なんじゃないのと謗られても反論できないんじゃないだろうか。
 そもそも攻め込んじゃった時点でダメよね。クリミア半島に攻め込んじゃった時点で既にそうだけど(フルシチョフがクリミアをウクライナに編入したのは法的根拠がないなんて言ってるみたいだけど)、他国に攻め込んじゃって、しかもその国の非戦闘員…一般国民に被害を与えた時点でダメだろうと思うんだけど、権力者ってそうは思わないものなの?
 だってさ、もしその戦争に勝ってその地域を自分のものにできたとしても、そこには恨みが残ったりして、なかなかうまく統治できなかったりするんじゃないの? 国際社会だってそれを是認することはできなくて、結局外交的にも不利になったりしないの? その結果自国に不利益が残ったりしないの? てか今って、軍事的に囲われたくらいで相手からいきなり攻められたりするものか? 経済的な敗北につながったりするものなのか? 囲まれていても自国の守りやいざという時の最終兵器(まぁこれは核だけど)がしっかりあれば、少なくとも軍事的に攻め込まれたりはしないのではとも思うし、また相手が先に手を出したとなれば、その戦争の正当性を声高にいうことも容易いはず(それが今のウクライナかなと)。そういうパワーバランスなら、経済面でも安全を確保しやすいのではとか…この考え、甘いのかなぁ。国際社会での覇権を目指す国においては、そんな緩いことを言っていてはダメということなのかもしれない…つか、ロシアの国民って、そんなに世界一でいたいのか? 蓮舫じゃないけど、
「一番じゃなきゃダメですか?」
とか聞きたくなってしまうけれども、実際はロシアが一番だったことはあらゆる分野において一度もないはずなので(領土面積くらいか?)、ここでそれを目指すのもおかしな話。いや、一番ではないかもしれないけれど、ここで無理しても戦争をしなければ、自分達の生存権が脅かされるとでも思うような状況にあるのだろうか…これはプーチンがではなく、ロシアの一般民衆の声を聞いてみたいなぁ。この侵攻、どう思ってるの?と。

 とは言えこれも、ディープステートとかアメリカ・ネオコンの陰謀があって…なんていう話が絡んでくるとさらに話がモヤモヤしてくる。それもこれがただのとんでも話ではなく、けっこう年配のそれなりにある程度の地位にありそうな人がだいぶ真剣に話しているから驚くんだけど、その言っていることは完璧にないとも言い切れないようにも思えて、だとすれば、第二次大戦の時の日本のようにロシアが囲い込まれた上に追い込まれて開戦に踏み切ったというようにも言えるかもとか?
 ただこの話、そのベースにあるNATOの東方進出は事実と感じるし、今のウクライナ政府がネオコンのコントロール下にあるということについても、まぁそういうこともあるかもなと思うけれども、その他の、例えばウクライナがさまざまな兵器開発や準備をしていたとか、ウクライナ東部の今ロシアが浸透しようとしている地域でウクライナ政府がロシア系住民を大量虐殺したとか、国連の協定(?)に違反したとか…ちょっと現時点ではそれが事実だという情報に行き当たっていなかったりするので(これを主張する人たちの情報としては見るけどそれ以外のっていう意味で)、ちょっと判断は難しいなぁとかも思ったりして。
 つか、ディープステートとかアメリカ・ネオコンとかって本当に言われているようなものとして存在してるの? トランプのQアノンとかもそうだったけどどうにもよく分からないんだけれども、いよいよ「銀河英雄伝説」の世界と同じになってきたなとかも思ったりして(「銀河英雄伝説」では民主政権側の代表トリューニヒトが、私兵として「憂国騎士団」という右翼的な暴力団隊を裏で使っていたり、「地球教」という宗教的な団体とつながっていたり、なかなか胡散臭い)。
 で、ディープステートとかアメリカ・ネオコンの話は本当なの?

 そう言えばゼレンスキーにもモヤモヤするよなぁ…。いくらウクライナの政治が腐っていたからって、それを題材にした政治ドラマで主役をやって人気が出たからって、それを大統領に当選させちゃうウクライナ国民もどうかと思うけど(まぁ日本でも有名だっていうだけの政治素人が当選しちゃったりするけどね)、これがちゃんと仕事できてなくて、当選当時70%もあった支持率をどんどん下げていったら、途端にそれまでの融和的な方針を変えて対ロシア強硬策に転じ、EU加盟やNATO加入を進め始める。で、東部地域のロシア軍を攻撃して見せてロシアに侵攻の口実を作る…なんて情報を読んでいると、この人バカなのかなとも思うけれども、こういう対応をよくする隣国の歴代政権の例や、フォークランド紛争のサッチャーや湾岸戦争のブッシュの例もあって、国のトップが自分の立場がヤバくなると取る行動の典型とも思えるわけだけれど、結果今、彼の支持率は回復して、世界中でスターのように扱われていることを思えば、彼もグルである可能性すら感じてしまうんだよなと。だってこの戦争で利益を得ている一人に見えるもの。ああ気持ちが悪い。

 しかもさらに謎なのはロシアが全然勝ちきれないこと…というか勝ち切ろうとしているようにも見えないんだよなぁ。言われているように、本当にシンプルに意外とウクライナ軍が強くてロシア軍が弱かったということなの? だとしたらだいぶ無能だと思うんだけど。だってロシアが攻め込んだら、ウクライナに西側諸国が肩入れして補給したり最悪参戦するなんてことは素人でも考えそうなことだと思うし、おそらくは諸々の情報から参戦はないと読んだとしても、裏から支援することや経済制裁は読めるだろう。だからそこまで馬鹿じゃないでしょうと思ったりするのだ。つまりこの状況は織り込み済みで想定内。もしくはわざとやってるのかもなんてことも思う。だとすれば長引かせているということにもなるよなと。なんでだろうね。
 で、超絶穿った考え方をすると、これが長引くと、すべての直接関係国にいいことがあるんじゃね?なんて思ったりもして。
 だってロシアだって、結局はエネルギー系の輸出による収益が、経済制裁でなくなるどころかその高騰によって儲かっちゃってるって言うし、ウクライナだって各国からの支援がモノだけじゃなくお金でも入るから、政府的にはだいぶ臨時収入を得てるんじゃないかとも思える。また、アメリカは毎度よろしく軍事物資でも儲かっていそうだし、どうも結局酷い目にあっているのは民衆ばかりという風にも見えなくない。
 もしこういう状況なら戦争を起こして長引かせていることも無意味じゃないんだよなぁ…穿ち過ぎすか?

 ということでまぁこの辺りかな? 他にも、この戦争をいったいどう収める気なんだろうとかも思うけど、その辺はそもそもうやむやにする気ならできそうとも思うので一旦置いておくとして、ちょっとうまく理解できないことが多いなぁと感じている次第。ぶっちゃけ胡散臭いなと(まぁ、この手の話は胡散臭いものばっかだけどね)。
 さて今回書かせていただいたこの内容、きっとあちこち間違っているのではないかとも思いますので、是非みなさんにご指摘をいただきつつ、できるだけ正しい知識に持っていければと考えています。ということでいろいろご存知の方、是非、「必ず自説の根拠となる資料を明示した上で」ご教示いただければなによりと思います。

 まぁとは言え、とは言えですよ! 理由がどうあろうと戦争して一般民衆に被害をもたらすなんて絶対ダメでしょって思うんですよ。そりゃ国の戦略としてはいろいろ考えることはあるんでしょうけどね、だからと言って、他国の民衆を殺したり、その人たちの家を壊したり財産を奪ったり日常の生活を奪ったりしていいなんてことは絶対ないだろうと思うんですよ。これは自国であっても同じですよ。自分の国の戦略を満足させるために、そこの国に住む個人の自由や権利が制限されるなんてあっちゃいけないと思います。国の戦略が個人の自由や権利よりも優先されるなんてことはないと思うんです。
 なので(既にあちこちで書いていることではありますが)再度書きます。
 戦争したいなら、戦争したいと思っている国の指導者やその支持者だけで、どこか隔離されている場所でやれと。本来であれば戦争なんてせずに、それこそ国の指導者同士でボクシングでもやればいいし、その支持者たちでサッカーチームでも作って試合して決めればいいじゃんと思うけれども、今のアメリカがそうであるように、戦争することで儲かっちゃう人たちがいて、その末端にぶら下がることで生活を保ち得ている人たちがいるのも事実だとすれば、それこそどこか、人も住まず自然もないような場所を隔離して、そこで好きなだけお互いでドンパチやればいいじゃんと思うんですよ。
 まぁそんな場所ないか…地球上、どんなに誰もいなそうな場所でも誰かの生活を支えてたりするし、自然はつながってるからその場所で例えば何らかの汚染があればその影響が他の場所に出たりするしね…そか、月だね。月の裏側でやればいいんじゃね? 「暗殺教室」によれば、月は半分くらい消し飛んでもそれほど影響が出ないらしいし(んなわけあるか〜!)。でもなぁ、そこにそれだけの軍事物資を運ぶための金ってきっと税金として巻き上げるんだよなぁ…んとロクな奴らじゃないなぁ。
 もっともこの日本だって、今や収入の約45%程度は税金で使われていると言われていて、それをまたモリカケやら桜を見る会やらアベノマスクやらとバンバン無駄に使われていくわけだけれども、それでも国民の約半数は選挙に行かないし、行った連中も変わらず自民党支持となれば、つまり戦争反対とか言ったって、戦争をやりたがる指導者を支持しちゃってるのは国民だって話にもなるわけで、だったらこの状況が変わるはずはないよねぇと思うという次第。もっとも日本の場合に限って言えば野党が見事に体たらくだから、他に選択しようもないというお先真っ暗感も否めないところではあるんだけどね(そう考えると民主党政権を放り出した野田元首相の罪は大きいなぁ…いや、民主党の勝利を自分たちの力だと錯覚して小沢を排除した連中の罪が一番重いかもなぁ…)。
 他の国ならどうなんでしょ。民主主義な国ならまぁ選挙でなんとかという方法もあるかもしれないけど、ロシアや中国だと、そもそも政権をひっくり返すなんてできないかもしれないもんなぁ…いやいや、あのソビエトですら崩壊したんだ。なにかいい方法があるんじゃないかな?…どうなんでしょ?

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