Logo Mark連載記事

Logo Markメンテは楽器への愛ネックとお肌は保水が命

yosukekosaka

博士(理学)を持つ現役WEBライター。
民間の企業で働く傍ら、ライティングもこなす。職業別年収・ゴミ回収・英語学習・外国人労働者・英語ニュースの翻訳など、幅広い分野で執筆活動を続け...

続きを読む

皆さんはネックをどのように管理されていますか?ネックは木でできていることもあり、非常にデリケートな部位なのです。

気をつけるべきポイントも多く、何を管理していいのやらとお困りの方も多いのでは。そこで今回はネックの管理ポイントを解説します。

まずは保管環境から。先述の通り木材の管理となるため、特に水分には木を配る必要があります。

一般的に、湿度は40〜70%で管理すべきだと言われています。これ、実は人間が快適に感じる湿度と一緒なんですよね。

楽器屋さんによっては、特に冬場は売り場の傍に加湿器が置かれていたりします。ご自宅での湿度管理はなかなか難しい部分もあるかとは思いますが、少なくとも高温多湿な環境で保管するのは避けるようにしましょう。

指板にオイルを塗るのも保湿する上ではとても重要なことです。レモンオイルやオレンジオイルが有名ですね。

オイルを塗るためには、まずは弦を外しておきましょう。弦交換のタイミングに合わせてオイルを塗るのもありですね。

そしてクロスなどを用いて指板に塗ります。できればフレットを避けて塗りましょう。

どのくらい塗ればよいか。これには諸説あります。

私はというと、とにかくひたひたになるまで塗りたくっています。そのまま10〜15分程度静置し、それから余分なオイルを拭き取ります。

あまりにこの静置時間が短いと、指板に染み込む前に拭き取られてしまうことになります。時間は人それぞれだと思いますが、「十分に染み込んだ」と思える時間を自分なりに決めるとよいかと思います。

ところで、オレンジオイルとレモンオイルはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ揮発速度と粘度が異なるがその答えです。

一般的に、オレンジオイルは粘度が高く揮発性が低いので指板の保湿に、一方レモンオイルは粘度が低く揮発性が高いので指板の汚れ落としに適していると言われています。

ただし、どちらも保湿と汚れ落とし両方の効果があります。どちらを重視するかを考えて選ぶとよいでしょう。

最後に、ネックの反り対策について言及いたします。

よく楽器屋さんなどでボディ側からネックの反りを確認している姿を見かけますが、あれは間違い。このやり方ではネック全長の反りまで見ることができません。

1弦の1フレットと最終フレットを、両手を使って同時に押さえます。そのまま12フレットからの弦の高さを確認してみてください。

ハガキが1枚入る程度の隙間が空いているのが理想的だと言われています。この隙間が広すぎると順反り、逆に狭すぎてフレットと弦が触れてしまうようであれば逆反りです。

では確認した結果いずれかの方向に反っていたという場合、救済措置がない訳ではありません。トラスロッドを回すことによりある程度の範囲で調整することが可能です。

トラスロッドの調整は、ネックの端部にあるネジ(ロッドナット)を回して行います。ロッドナットは、レスポールタイプであればヘッドにあるカバーを外すと姿を現します。ストラトタイプであれば、ヘッドにむき出しとなっているか、ネックとボディの付け根付近にあるかのどちらかです。

ネックとボディの付け根付近にある場合は、一旦ネックを取り外す必要があります。ネジ回しの作業が必要となるので、ドライバーを用いて慎重に行ってください。

ロッドナットの位置が分かったら、いよいよ調整の作業です。レスポールタイプであればパイプレンチを、ストラトタイプであれば六角レンチを使用します。

この時にご留意いただきたいのが、トラスロッド自体は軟らかい金属であるということです。ロッドを強く回しすぎると、使い物にならないくらい変形してしまう可能性があります。

また、金属疲労も起こすので、何度も調整するのはおすすめできません。この作業も慎重に行うようにしてください。

ではトラスロッドの調整でも直りきらない場合はもう手がないのでしょうか。ご安心ください。フレットや指板の調整で直る場合もあります。

また、アイロンで熱をかけて強制的に戻す方法もあります。ただし成功するとは限らないのと、ネックへのダメージも大きいので、あくまで最終手段だとお考えください。

アイロン処理は効果絶大だと思っている人も多いようですが、それはネックと指板との接着剤にニカワを使用している場合に当てはまります。アイロンの熱によってニカワが溶け、ネックと指板にズレが生じさせて直すという原理です。

ですが、最近の接着剤は主にタイトボンドが使用されています。タイトボンドは熱をかけても溶けないため、そこまでの効果は見込めないと言われています。

つらつらと書き綴りましたが、気をつけるべきポイントが多くて面倒だと思われましたか? でも買ってから3〜5年続けていれば木材中の水分量も安定し、ネックもあまり反らなくなると言われています。

メンテナンスはとにかく最初が肝心なのです。

この記事への感想はこちらへどうぞ

この記事への感想を送る


yosukekosaka

博士(理学)を持つ現役WEBライター。
民間の企業で働く傍ら、ライティングもこなす。職業別年収・ゴミ回収・英語学習・外国人労働者・英語ニュースの翻訳など、幅広い分野で執筆活動を続け...

続きを読む