2019/11/30
前回に引き続き、リズムについてのお話しを…。
クリックを支配するコトが出来たら、そのグルーヴを如何にキープしていくか。
そして、キープする際に、カラダのどの部分をリズムのガイドにするか…を書いていこうかと思います。
これに関しては、ドラマーによって様々な形がありますので、色々な答えがあると思いますが、自分に関して言えば“左足とクビの後ろ”ですね。
自分は、元々ツーバスドラマーでイスを低くセットしていたので、そのセッティングで叩くコトで、カラダの重心をお尻の真ん中に置くようになりました。
(特に遅いツーバス連打は、重心が真ん中にないと安定して踏めませんから…。)
それは、ワンバスセッティングになった今も変わりはなく、重心を真ん中に置きつつ、左右の手足の動きでバランスやタイミングを取っています。
そんな経緯から、いつしかライドシンバルでビートを刻む際は、ハイハットを踏む左足を大きく上げて右足との動きのバランスを取るスタイルになりました。
例えば、ライドシンバルを叩いている時に、左足の動きを止めてしまうと、重心が右寄りになりがちになります。
でも、左足もしっかり動かすコトで、左右のバランスが取れて、結果的にカラダの重心がお尻の真ん中に収まってくれるんですね。
イメージ的には、ツーバスを踏んでいない時でも、両足がずっと動いているような感覚です。
やはり、グルーヴ(リズム)って手足のトータルのタイミングで生まれてくると思うんですよね。
左足を動かすもう1つの理由は、コレをあらゆるタイミングの目安にしているからです。
自分は、調子が悪くなるとベードラ(右足)が突っ込み気味になるクセがありまして。
それを、ある程度コントロールするのに、この左足のタイミングを基準にして、ベードラの踏み出しのタイミングを修正したりします。
あとは、フィルを叩く時なども、リズムの流れを止めるコトなく、フィル自体にも活きたグルーヴを乗せたいので、あらゆる場面で左足は大活躍してくれています。
もっと言ってしまうと、カラダのクリック的な存在かもです。
となると、問題なのがハイハットでリズムを刻む時の左足…ですね。
ハイハットは左足の踏み込む強さで、クローズやオープンの微妙な表情を出すので、ライドシンバルの時のように元気良く動かすワケにはいきません。
この場合は、重心が左寄りにならないように意識しながら、左足のカカトでタイミング取っています。
更に、カカトもあまり動かせないほどシビアな表情を(ハイハットで)出す場合は、スネアを叩く左手とクビの後ろでタイミングを取っています。
自分の場合は、この2パターンが大きな柱になっていますが、両者で精度の差が出ないように…という部分では、だいぶ苦労した気がします。
どうしても左足を動かしてタイミングを取っている時の方が安定感があったので、ライドシンバルからハイハットの刻みに移行した時は、グルーヴの流れや安定感が変わってしまうコトもありました。
そこで、左足以外をリズムのガイドにする時でも、前回書いた“クリックの間”を、左手とクビの後ろで感じられるよう、繰り返し意識付けを。
これはけっこう時間がかかりましたが、ある時点で感覚を掴んでからは、自然にスイッチが切り替わるような感じで、リズムのガイドとして機能するようになったかと思います。
とは言え、自分はまだまだ…もっともっと精進すべきドラマーですし、叩き続けている間は、常に課題と向き合っていくんだなぁと感じます。
だからこそ、続ける面白さがあるのかな…と思いますケドね。
どの楽器も、突き詰めていけばいくほど奥が深いものですから。
準備中