2020/09/13
今回は、ドラムのイスの高さについて。
イスが高かろうが低かろうが気にならない…というドラマーもいると思いますが、個人的にはプレイへの影響はかなり大きいと感じます。
これまで自分なりに研究してきた部分も合わせて、それぞれの利点みたいなのを書いていこうかと。
自分は、若い頃から今もですが、イスはかなり低くセットする派でして。
以前は、リハの時から自分のセットを使っていたので、イスも高さが固定された自前のを使い、常に同じ状況で叩けるようにしていました。
ただ、この10年くらいで(ライヴ時などの)機材事情も随分と変化して、備え付けのイスを使うコトが多くなったので、昔よりはアバウトになりましたが、大よその目安として、“座った時の膝の角度が90℃より大きくならない高さ”にしています。
※記事トップの写真、ちょっと暗くてわかり難いかもですが…、
最新のMV“Top Dog”からのキャプチャーで、これくらいの膝の角度になるくらいの高さにしています。
イスの高さは、人それぞれにフィットする感覚が違うので、何が正解…とかはないです。
では、何故!? 低くセットするかと言うと…、
一番の理由は、フットワークの1打1打にパワーを乗せられるというトコですね。
お尻の真ん中に重心を置いて、(お尻が)少し沈み込むくらいの高さの方が、バスドラムを踏んだ時に踏ん張りが効いて、パワー(ウェイト)を乗せるコトが出来るんです。
ただ、難点もあるにはあります。
速いフットワークや連打では、スネや足を引き上げる際に使う太ももの筋力が必要になるので、足への負担はかかりますね。
まぁ、でもそこは慣れと鍛練で解決は出来るかなと思いますが…(笑)。
若い頃は、24インチのツーバスセットでしたが、THE POWERNUDEに在籍していた1999年あたりから、26インチのワンバスのセットに変えました。
この頃は、スピードナンバーが多かったので、26インチのバスドラムを鳴らすのは、なかなか根性がいりまして…(笑)。
この踏ん張りがないとガツン!と鳴らせないので、特に低くセットしていたと思います。
イスを高くセットするのはダメなのかと言うと、決してそんなコトはありません。
やはり速いフットワークに対しては、イスが高い方が、足への負担が少ないからです。
イメージ的には、(イスが低い場合の)足を持ち上げて踏み込むというよりは、高い位置から“踏み下ろす”という感覚なので、ラクではあります。
ただ、どうしても踏ん張りが効かないと言うか、ウェイトが乗らないので、パワー的には少し弱いですが…。
でも、今やライヴもレコーディングも、基本的にはマイクで音を拾って作り上げるので、生音のパワーが多少弱くても、問題なくそれなりのサウンドになりますからね。
自分が思うに、スラッシュメタルや速い曲を演奏するジャンルのドラマーは、高くセットする人が多いかなと感じます。
もちろん、このジャンルでもガッツリ低くしている人もいるので、あくまで傾向としての話しですが。
例えば、X JAPANのYOSHIKIさんは、昔からイスがかなり高いですよね。
それと、Lars Ulrich(Metallica)は、Metallicaの初期の時代は、けっこう高くセットしていました。
Metallicaがヘヴィな路線になってからは、めっちゃ低くなっていますケドね。
自分が、イスを低くセットするようになったのは、自分に一番フィットしていたのもありますが、それにプラスして好きなドラマーからの影響も大きいです。
若い頃から“セッティング オタク”的なトコがありまして(笑)、好きなドラマーに対しては、プレイはもちろん!ドラムのセッティングも、かなり細かくチェックしています。
その際に、必ずこの“イスの高さ”もチェックするワケですが、好きなドラマーのほとんどが、イスが低い!!
パッと思いつくトコでは…、
Tommy Lee(Motley Crue)は、お尻が膝よりも低くなるくらい、イスが低いですね。
そして、わたくしのフェイバリットドラマー・Chad Smith(Red Hot Chili Peppers)。
Chadも、Tommy Leeほどではないですが、けっこう低いかなと思います。
今の自分と同じくらいの高さかも!?
そして、Alex Van Halen(Van Halen)、Nirvana時代のDavid Grohlなんかも、けっこう低いです。
特に、Alex Van Halenの低~いイスに対して、ハイハットをめっちゃ高くセットするという…あの感じは、けっこうマネしていました。
あと、速いフットワークを多用するのに、ガッツリ低くセットするドラマーとしては、Scott Travis(Judas Priest / Racer X)。
実は、Racer X時代から大好きなドラマーなんですが、速いだけじゃなく、重さもしっかりあるのが凄いです。
この人の脚力は、ハンパじゃないと思いますね。
という感じで、ドラマーにとってイスの高さは、何気に重要な要素だ!というお話しでした(^^♪
公開から3ヵ月、9万回再生を突破!!
3分でエナジー満タン!!
突き抜けるドライヴ感とキャッチーなメロディ。
ヘヴィなグルーヴも併せ持ったHyper Rock 'n' Roll Tune!
2nd Mini Album『Treasure Box』からのMV第2弾
“Top Dog”Official Music Video!!
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
Dog : Pinoco
2nd Mini Album『Treasure Box』からのMV第2弾
“Top Dog”Making Of The Video!!
Cam : mk@jeepster
Staff : Masumi
準備中