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Logo MarkThe Great JourneyMy favorite drummer ~Tommy Lee~

沢木 優

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
埼玉県出身。
血液型:B型。
LINX / 元THE POWERNUDE のドラマー。
パー...

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これまでに影響を受けた大好きなドラマーの第3弾。
今回は、ロック好きの人なら、知らない人はいないのでは?と思う、ロックスターなドラマー・Tommy Lee(Motley Crue)について書いてみたいと思います。
Tommyを好きになる理由も、これまたたくさんあり過ぎて、要は“全部”と書いてしまう他はないのですが(笑)…。 ドラムプレイはもちろんのコト、ステージでのパフォーマンス、奇想天外なドラムセットに、キレイで豪快なフォーム、ステージ外でのやんちゃな私生活(笑)、そして歳を重ねても磨きが増すファッションセンス…全てにロックスターのオーラが全開ですよね。

最近では、人気のラッパー・Tyla Yawehとコラボして、ドラムを叩いた上にリミックスを担当したり、相変わらずやることなすこと全てがカッコいいです。
そう!このリミックスを聴いて感じたのですが、Tommyのドラムが入るコトで、ありがちな打ち込みサウンドだった原曲が、ロックなテイスト満載になってて、トータルのサウンドも最高にクールでした。
余談ですが…、
我々が昨年リリースした作品“Treasure Box”では、自分がプロデュース的な役割で全てのディレクションをして、制作にあたったワケですが…。
いつもお世話になっている我々にとってはご意見番的な存在である元Pearlのある方から、作品の感想を頂いた際に、“ドラマーは、常にバンド全体をよく見ているから、プロデューサーに向いてるんだよね”という、有り難いお言葉を頂きましたが、まさにその言葉を思い出しました。

自分的に、一番影響を受けているのは、リズムのパターンやフレーズなどのプレイ面かなと。
もちろん、あの華やかなパフォーマンスなんかは、いちファンとして素直に憧れてしまいますが、基本的にステージで前に出るキャラではない自分がやるとなると、ちょっと痛い感じになってしまうので(笑)。
そんな今の自分のプレイスタイルにも活きている、特に大きな影響を受けた作品を3つほどチョイスしたので、語らせて下さい(^^♪


■ Shout At The Devil(1983年)

Motley Crueを初めて知ったのが、この2ndアルバム。
確か、高校2年くらいだったかなと。
最初にインパクトを受けたのが“Looks That Kill”。
シンプルな8ビートですが、要所に短いシンバルのミュートを入れたり、細かいトコにもセンスの良さを感じてしまいます。
時代的なコトもあってか、ドラムサウンドはイマイチですが、プレイはまさしくTommy Leeです!!
楽曲も大好きで、“Looks That Kill”、“Red Hot”あたりは、過去にやったカヴァーバンドでも演奏しました。


■ Dr.Feelgood(1989年)

言わずと知れた名盤ですね。
名プロデューサー・Bob Rockを迎えて、バンドサウンドだけでなく、ドラムサウンドも劇的にクォリティがアップ。
どの楽曲も凄いし、リリースから30年以上が経った今聴いても、全く色褪せない素晴らしいアルバムです。
これをカヴァーしたミュージシャンは、たくさんいると思いますが、もちろん!自分もその1人(笑)。
“Dr.Feelgood”、“Kickstart My Heart”は、若い頃に夢中になってコピーしたし、THE POWERNUDE結成当初のスタジオリハの課題曲としても、随分と練習しました。
この時のTommyのセットが、どデカいバスドラムを使ったワンバスセッティングで、後に自分がツーバスからワンバスに切り替えた際のセッティングのお手本として、かなりマニアックに研究したりしましたね。

プレイ面では、Dr.Feelgoodのリズムパターンでのハイハットの表情や、全体的にヘヴィだけど、決してモタモタする重さではなく、ビート自体はめっちゃタイトというあたりに、多大な影響を受けたと思います。
個人的には、“Don't Go Away Mad”とか“Same Ol' Situation”あたりのプレイも大好きでして。
ヘタな人がこの感じでハイハットを叩くと、単にうるさいだけになっちゃうんですが、ハードに叩いても、あくまでタイトでキレがあるという…ね。
“Don't Go Away Mad”なんかは、実際に叩くと想像以上にテンポが遅くて、難しいんですよ。
モタモタせずにあのタイトさを出すのは、かなりのリズム感が必要かなと。
ちなみに、Don't Go Away Mad”のMVで、後半に(2分16秒あたり)一瞬だけTommyに抱っこされてドラムを叩く犬が出てくるんですが、我々の最新MV“Top Dog”で愛犬ピノ子を出そうか…と打ち合わせている時に、真っ先に思い出したのがこのMVでした(^^♪


■ Motley Crue(1994年)

最後は、何と言ってもこのアルバムでしょう。
John CorabiをVoに迎えた最初で最後の作品ですが、これはホントに全ての曲のあらゆるフレーズを研究し尽くしました。
Motleyの作品の中では、一番好きなアルバムです。
ちょうど、THE POWERNUDEの結成当初にリリースされた作品で、まさに(THE POWERNUDEの)初期のサウンドのモチーフにもなっていました。
正式なライヴ活動に入る前に、シークレットライヴを重ねていた時期があったのですが、そのライヴでもこのアルバムから何曲かカヴァーしたり…。
特に、“Power To The Music”、“Hooligan's Holiday”、“Smoke The Sky”あたりのリズムパターンや、パターンの崩し方、そしてフレージングなどは、これを完コピした上で、自分なりのフレーズにアレンジして、自分たちの楽曲の中でも使っていました。
それは、LINXでの自分でも変わらず…ですね。
Tommyを追いかけるドラマーって、派手なスティック回しや、豪快なパフォーマンスなど…ヴィジュアル面ばかりに執着する人が多い気がしますが、実はプレイのセンスや、リズム感もホントに凄いんですよね。
リズム感が悪かったら、あんなに気持ちいいビートは、まず叩けませんから。


というワケで…、
Tommy Leeの魅力は、ここでは書ききれないほど、まだまだあるのですが…。
いずれにせよ、あれだけカッコ良くて、しかも上手い…というドラマーは、そうそういないですよね。
あのワイルドな一面しかり、イメージとして作り上げたフェイクではなく、Tommyのワイルドな生き様がそのまま出ている…というあたりに、多くの人が憧れるロックスターのオーラとなっているんだなと。
まぁ、自分なんかは至って真面目な日本人として育ってきているので(笑)、あ~いうオーラは出せないケド、せめていちプレイヤーとして盗める部分は盗んで、自分の引き出しの1つになればな…というトコで、これからも追いかけていきたいと思っています。
以上!Tommy Lee大好きコラムでした(^^♪

【Top Dog】Official Music Video 4K

公開から4ヵ月、10万回再生を突破!!
3分でエナジー満タン!!
突き抜けるドライヴ感とキャッチーなメロディ。
ヘヴィなグルーヴも併せ持ったHyper Rock 'n' Roll Tune!
2nd Mini Album『Treasure Box』からのMV第2弾
“Top Dog”Official Music Video!!
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
Dog : Pinoco

【Top Dog】Making Of The Video

2nd Mini Album『Treasure Box』からのMV第2弾
“Top Dog”Making Of The Video!!
Cam : mk@jeepster
Staff : Masumi

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沢木 優

1967年5月12日、福岡県大牟田市生まれ。
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