2024/09/24
今回は、音楽に関する1つの持論を…。
あくまで、個人的な考えなので、フィットしない方はスルーしてやって下さい。
自分のバンドのオリジナル曲に関しては、あまり“覚える”という感覚はないと思うので、例えば即席バンドのセッションなどでカヴァー曲を演奏したり、ライヴやレコーディングの仕事で既存の曲を演奏したり…というシチュエーションですかね。
そこで避けて通れないのが、曲(歌詞も含め)を覚えるという作業ですよね。
これに関しては、ホント苦手な方にとっては苦痛なトコなんだと思いますが、まともに正面から覚えるんじゃなくて、ちょっと視点を変えてみては?というお話しです。
結論から言うと、“好きになるまで聴けばいいんだよ!”というコトなんですけどね。
子供の頃とかもそうだと思うし、もちろん大人になってからも、無意識に口ずさんでしまうくらい大好きな曲って“覚える”という意識がなくても覚えてますよね。
演奏する曲に対して“あたまから覚えなきゃ…”みたいに義務的な感覚で曲に向き合うと、余計にアタマに入らなかったりします。
こうなると、“努力してます感”ばかりが増して、音楽自体を楽しめない。
もちろん!演奏を仕事としてやる場合は、話しは別ですよ。
仕事となれば、覚えられる・覚えられないとかの問題じゃないので。
そうではなく、アマチュアの方がカヴァーバンドで演奏したり、お金は発生しないが、かと言って遊びでもないバンド…などでは、せっかく楽しんで演奏するのなら、好きになっちゃうんですよ、曲を。
まずは、リスナーの立ち位置で、とにかく聴くんです。何回も…。
さすがに、覚えるのが苦手!だけど聴くのも面倒!ってのは、ダメですが(-_-;)
ここを努力と感じるのではなく、楽しく演奏するための“準備”という感覚になれば、しめたもんです。
努力ってのは、曲や歌詞を覚えてからの話しだと思うので。
で、自分の場合はどうしているかと言うと、セッション等で誘われた際の課題曲も、仕事で演奏するのに覚える曲も、基本的には全て好きになります。
こう書くと、なんか惚れっぽい人みたいですが(笑)。
もちろん、最初はピンとこない曲もありますよ。
でも、聴き込んでいくと好きになるんですよ、コレが。
たま~に、何回聴いても好きになれない曲もあるにはあります。
そういう時は、観念して、構成⇒リズムパターン⇒フィルのフレーズ…と、ドラムにフォーカスして機械的な覚え方をしますが。
でも、基本的には、“覚える”という意識は置いといて、リスナー感覚で聴き込むんです。
そうすると、それぞれの曲の良さや、自分なりのイメージが見えてくる。
曲の全部を好きにならなくても、“ここのメロディいいな!”とか、“このギターが泣ける!”とか断片的なものでもいいと思います。
そんな感じになってきてから、曲の構成を確認しつつ、ドラムをコピーすると。
ドラムならドラムだけとか、メロディや歌詞だけ…みたいに無機質にただ覚えるのではなくて、他のパートも絡めたイメージを定着させるんです。
こうやって全体を聴くことで、ドラムのパートを覚える際に、例えば“Aメロのバックに、好きなギターフレーズがあったな”とか、要所での他のパートのフレーズとドラムのパターンを紐付けていくことが出来るんですよ。
それによって、ただ漠然と覚えるのと違い、曲の流れや景色が見えてくる。
自分は、そういう流れで曲覚えの作業をしますね。
具体的には、ジムでのトレーニングや移動時などに聴き込みます。
一番、集中してアタマに入るのは、やはりジムですかね。
どうしてもこの曲だけはイメージが定着しないな…という時は、それこそ1時間半のトレーニング中に、ずっとそれだけを聴いたりもします。
これは、ちょっと努力の要素があるかな(笑)。
でも、じっと座って“さぁ!覚えるぞ!!”みたいな聴き方はしないです。
これをやっても、意外とアタマに入らないので。
アタマだけで覚えるんじゃなくて、カラダ全体で覚えるみたいな。
自分は、ドラム以外はやらないので、ギターや歌メロ、歌詞のアプローチはわからないですが、共通するところもあるんじゃないのかなと。
決して、過去の頑張った自慢ではないですが(笑)、短期間で多くの曲を覚えた例で言うと…、
2016年に、THE POWERNUDE時代の同僚がギターを弾いていたKENZI&THE TRIPSのワンマン×2本。
急遽サポートが決まり、3週間で23曲という…なかなかハードな仕事でした。
基本、ライヴで譜面を見ながら叩くことはしないですが、パンクバンドのライヴでドラマーが譜面を見ながら…なんて、あり得ないと思うんで(笑)、意地でも覚えてやろう!と。
ストレートなパンクだけに、同じようなドラムパターンの連続でしたが、曲そのものは、1曲1曲それぞれに表情があり、メロディも良かったので、この時もドラムをコピーする前に、曲を好きになるまで聴きましたね。
逆に、ドラムだけ覚えようとしたら、アタマが混乱して覚えられなかったと思います。
それと、今年の3月にツアードラマーとして参加したミュージカル・WITHOUT YOU。
譜面50枚超えの分量でしたが、本番も譜面を見ながら…なんてのは考えていなかったので、結果として全て覚えたワケですが、どの曲もホントに素晴らしかったので、覚えなきゃ…という意識は全くなかったですね。
譜面は、曲を覚えてから構成の確認として見たくらいで。
まずは曲の全体像を聴き込む!の基本を大切にしたので、1ヶ月後には気付いたらアタマの中で全て歌えるくらい、カラダに染み付いていました。
自分も決して記憶力が抜群に良いワケではありません。
良かったら、もう少し早く行政書士試験にも合格していると思うんで(笑)。
学生の頃の受験勉強のように、ド根性で努力する感覚ではなく、曲の全体から聴き込んで、自分のパートとイメージを紐付けていく…という視点に変えるコトが出来れば、また違う感覚で音楽を楽しめると思いますよ(^^♪
2023年8月の公開から、21万回を超えました!
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