2025/04/10
今回は、どっぷりドラマーな内容で書きます。
何年か前の記事でも似たようなコトを書きましたが…。
安定したリズム、その人にしか出せない気持ちいいグルーヴ、これらの精度を上げるために必要なものって何でしょう?というお話し。
もう結論から書いちゃいますが、ズバリ“クリックと仲良しになる”です。
余程の人間離れした天才的なリズム感の持ち主でない限り、これ一択だと敢えて断言しちゃいます。
クリックに慣れていないドラマーの視点で見ると、“矯正されて気持ち良く叩けない”という感覚になるので、全然楽しくない(苦笑)。
実際、自分も若い頃はそうでした。
でも、最初はそれでOKなんですよね。
いきなりクリックに乗っかって気持ち良く叩けたら、みんなプロドラマーになっちゃいますから(笑)。
辛抱強く続ける中で、“クリックに合わせる”から“クリックに乗っかっていく”という感覚になってきたらシメたもんです。
人によって様々ですが、すぐにその感覚に気付く人もいれば、何年もかかる人もいる。
ただ、そこに至る前に投げちゃうと、それまで…ですケドね。
リズムが悪いからクリックに振り回されるワケなので、それをある程度矯正するのが、この練習の意義かなと。
具体的には、レコーディング前だけではなく、出来ればバンドリハの時も常にクリックを使うというのがベストだと感じます。
自分の取り組みが定着していった経緯としては…。
THE POWERNUDEの初期の頃(2000年あたり)までは、レコーディング前しか(クリックを)聴いていませんでした。
ところが、あるライヴの録音を聴いた時、安定感を欠く自分のプレイに嫌気がさして、本気でこのレベルから脱却したい!と。
じゃ、何をすべきだろう?と自問自答した結果、クリックを支配するくらいの感覚になるまで、徹底的に取り組んでみよう!という結論に。
当時の森川さんにも、そのことを伝えて理解して貰った上で、ライヴ本番以外は(ゲネプロの時でも)100%クリックを使うようにしました。
そこから、1年くらい経ったレコーディング(THE POWERNUDEの5th Album)で、ようやく目指す域に達し始めてきたかも…という手応えを。
今思えば、そのレコーディングが大きなきっかけになったのかなと思います。
それまでは全く見えなかったのですが、リズムの間なども、音と(音符の)イメージがリンクして見えるようになり、全く違う風景でドラムを叩けるようになったと思います。
たまに、“クリックに合わせると機械的なリズムになる!”なんて言う人もいますが、いやいや!そもそも人間は機械のようなリズムは叩けないんですよね。
機械のジャストと、人間のリズムのジャストでは、音符の幅が全然違いますから。
でも、その幅のおかげで、人間くさいグルーヴが生まれるワケで。
人間レベルのジャストの範囲に納まっていれば、十分に正しいリズムの範囲内ですが、ジャストの範囲から出たり入ったりすると、それが“リズムの揺れ”になるんです。
その出たり入ったりを矯正して、人ぞれぞれの気持ちいいタイミングを安定して叩き出せるようにするためのツールがクリックであり、本来の使い方なんだと感じます。
以前も書いた、クリックに合わせるんじゃなくて、“自分の間にクリックを呼び込む”という感覚です。
な~んて言ってる自分も、まだまだ精進すべき余地はたくさんあります。
なので、もちろん今も練習の時は決して自分を信用しません。
“あっ!今のところ、レコーディングだったら全然ダメだな”とか、常に意識して叩くようにしています。
ただ、それだけだとクソ真面目なだけで息苦しいですから(笑)、ライヴの時はガッツリと自分を解放して自信満々で叩く!!
この切り替えが、自分なりのメンタル調整法かなと思います。
5月17日(土)@横浜 7th Avenue
オフィシャルサイト
a.t.o.m. presents『ギンギンパラダイス Vol.16』
ACT:a.t.o.m. / LINX / BAYSIDE KID / melvis
※LINXの出演は、4バンド中の3番目で 18:40~の予定になります。
TIME:OPEN 16:30 / START 17:00
CHARGE:ADV ¥3,900-(D別) / DOOR ¥4,400-(D別)
2023年8月の公開から、21万回を超えました!
激アツにグルーヴするFunk Rockと、Soulfullなヴォーカルが絶妙に融合したSuper Funk Rock Tune!
これぞLINX独自の音空間“Hybrid Rock”の最強進化形!!
“Time Is Slippin' Away” Official Music Video!!
是非!ご視聴下さい。
Directed & Music Video Works : Kunihisa Kobayashi
Executive Producer : mk@jeepster
準備中