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Logo Mark 「ステキ」をベースに考えるインディーズ・マーケの肝 南房総 道の駅巡り 地域が連携した観光作り

野林徳行

ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
常に、カスタマー(お客様)の心を揺らし、「ステキ」創りをストーリーをもって実現することで成功に導く活動をしてい...

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野林徳行です。
「Spinart」にてマーケティングコラムの連載をさせていただいています。
140回目のコラムです。地方創生のご相談をよく受けます。観光や食を起点とした企画や、移住に重点を置いた企画など各自治体も頑張っています。このコラムでも、地域の商店街の衰退や、新しい方向性のチャレンジについても記してきました。今回は、南房総の地域をあげた道の駅戦略を観察してきましたので、それを記したいと思います。


■ 今までのSpinartでのマーケティングコラム

小樽訪問のコラムです。北一硝子があるストリートには多くの観光客が見られましたが、その近くになる昔からあるアーケードの商店街は閑古鳥が鳴いていました。多くの店舗が閉店していました。地元の人も隣の駅にできたイオンモールに行っていると思われます。また、観光地に来た方々も宿泊は札幌ということで、滞在してもらえない環境をレポートしました。
小樽訪問〜エンターテインメントは地方を救えるか
福井訪問のコラムです。恐竜博物館など人気の施設も訪問しました。2泊しましたが、片町という昔ながらの繁華街・飲み屋街に人がいない…。そんな中で、県が助成金を出して、そこにカフェなど若い人に出店してもらうような動きをレポートしました。福井駅前には駅ビルができて、地元の人も多く来ているし、お土産も充実している感じで、人の流れが移ってしまった感じがしました。
一筋縄ではいかない地方創生 福井県で新しい芽を観察してきました


■ その他にも危機的なところがありました ~甲府~

昔ながらの大きなアーケード商店街。開いていない店舗が多数見受けられました。これも駅の反対側の方の新しい施設の方に人が流れているようです。食事をするよさげな店舗を探すのに苦労しました。商店街に対して、自治体が、民間の力を借りた施設や、モールなどを進めるにあたり、商店街の再生などは手が回らないというのが実情でしょうか。


■ 狭い地域でうまく生きている ~草津~

電車で行くにはしんどい場所草津。日本人の多くの人が草津の湯もみの映像は知っているのではないかと思います。その湯もみが行われている湯畑周辺、その一帯に建てられているホテル・旅館、お土産、施設など。この地域の観光はこの場所しかないので、狭いところですが、ここには十分に人が来ている感じです。存分に歴史的なパフォーマンスや景色を楽しんでいる人が多くいました。外国人向けにおしゃれなBarなどもありました。1泊という意味では満足できる状態で、閑古鳥な感じはない…うまくいっている気がしました。近隣の道の駅は大きく、朝どれの野菜や花は生きがよく、多くの観光客が同じ行動をしながらゆったり楽しむ感じでしたね。


■ 今回のレポート ~南房総~

南房総は、各町の道の駅がスタンプラリーなど連携して観光の名所として頑張っているということを聞いて取材してきました。国内最多の8つの道の駅を誇る南房総市ということです。南房総道の駅巡りというサイトには以下の道の駅が列挙されていました。鴨川あたりから南房総を館山を通って冨浦の方までぐるっと回る順番に記すとこんな感じ。★が今回立ち寄ってみたところです。けっこう行きました。

道の駅 鴨川オーシャンパーク
★道の駅 和田浦WA・O!
★道の駅 ローズマリー公園
★道の駅 ちくら潮風王国
★道の駅 白浜野島崎
道の駅 三芳村鄙の里
★道の駅とみうら 枇杷倶楽部
★道の駅おおつの里 花倶楽部
★道の駅 富楽里とみやま
道の駅 きょなん見返りの里
道の駅 保田小学校

ローズマリー公園は、文豪シェイクスピアが晩年を過ごした家を再現した中世ヨーロッパ調の建物が特徴で、はなまる市場には、地元農家の鮮度の良い花と野菜を中心に房総土産が多数ありました。店員の女性がハンズフリーマイクで次々に名産品の試食などを促す工夫がされていましたね。ちくら潮風王国は大きいのかなと思っていましたが、漁港からの魚が買える物産センターという感じ。朝行ったのであんまり活気がなかったですが、その道路を挟んだ反対側に、花農家が直接販売している、花摘みもできる一角があって10軒ほどの小さな売り場がならんでいる場所がありました。年配の農家さんがのんびりと花を教えてくれる感じ。売りつけようという感じではありませんでしたので、ゆっくり話を聞くことができました。白浜野島崎は、房総半島最南端の道の駅。道の駅近くにある野島埼灯台は絶好の散策コースで、海岸の方まで散歩すると、大きな岩の上にベンチが置いてあって海を眺めることができました。このベンチまで特に道がないので、岩を乗り越えていく感じですが、よくけが人が出ないなあと思いました。

冨浦IC周辺には大きな道の駅が複数あります。「ちば南房総」という会社が複数経営しているようです。枇杷倶楽部は、2000年「全国道の駅グランプリ」で最優秀賞を受賞していて、有名な枇杷の産地を活かしています。花倶楽部は、山間部にちょっと入ったところに大きな温室がありました。4千坪の敷地に、ポピーや金魚草など四季折々の花が咲いています。この日は大型観光バスが4台来ていて駐車場にぎっしりでした。富楽里とみやまは、 有料道路の上り下りと一般道路から入ることができる大きな道の駅でした。食材のスペースはかなり大きく、新鮮な野菜がこれでもかと展示されています。安い!大きい!

地元の農家や飲食店、コーヒーショップが出店していたり、農家の顔が見える野菜になっていたり、花摘みやいちご狩りが併設されていたりと楽しい訪問となりました。サーファーの人はこの冬でもたくさん見かけましたが、それ以外は特に有名な観光地があるわけでもないのですが、道の駅をいくつもはしごするという体験の観光はさすがだなと思いますし、特に南房総市としても、地元の人のサポートをよくしているのかなと思います。館山駅などの都市部に寄ったわけではないので、飲み屋街などは今回対象外ですが、クルマで、バスで、道の駅を周遊するという体験はおもしろかったですし、道の駅の共通の展示ツールのようなものもあり、地域をあげて観光作りをしていることがよくわかりました。良いマーケティング事例に会うことができました。

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ヘヴィメタル、プロレス、モータースポーツをこよなく愛するマーケター。
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