2019/09/02
岡山を拠点に活動する水彩画家。
千葉市に生まれる。大阪府立大学経済学部卒業。
1987年 New York, Pratt Instituteに留学 Art St...
「夏が過ぎて」
岡山での個展の後、自宅台所のDIYリフォームやらなにやら…のんびりしていたら、今度は神戸の個展が近づいてきて、また頑張って創作しなくては!と思っている今日この頃。
うだるような夏もお盆とともに過ぎて、だんだん創作エンジンも調子が良くなってきた…ような気がする。ちょっと古いエンジンなので、時々調子が悪いけど。
6月の結婚記念日に沖縄に旅行してきた。なので、その海を早速描いてみようと思う。ちなみに沖縄、初めて!
沖縄に到着して最初にランチをしたお店の前の海岸から見た風景が上の写真。
ちょっと曇り空でどんより感が否めない写真となった。この色で素直に絵を描くのも寂しいので、綺麗な夕日の色を創作しようと思いついた。
描く対象が空と海と舟と島…しかないので、ちょっと面白くないけれども、その分きれいな空と海にしたいなあ…。
いつも水彩画に使っている道具のことを今回は少し書こうと思う。
まず、筆のことなんだけど、僕は水彩画の専用筆も使うけど、ほとんどが書道用のやわらかい筆を使う。毛の種類はコリンスキー(イタチに良く似た"テン")が多い。最近、ベラボーに値段が上がってしまった。テンの毛はロシア製らしいが、テンが激減してしまったのが原因らしい。ロシアのテンに何が起こっているのか? ロシアのテン、がんばれ!
パレットはアメリカの画材屋から取り寄せた磁器のパレットで、とっても使いやすい。拭き取りやすいし色がよく分かる。"Cheap Joe"っていうお店で売っている。もちろんネットでも購入可能。
なぜこの便利なパレットが日本で売ってないのかがいつも不思議なのだが…このCheap Joeからは、技法DVDなんかも時々購入していたことがある。
安いジョー!がんばれ!
絵具はWinsor & Newton(イギリス)が多い。日本製ホルベインに比べて、やっぱり色に透明性がある。
紙はアルシュ Arches(フランス)。高いんだなこれが…。
ああ、こうしてみると日本製がないなあ…ロシア、北米、イギリス、フランス…筆の毛、以外は日本だな。
とにかく、この組み合わせが今のお気に入り。
僕のスタイルは水をたっぷり紙に塗って、それが乾かないうちにその上に絵具を塗る。それを何回も繰り返して色のレイヤーを作る。そうして幻想的な光あふれる世界を描く、という感じだ。
水をたっぷり使うし、それが乾かないうちに絵具を好きな方向に流したいので、
紙を貼ったボードを倒したり、ゆっくり回転させたすることもある。写真は、ボードを立てて絵具を流しているところ。
水で濡れている紙の上に絵具を落とすと、スーッと滲んでいく。この感じが大好き。油絵では味わえない気持ち良さ! 一色塗って、すぐに違う色を塗ると、その二色が混ざって素敵な色が自動的に現れる。本当に水彩画は素敵だ。最近は、油絵よりも水彩画が人気なのも頷ける。
さてさて、こうして一枚目の写真の絵が出来た。
とってもシンプルな絵だけれど、空と海のきれいな色が創作できて良かったと思う。沖縄にまた行きたいなあ…。
Youtubeでこの制作風景の動画がご覧になれます。
どんよりした曇り空の海を、美しい夕日の色にします。ノーマルスピードで説明しながら透明水彩画を描きます。
水彩画・夕日の色に変える・空と海・風景の描き方
岡山を拠点に活動する水彩画家。
千葉市に生まれる。大阪府立大学経済学部卒業。
1987年 New York, Pratt Instituteに留学 Art St...
準備中