2019/07/18
エディ・ヴァン・ヘイレンと言えば赤くてランダムにテープが貼られているストラト・シェイプのギター。マイケル・シェンカーと言えば左右白黒に塗り分けたフライングV。スティーヴィー・レイ・ヴォーンと言えば「SRV」と書かれたサンバーストのストラト。ジミー・ペイジと言えばチェリー・サンバーストのレス・ポール。ジミ・ヘンドリックスと言えば白いストラト。イングヴェイ・マルムスティーンも白いストラト。リッチー・ブラックモアは白いストラトだけどパーツ類が黒。アンガス・ヤングと言えばエンジ色のSG。トニー・アイオミと言えば黒いSG。高崎晃と言えばキラーとかランダム・スター。山本恭司と言えばYAMAHAのSR-1とかSFX-1(金の鳳凰柄はきれいだったなぁ…)。布袋寅泰と言えば黒地に白い線が入ったテレキャス。ああキリがない。
この他にもまだまだたくさん挙げられるとは思うけど、そのギターを見れば逆にそのギターの使い手が分かるというくらいギターそのものとその使い手であるギタリストは結びついているもんだなぁと改めて感じます。
これは、楽器としての出音や使い勝手やらその他諸々の仕様ももちろん超有効な要素なんだけれども、実はプロモーション的にもかなり有効な、言わばギターがその人のアイコンにもなっているということかなと思います。
この方法、応用できると思いません? つまり自分の使用楽器の選択する際、プロモーション的な視点も考えて選択してみるということです。
もちろんプロで、楽器メーカーとのエンドース契約でもなければそうそうオリジナルな楽器なんて作れるはずはないと思いますが(お金がある人は作れるけどね;;;)、そうでなくてもできることなんて感じで考えてみてはと思います。
例えば使用楽器のモデルを固定する。
ストラト使いならずっとストラトに固定する。レス・ポール使いならずっとレス・ポールに固定するというようなものです。
まぁライヴやレコーディングでは時々他の楽器も使いたくなるものと思いますので完全固定する必要はないと思いますが、例えばせめて、アーティスト写真に写るときには必ずそのメインとなるギターを持つようにするというような手法です。
でもちょっと弱いかも。だって、ギターに対してある程度の知識がある人でなければ、よほど特徴的な変形でギターでもない限りギターのモデルなんて分からないですもんね。
じゃあ簡単にしましょう。さらに色を固定します。
ストラトを使うならもう白しか使わないとか、レス・ポールを使うならチェリー・サンバーストしか使わないとか(そういえば昔ゴールド・トップのものばかり使ってる人がいたなぁ…)。
逆に言えば、色さえ固定していれば、モデルが変わっても多くの方から見ればイメージはかなり固定して見えるかも知れませんね。そのくらい色の印象というのは強いものです。
さらには、それこそエディ・ヴァン・ヘイレンや布袋寅泰さんのように自分でデザインしてしまうとさらに強くなりますね。それこそ唯一無二のものになります。
そういえば昔自分も、白いストラトに焼けたフォークを押しつけて、無数の焼け跡をつけたデザインにしたギターを使ってました。こんなことをしている人は他にいないので、なかなか高インパクトだったと思いますね。ただ失敗できないのでやるまでの緊張感はなかなか高かったですが。その点、エディ・ヴァン・ヘイレンのようにテープを貼るという感じだと、修正も効いて気分的にも楽でいいですね。
でもまぁここまであからさまにやるのはちょっと恥ずかしいなぁなんてこともありますね。だってやればやるほどファッション的にもTPO的にも応用範囲が狭くなったりしますし…。
そんな時は、一見オーソドックスなんだけど実は違う…なんていうちょっとマニアックなところを狙ってみるのも面白いかもと思います。
幸いエレクトリック・ギターは簡単に改造ができますから、例えばピックアップが違うとかコントロール・ノブが違うとかピックガードが違うとか、マニアックなものだとセレクタ・スイッチの仕様が違うなんてものさえあります。
で、そういったポイントをバック・ストーリー的なものと合わせてオープンにしていくことで、
「あの人のギターは一味違う。」
みたいな感じになってトレードマーク化させていくことができるかもという方法です…でもちょっとマニアックすぎるかな。でも、顧客がそういったことが好きな人が多いということなら、そういった人たちをくすぐるネタとしてはかなり効きそうとも思いますね。
そういえば昔、私の白いストラトを見るなり、
「おー、スキャロッブ(指板のフレットとフレットの間を抉るように削ってある加工のことです)ですね〜。」
と言ってきたお客さんがいたなぁ。
さて、ギターの話ばっかで面白くねぇぞという声がそれ以外の楽器の方や、そもそも音楽以外のアーティストの方から聞こえてきそうですね。でもこれは一つのとっても分かりやすい事例だということでご理解ください。つまり、他の楽器パートの方にも同じようなことが応用できますし、実は同じような考え方が、他アートの方でも言えたりするということかなと思います。
ということで、これを一つのヒントに、是非自分ならではの見せ方を考えてみていただければと思います、というお話でした。
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