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Logo MarkSpinart Researchギター弾きのみなさん、ピックはどうやって決めた?

スピナート調査部

あらゆるジャンルの表現者・アーティストと出逢えるサイト「Spinart(スピナート)」が、アーティストのみなさんの、ちょっと普段はなかなか聞けない内容についてアンケート調査する。それがこの「調査...

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SpinartのX(元Twitter)アカウントで実施するアンケート企画。
今回のお題はこちら。
「ギター弾きのみなさん、ピックはどうやって決めた?」
(アンケート期間:2024年2月29日〜3月6日)
こちらの結果についてレポートさせていただきます!


まず結果発表

4つの選択肢の順位・割合はこちら。
1位:何種類も試して決めた…50%
2位:好きなギタリストのモデルを使ってる…16.7%
3位:誰かに勧められて決めた…16.7%
4位:なんとなく手に取ったものをずっと使ってる…16.7%
※その他の意見なし。
※総回答数6票。
※インプレッション648。


この結果から見た考察

 いやぁ〜まぁ普通の結果だったなぁというのが第一印象。まぁ設問が真っ当すぎたかもなぁ。もう少し設問でボケたら、また違った反応が得られたかもしれない…なんて、設問でボケるってどうやるんだ?とか、そもそもボケるの苦手じゃんとか、自分ツッコミしたくなりますが、まぁそんな第一印象でした。
 それと今回も回答数が少なかったので、やっぱりちょっと対象を絞り込みすぎたのかなぁとか、設問が真っ当すぎて応えるモチベーションを上げられなかったかなぁとかも思ったり。願わくば、この設問を見てコメントでボケてくれる人が出てくると俄然面白くなるんだけどなぁ…まぁそんなことができる人も多いはずはないよねってことで、ちょっと無い物ねだりだったかもとも思います。

 さてその普通の結果ですが、その中で唯一ちょっと気になったのが「なんとなく手に取ったものをずっと使ってる」という方。いやぁよくそれで弾けるな〜w この方きっと、相当器用な方なんだろうなぁ…なんて思いました。
 いや確かにさ、
「なんかちょっと弾いてよ。」
的なことを言われた時にたまたま自分のピックを持っていないなんてことは確かにあって、そういう時はその場にあるピックを借りて弾いたりもするし、まぁそれでもある程度はできるんだけれども、とは言え自分のライヴや作品のレコーディング等々ではさすがにそれは不安すぎるって感じで、つまりなんでも良いしなんでも弾けちゃうということではないのが普通かなと思うんですよ。でもきっとこの方はできちゃうんだろうなぁ。すごい。きっとめちゃくちゃ対応力が高いんでしょうなぁ。
 いや待てよ…奇跡的にその「なんとなく手に取ったもの」がジャスト・フィットしたという可能性もあるのか? だしとしたらそれはとんでもなく奇跡的なご縁ということになるなぁ。それはそれで一つのドラマとして作品になりそう…さすがにピックの話だけでドラマ的にするのは無理かw

 ちなみに私は「何種類も試して決めた」で、サウンドハウスさんでめぼしいピックを100種類ほど各1枚ずつ買いまして(この時は大変ご迷惑をおかけしたかと思いますが…)、それを片っ端から試してみたという次第。そんなことをする前からピック沼にはだいぶハマっていてそれこそいろいろなピックを試してきたけれども、どんどん難しいことに挑戦したくなると、本当にそのピックでいいのか?…的な疑いも持ち始めて、それならと思い切ってちょっと無茶してみた次第。
 しかしそんなことをする前に、「好きなギタリストのモデルを使」うというのもいい方法と思います。
 やっぱり好きなギタリストのプレイというのはそのまま自分がやってみたいプレイの方向と合致していたりもすることが多いと思いますから、そのプレイを既に実現しているピックということで現実感も出ると思います。また、その人のスタイルを学んでいくということは、例えば右手の指の使い方や手首の使い方等も真似ていくのが早道だったりもしますから、その際にも、同じピックを使ってみるというのはいい方法になると思いますね。
 もっともその好きなギタリストとは身長も腕の長さも指の長さも違うというのが普通ですから(例えばジミー・ペイジのようにギターを低く構えて弾きたいと思っても、あれほどの腕の長さがなければ無理ですもんねw)、それをそのまま使えないケースもあるとは思います。でも、私みたいに闇雲に探すよりも、まずは「好きなギタリストのモデル」を起点に方向を考えて、より自分に合うピックも見つけていけばいいかなと思います。
 それと「誰かに勧められて決めた」もいい方法ですよね。
 例えば自分がこんなことをしたいんだけどなんかうまくいかないという時、周囲にいる同じような立場のギタリストや楽器店の店員さん等々、同じようなことをに悩んだことがありそうな人にちょっと愚痴ってみる。するとその人にはもうそういった経験があって、その経験からその人なりの解決策が聞けたりするかもしれない。もちろんその話はいつでも必ず自分にとってドンピシャ役に立つということばかりではないかもしれないけれども、しかし検討する選択肢が一つ増えるし試してみる価値は充分にある。そして検討したり試してみれば、自分にはその経験値が一つ加算されるから、また次のステップに進むことができる。

 他にもなにかいい出逢いの方法ってあるんですかねぇ? 自分に合うこういうツールとの出逢い方。設問に挙げている4つは、いわば想定内なことなんですよ(Xの設問数の上限が4つということもありますけど)。これ以外の方法で見つけたという事例が聞ければより一層面白くなりますよね。
 なにが面白いって? そういった事例から想像をふくらませてその人の内面も考えてみたりすることが…です。まぁ、ついついそんなことを考えてしまっているからいつもいくら時間があっても足りなくなってしまうのかもしれませんが(しかも周りから見ると遊んでいるようにしか見えませんからねぇw)。

 とまぁここまで書いてきて思うのは、これはこだわって使うありとあらゆる道具に共通して言えることかもしれないなということでした。
 例えばパッと思いつくところだとドラムの方のスティックとかキックペダルとか、ギタリストやベーシストならアンプもそうだしギターやベースの本体だってそうでしょう。もっと広げて考えれば写真を撮る方にとってのカメラやレンズもそうですし(レンズなんて「レンズ沼」なんていう言葉が一般化してますもんね)、筆や画材、彫刻刀やノミ的なもの、キャンプ用品や大工道具や工具類、バットやグローブ、スパイクやラケット…あ、包丁なんかもそうかもしれないし、そんなことを言っていくと文具や美容系のグッズ等、ありとあらゆるものについて、同じように考えて試したり迷ったりしつつ、自分に合うものを見つけていくという過程を実施しているということなんですなぁ。みなさんはいかがでしょ?
 ということはつまり、こうしたことを考えることで、その他のいろいろな事象についても考えることにつながるかもしれない。そして考えることで少しずつでも理解が深まり引き出しが増え、結果、より広くいろいろなことについてちゃんとイメージできる状態で、判断できたり、改善したり、発展させたり、新しいものを思いついたりすることができるようになるかもしれないということなんですな。
 ということできっとこれを読んでくださっているみなさんの多くは、なんらかの表現としての創作をする方が多いと思いますので、そうした自分の引き出しを増やすという意味でも、こうしたことを考えてみるというような、一人ワークショップみたいなことをやってみるといいのではと思います。
 表現系の方でなくても、仕事の現場ではさまざまな判断や改善、発想が必要でしょ? そういうことを考える上でもいいと思いますよ。


 ということで「ギター弾きのみなさん、ピックはどうやって決めた?」でした。
 ぜひみなさんもご自身がこだわって使っている道具について、それとの出逢いはどのようなものだったのかなんてことを考えてみてください。そしてもし、今回の4つの設問とは違うエピソードがある方は是非、お教えいただければと思います。
 ということで次回もお楽しみにどうぞ。

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