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スピナート調査部

あらゆるジャンルの表現者・アーティストと出逢えるサイト「Spinart(スピナート)」が、アーティストのみなさんの、ちょっと普段はなかなか聞けない内容についてアンケート調査する。それがこの「調査...

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SpinartのX(元Twitter)アカウントで実施するアンケート企画。
今回のお題はこちら。
「彫刻をするみなさん、自分にフィットする道具とはどうやって出逢った?」
(アンケート期間:2023年9月15日〜9月22日)
こちらの結果についてレポートさせていただきます!


まず結果発表

4つの選択肢の順位・割合はこちら。
1位:普通に売っているものでバッチリ…75.0%
2位:一から自作した…25.3%
3位:買ってきたものを改造した…0.0%
3位:同業者から紹介またはもらった…0.0%
※その他の意見なし。
※総回答数4票。
※インプレッション525。


この結果から見た考察

 いやぁ〜、まず回答が少なかったなぁ〜というのが第一印象。
 設問がマニアックすぎましたかねぇ。彫刻家の方のみを対象に、しかも道具についてのアンケートというのが、そもそもご興味を持っていただけなかったのかもしれないなぁとか、まぁいろいろ考えたりします。
 てか、彫刻する方って道具についてあまり頓着しないのかな?…んなわけないですよねぇ。しかし実際の結果はこんな感じ。つまり、今回の結果を見る限り、彫刻をする方の道具に対しての関心はさほど高くないと感じてしまいますね…んなわけないと思うんですけどねぇ。だって、刃先の入り方が1mm違っただけで、削り面の形状にけっこう大きな影響が出るわけじゃないですか。そこにこだわらないなんて、彫刻する人の中にそんな人いるわけないように思うんですよね。
 …ということはなにか? こういうアンケートに応えて、自分のノウハウを共有することに対して抵抗がある人が多いということ…かな? まぁおそらく、抵抗があるか興味がないか、なんらか心的な障壁があっての行動かなぁなんて思いますねぇ…なんて、単にうちのX(旧Twitter)アカウントが弱くて、多くの方の目に触れていないだけかもしれませんけどね…フォロワー数7,300人くらいはいるんですけどねぇ…まぁSNSは万単位いても足りないなんていう説もありますからねぇ。7,000程度でなに言ってんだって話かもしれませんねぇ。

 さて、お応えいただいた結果を見ると「普通に売っているものでバッチリ」という方が75%という多数…って言っても4人のうちの3人ですが、それでも再多数がこう答えたということが面白いですね。
 つまり、けっこう既製品の質が良くて、ちゃんと探せば、自分にフィットする道具が見つかるということかもしれません。ん?…待てよ? それこそ「弘法も筆を選ばず」よろしく、道具なんてなんでもよくて、どのような道具であっても問題なく使えて、思い通りに対象を削ることができるという可能性もありますね。だとすればこれは作り手の技術がすごいという話にもなるので、この段階では、
 ・既製品の道具が優秀
 ・作り手の技術が優秀
の両面が考えられるということですね。
 でも、いずれにしても、思い通りに削るための道具探しにさほど苦労をしないで済んでいるというのはとてもいいことだとおもいます。だって自分なんて…まぁギターを弾くのが好きなんですが、今のピックに出逢うまでに50種類くらいは買って使ってみてますもんね。なかなか「これは」というものに出逢えなくて、ひょっとしたら自分が悪いのかなぁなんてことまで思ったくらいですから。そんな必要がないんだとすれば、本当にいいことと思います。

 でね、実は一番興味があるのが「一から自作した」とお答えくださったお一人の方の回答。これ、一体どんな道具を作ったんでしょうねぇ。自作すると言っても彫刻である以上それはきっと刃物である可能性が高いですよね。刃物を自作するのって難しいですよ。刃の部分は既製品を購入して改造したとしても、柄の部分とか、尻のところのハンマーで叩く部分とか、本当に難しいと思うんですよ。しかし自作した方がいる。これはね、面白いです。興味津々ですよ。
 だって、例えば釣りの方の中にもいるじゃないですか。自分のルアーとかを本気で一から自作する方。あれねぇ、面白いと思うんですよ。だって、自作するにしても完全に適当に作っているわけじゃないじゃないですか。自分が持っている知識やノウハウから導き出された仮説に基づいてより効果の期待できる可能性が高いものを作るんですよ。そして試す。そしてその結果を受けて再度考えて、修正してまた試す。この過程はねぇ、きっと楽しいと思います。これができる人は、作品を作る(釣りの場合は魚を釣る)という結果に対しての喜びを超えて、自分の思った通りに作った愛着ある道具によってその結果を得たという別の喜びも得ることができるんでしょうねぇ。


 ということで「彫刻をするみなさん、自分にフィットする道具とはどうやって出逢った?」でした。
 ちょっと絞り込みすぎた問いについてはなかなかお返事がいただきにくいということも学んだところで、さらに色々みなさんのお考えや様子をお尋ねしていければと思いますので、是非みなさん、ご協力いただければと思います。
 次回もお楽しみにどうぞ。

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