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Logo Mark論理的ボイストレーニングビブラートは諸刃の剣

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!あけましておめでとうございます!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!

2022年が始まりましたね!皆さん!年末年始はいかがお過ごしでしたか?
私は久しぶりに鹿児島に帰省し、10日間実家でゆっくり過すことが出来ました。コロナウイルスのせいでずっと行くことが出来なかった父方・母方双方のお墓参りにも2年ぶりに行くことが出来、一安心。
実家においてある父のギターで弾き語りの練習も出来ましたし、親族と西郷隆盛の墓地や鶴丸城等の旧跡を歩いて回ったり鹿児島ラーメンのお店をハシゴしたり充実した冬休みを過すことが出来ました。
十分に英気を養ったところで、いよいよ仕事始め!
本コラムも、足かけ4年目に入りました!今年も、身体的なことから精神論まで歌を歌う上で私がレッスンや実際に歌っていて気がついた大切な事柄について歌を歌う事が大好きな皆さんにお届けして行けるよう、そして今年は皆さんと共有出来るように楽しみながら一生懸命書いていきます。
本年も、お付き合いの程よろしくお願いいたしますm(_ _)m

さて。前回からビブラートの重要性について考えておりますが、今回は引き続き「何故ビブラートをかける必要があるのか?」、「ビブラートを自由にかけられるにはどう言ったトレーニングをすれば良いのか?」と言う事についてお話ししていこうと思います。

ビブラートは諸刃の剣

そもそも、何故ビブラートというテクニックがあるのでしょう?
私達が音楽を聴くとき、感情(喜び・悲しみ・怒りなど)揺り動かされますよね(*^_^*) そして音楽のどんな部分に感情が動かされるかというと、歌の歌詞や曲の強弱・テンポだったり、あるいは声色や音色であるかも知れません。それを考えると、変化のない一本調子の音楽は無味乾燥なものだと言えるでしょう。
それと同じように、ビブラートも聴く人の感情を揺り動かすための大切なテクニックなのです。

だからといって、フレーズの最後に常にビブラートがかかっていたらどうでしょう?
例えば友達と会話しているとき、その友達がず~っと自分の悩みばかり相談し続けていたらどう思いますか? 疲れちゃいますよね^_^; 音楽で例を挙げると1曲通してエレキギターが始終早弾きで他の楽器を邪魔していたらいかがでしょう? 好みもありますが、曲に広がりがなくなってしまうような気がしませんか?
それと同じで、フレーズの終わりに常にビブラートがかかっていると聴いている人にとってはしつこく聞こえる事もあると思います。そういう意味で言うと、ビブラートは使わないと抑揚がなくなるし使いすぎるとしつこくなる、いわゆる「諸刃の剣」とも言えるのではないでしょうか?
ギターの話に戻りますが、ゆっくりとしたメロディックなフレーズがあるからこそ早弾きが引き立つように、フレーズの終わりも真っ直ぐ伸す部分とビブラートをかける部分があった方が歌に表情が付くのです。
そして1曲の中で効果的にビブラートを使えるようにするためには、ビブラートは自然とかかってしまうのではなく自由自在に「かけられる」ようにした方が、曲の世界観をより豊に表現する事が出来ると、私は考えます。

そして、やはり腹筋・背筋に戻る

そこで大切になってくるのが、やはり「腹筋・背筋の力」です。
腹筋・背筋の力がしっかり付いていないと、波長の不安定なビブラートが無意識に常に「かかって」しまいます。前回も書きましたがビブラートは「かかる」ものでなく「かける」もの。自由自在にビブラートがかけられるようになるために、腹式呼吸で横隔膜を十分下げて肺の奥まで十分に息を貯めた状態で本コラムでしつこいくらいに出てくる「丹田」に力を込め(お腹を張った状態で)、先ずはビブラートがかからないよう音をま~っすぐに出すトレーニングをしていきましょう。そうすることによって、腹筋・背筋の力が少しずつ付いてきます。一音だけをまっすぐ延ばす練習をしても良いですが、常に一定の負荷を腹筋・背筋にかけるようにするため曲の中でフレーズの最後をビブラートをかけずに歌う練習をすると効果的に筋力が付いてくると思います。
そういった練習を続けていくと、最初はお腹が疲れます(お腹も空くと思います(*^_^*))がそのうちにだんだん疲れなくなってきます。腹式呼吸でお腹を張った状態で音を真っ直ぐ延ばせるようになってきたら、次に少しずつ意識的にビブラートをかける練習をしていきましょう。ビブラートにも波長の短いものから長いものまで様々です。自分なりに曲のフレーズに適した波長のビブラートを考えて効果的に歌に抑揚を付けられるよう工夫してみてください。

ボイストレーニングは、ある意味筋トレと同じです。鍛えるのには地道な努力が必要ですし、鍛えられても使わなければうたう筋肉は落ちてしまいます。焦らずじっくりと鍛えて行きましょう(^o^)
次回も、お楽しみに!!

【Live Information】

2022年
2月6日(日):やま♪げん弾き語りLive@下井草Billy’s Bar Gold Star
2月23日(水:祝):「中島みゆきナイト」(やま♪げん弾き語り)@自由が丘Bar CLAPTON
 オープンマイクイベント♬ ピアノ弾き語りのNORINさんとダブルでオープニングを務めます。
3月21日(月・祝):同級生Live(やま♪げん弾き語り)@下井草Billy's Bar Gold Star
4月29日(金・祝):Billy’s fest(やま♪げん弾き語り)@下井草Billy's Bar Gold Star

※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

「やま♪げんボーカル教室」では、生徒さん絶賛募集中です(^^♪

コラムの内容を、実際に体感してみませんか?
スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/
※お問い合わせは、アーティスト紹介ページをご覧ください。
アーティスト紹介・やま♪げん


やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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