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やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

10月に入り、今年も後3ヶ月! 一番暑かった8月と比べると、朝夕が涼しくなって若干過ごしやすくなってきましたね~。皆さん!体調を崩したりしていませんか?
体調のお話をすると、ここ2ヶ月ほど生徒さん達の体調不良によるレッスンのキャンセルが少なからずありました。
かく言う私も、先月いきなり(とは言え予兆はあったような気もしますが^_^;)声が全く出なくなってしまい、ライブとリハーサルをキャンセルしてしまいました。この事に関しては来月のコラムで書いていこうと思っていますが、暑かった夏から一転、これから乾燥の季節に入ってきて我々の喉にとっては更に過酷な日々が待っています。引き続き体調には十分に注意して、早寝早起き、しっかりと栄養を取って免疫をアップして、元気に楽しい音楽ライフを送っていきましょう!

さて!毎度毎度似たような質問で恐縮ですが、皆さんは歌を歌う時にどういったことに気をつけて歌っていますか? 「ピッチ(音程)」? 「リズム」? それとも「歌詞」?(*^_^*)
正直どれも大切ですし、この3要素全てに神経を集中させて歌う必要はあると思うのですが、今回はこの中の「歌詞」にスポットを当てていきたいと思います。
それでは、行ってみましょう~!

歌は演劇の一部分

例えば皆さんがカラオケで好きな曲を歌うとき、「音程もリズムも合ってるし、上手く歌えているのだけど、何か物足りないなぁ…。」と思う事はありませんか? 対して、皆さんが好きなアーティストのライブをコンサートホールやライブハウスに観に行って「少し音程が外れてしまっているけど、迫力があって素敵だな~!」と思う事もあるのではないでしょうか? その違いって、どのポイントにあるのでしょう?
日頃。生徒さん達のレッスンをさせて頂いたり人の歌をカラオケ等で聴いたりして思うのですが、さらり言葉を追いながら歌っている方は意外にも多いような気がします。皆さんが歌っていて感じる物足りなさの要因の一つに、言葉を単なる記号として捉えてしまっている事も上げられるのではないでしょうか?
ですが、どんな言語で歌っていようが歌詞が言葉であることに間違いはありません。つまり。歌詞とは、書いた人の想いが詰まった一つの「物語」なのです。あ。こんな歌詞、ありましたねσ(^◇^;)
冗談はさておき、歌詞の世界を表現すると言う事に関して、歌は「演劇の一部分」と考える事が出来るでしょう。

曲調と歌詞のコンビネーション

しかし、歌だけを考えた場合。歌詞を音楽に乗せて表現すると言うところが、(オペラやミュージカルは今回は除きますが)セリフのみで表現する演劇とは少し異なるところなのではないかと思います。
皆さんもご存じの通り、西洋音楽には「調(以下:キー)」というものが存在します(無調音楽というものも存在しますが、今回それは置いておいて(*^_^*))。キーには、明るい雰囲気のメジャーキーと暗い雰囲気のマイナーキーがありますよね。例えば、明るい前向きな歌詞がメジャーキーの曲に乗っている(あるいは悲しい歌詞がマイナーキーの曲に乗っている)場合、曲の雰囲気は掴みやすいと思います。
しかしながら、世の中の様々な歌を聴いてみると曲調はメジャー(明るいのに)歌詞が暗かったり(例:アルバート・ハモンド「カリフォルニアの青い空」)、逆にマイナーキーだけど歌詞の内容は陽気な曲(例:BRADIO「スパイシーマドンナ」)など様々です。
ここでもう一つ、歌詞の表現方法について興味深い例をご紹介しましょう。
中島みゆきさんの「この空を飛べたら」という曲があります。これは曲調はマイナーキーで歌詞もどちらかというと影のある暗い曲で、作者の中島みゆきさんも勿論歌っていらっしゃいますが、加藤登紀子さんも歌ってらっしゃいます。特徴的なのは、お二人の表現方法の違い。加藤登紀子さんは歌詞の世界に忠実に悲しい歌詞を悲しそうに歌っているのに対し、作者でもある中島みゆきさんはラストのサビの直前まで歌詞の世界とは真逆に明るく歌っています。中島みゆきさんの場合。このように歌う事で、悲しい歌詞の世界を更に悲しく表現する狙いがあるのではないかと私は考察します。まあ、これは特殊なケースかも知れませんが…^_^;
このように曲調と歌詞のコンビネーションにより多種多様な表現方法が出来ることが、歌の奥深いところであると言えるでしょう。

では、その歌の世界を今度は自分が表現するときにはどうするのか?
大事なのは「演じる」事だと思います。
つまり。歌を歌う時は単にサラッとメロディーやリズムを追って歌うのではなく、歌詞の意味を良く読んで理解して歌う事が大切なのではないかと私は思っています。
歌詞に感情移入してくると、表現したい自分にとって大切な言葉のアクセントがサラッと歌っている時と比べて変わってきます。それにより歌に緩急が付き、表現力がアップするのです。
その先の表現方法を決めるのは、あなた次第(^o^) カバー曲の場合。お手本となるオリジナルのシンガーの表現方法をまねするだけでなく、敢えて真逆(明るい歌詞を暗くor 暗い歌詞を明るく)の表現をするのも一つの手だと思います。自分のオリジナル曲だったら、言わずもがなです。
歌詞の中の主人公の気持ちになって、自由自在に自分の表現の幅を拡げてみてはいかがでしょう?

【Live Information】

2023年
・10月21日(土):Passenger(as. JOURNEY)@吉祥寺Silver Elephant
・11月3日(金:祝):はるやま♪げん(弾き語りユニット)@高田馬場Jet Robot
・11月18日(土):Ginger Ginger(as. Danger Danger)@目黒鹿鳴館
・12月16日(土):蛇足Snakefoot(as. Early Whitesnake)@町田Play House
2024年
・2月3日(土):蛇足Snakefoot(as. Early Whitesnake)@目黒Live Station
・3月9日(土):Passenger(as. JOURNEY)@巣鴨獅子王
・4月13日(土):Ginger Ginger(as. Danger Danger)@巣鴨獅子王
・5月26日(日):蛇足Snakefoot(as. Early Whitesnake)@新宿Crawdaddy Club
・7月13日(土):蛇足Snakefoot(as. Early Whitesnake)@巣鴨獅子王
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
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