やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん！こんにちは！！
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです！
楽しく歌ってますか？

皆さん。今年はお花見はできましたか？　今年の私の近所の緑道の桜は、雨が激しく降ったその日に一気に気温が上昇してこれまた一気に咲き始めたと思ったら、例年通り天気がまた直ぐに悪くなり一週間ちょっとで葉桜になってしまいました。幸いにも、ちょっとの時間でしたが相方様と外出した帰りに近くの酒屋さんで缶ビールを買って散歩がてら夜桜を楽しむことが出来ましたが…(*^_^*)　毎年思いますが、桜の花って儚いですねぇ…。
とは言え、花が散ったあとの新緑の色もきれいですよね～！　あの爽やかな緑色を見ていると気候が暖かくなってくるのと相まって気分も上がってくるので、私はめっちゃ好きです。
これから少しずつですが、段々暖かくなって活動的な季節になってきます。カラオケで、ライブで、楽しく歌っていきましょう(^o^)

さて！今回は「曲覚えについての一考察シリーズ」(？^_^;)
皆さんはカバー曲を練習するとき、歌入りのオリジナル音源に合わせて練習しますか？　それとも、カラオケ？
この事は、SNSでも良くボイストレーナーの皆さんが論議する事柄でもあるのですが、今回はこの事柄に関する私の考察を書いていこうと思います。勿論。「この通りにしなければならない！」と言うことではなく、一つの考え方としてご一読頂けると有り難いです(*^_^*)
それでは、行ってみましょう！

【何を目的にするのか】

カバーしたい曲を覚える際。先ず第一段階として、曲を聴いて大まかな歌メロなどを覚えると思います。
問題はその後…。今は元の音源をボーカルレスに出来る機能の付いたmp3プレイヤーなどもあるため、人によってはバッキングトラックだけを聴きながら若しくはカラオケのトラックで練習される方も多いと思います。実際。私の生徒さんの中にも、バッキングトラックを使って練習される方もいらっしゃいます。
ボーカルレスのバッキングトラックを使って練習するのは悪いことではありません。もし、あなたがカバー曲を歌う時にも自分のオリジナリティを強く出そうと思っているならば、歌詞とメロディーをある程度理解出来た時点でバッキングトラックのみを流してオリジナルのシンガーとは別の歌い方を追求していく事は正しい練習方でしょう。
ですが、恐らくそう言う方はほんの一握りのような気がします。多くの方は「オリジナルシンガーのようになりたい！　出来るだけ似せて歌いたい！」と思っていらっしゃるのではないでしょうか？
そう言った場合。歌のメロディーだけ覚えただけでバッキングトラックで練習していくのは時期尚早でしょう。
皆さんもご存じの通り、歌から得られる情報はメロディーだけではありません。リズム・強弱（抑揚）・ニュアンス・声のトーン等様々な情報がオリジナルのシンガーの歌には詰まっています。
その歌に慣れるまではオリジナルシンガーの歌唱を注意深く聴いて一緒に歌い、それとシンクロするように練習した方が上達は早いように思います。もう少し突っ込んで考えると、オリジナルシンガーがどう言った表情で歌っているか想像したりYouTube等で表情を見て「顔まね」をしながら一緒に歌う事も、オリジナルに似せる良い練習になるでしょう。
ものまねのススメ-顔まねのススメ

勿論、ボイストレーナーの方によっては「オリジナルシンガーの声を聴いてから歌おうとするため、出だしがワンテンポずれがちになる。」と言う方もいらっしゃいます。確かにそう言う一面もあります。ですがこの問題に関して言えば、バッキングのリズムをしっかり聴くようにして何回も歌う事により徐々にテンポはずれなくなってくるでしょう。

【行ったり来たり(*^_^*)】

オリジナルシンガーの声と一緒に歌って上達してきたら、もしカラオケ等のバッキングトラックが用意できる場合そちらの方で練習するのは良い事です。それでもし、カラオケ等で練習し始めてしっくりいかなくても悩む必要はありません。そう言う時は、もう一度初心に立ち返って歌入りの音源で再度歌ってみましょう。自分が満足いくように歌えるまで…。そして、また良い感じで歌えたら再度歌なしの音源で練習する。「歌を覚える」と言う事は、人生と同じ。つまりは “Try & Error”の繰り返しです。
本コラムでも時々書きますが、インプット作業とアウトプット作業のバランスが上達の鍵になってきます。「行ったり来たり」で構いません。根気強く、時間をかけて、「自分の歌という一枚の絵」を描いていきましょう！