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Logo Mark論理的ボイストレーニングバックコーラスの心得その2-息先行で子音をハッキリ!

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
皆さん!楽しく歌ってますか?

今年は桜の見頃の時期も長く、散り際も見事でしたねぇ…。なかなか「シートを敷いてお弁当広げて…」と言うわけにはいきませんが、皆さん、お散歩がてらにでもお花見は出来たでしょうか?
お陰様で、私やま♪げんは近所の緑道で散歩がてらビールとおつまみ片手に3回ほどお花見することが出来ました。
現在は殆ど葉桜になってきましたが、桜の花びらが散った後の緑もとても新鮮で、少し汗ばむくらいになってきた緑道を散歩していると心が和みます(*^_^*) また来年!桜の花の下で鼻歌なんか歌いながら気持ち良くお花見できるように、一日一日を健康に過して行きましょうね!

さて!前回から、コーラスについての「こういう風に歌った方が、楽曲がより気持ちの良いものになるよ。」と言ったような心得を自分の体験に重ね合わせて書いておりますが、そんな折、タイムリーなことにコーラスの入っているバンドのライブを観る機会がありました。とてもステキなコーラスだったのですが、『あ!そ~だよね~! コラムで「こんなこと書こう」と思ってたけど、別にこんなこともあるよね~!』と色々インスパイアされたこともありました。
そしてもう一つ。前回お話しし忘れていたのですが、コーラスには主に歌詞を歌う「字ハモ」とメロディーを「Uh〜」や「Ah〜」で歌う「ウーアー系」の二種類があります(万が一「論理的ボイストレーニング」を書籍化するとなったら、この項は書き直しですね~^_^;)。
この二種類のコーラスを楽曲に溶けこませるために、とても重要なファクターがあります。さて!それは何でしょう?
上記のことを踏まえた上で、「ハッキリ」且つ「主張しすぎない(メインボーカルと調和する)」コーラスのコツを書いていきたいと思います。
最後までお付き合いの程、よろしくお願いします!

息先行!

前回、「コーラスはハッキリと!」と書きましたが、主役を立ててあげないと(例えば、声が大きすぎたりすると)コミュニティである「曲」のバランスが崩れてしまい全員が気持ち良く会話(音楽でいえばグルーヴと言い換えられるかも)が出来ません。
歌ものの楽曲という名の「会話」の主役は、やはりメインボーカル。コーラスとしては、主役であるメインボーカルを立てて気持ち良く歌って貰う必要があるわけです。その為にコーラスは、ハッキリと歌いつつも声量を抑えて少し退く必要があるのですが、どうすれば「ハッキリと」と「少し退く」というやもすると相反するものを両立させてメインボーカル・コーラスの気持ち良い「会話」が成立するのか?
その鍵が上に書いた問いの答え、「息」なのです。
例えば。皆さんがヒソヒソ話をするとき、どういう風に声を出しているかを考えてみて下さい。ヒソヒソ話をするとき、声は小さいと思いますがちゃんと話の内容は相手に伝わりますよね。それは何故でしょう?
それは、私達が普段喋る時よりも息を勢い良く出しているからなのです。
この方法をコーラスに応用すれば、つまり(例外はありますが)メインで歌う時よりも出す息の勢いを増すと、声量を抑えた上で言葉をハッキリ発音する事が出来るのです。
普段コーラスを専門にやっている方は、これを「息先行」という言い方をすることが多いです。
勿論!ヒソヒソ話とは違いしっかりと声帯にアタックをかけて鳴らす必要はありますが、声帯を鳴らすと同時に普段歌う時よりも息を勢いよく多めに出すように発声してみましょう。

それでは、ここから具体的にどうやって「息先行」していけば良いか「発声の仕方」を書いていきます。
元々、「子音」は発声する際に息が漏れるのでその量を増やしていけば良いわけですが、先ず発声するのと同時に息が出るように準備しておくか、もしくは直前に先に息を出しておくとスムースにハッキリと子音を発声することが出来ます。
これは子音の種類によって変わってくるのでいくつかに分けて説明すると…。
・「カ行」と「ハ行」は発生と同時に息が出てくれるので分りやすいと思います。
・「サ行」は、先ず上下の前歯を閉じた状態で息を「す~」と出してから発音。
・「タ行」と「ナ行」は、舌を上の前歯のウラに着けた状態で息を「ん~」と出してから発音。
・「マ行」は、上下の唇を閉じた状態で息を「ん~」と出してから発音。
・「ヤ行」は、「イ」の口の形で息を出してから発音。
・「ラ行」は、硬口蓋の前の部分に舌を着けた状態で息を出してから発音。
・「ワ行」は、「ウ」の口の形で息を出してから発音。
因みに「母音」から歌詞が始まるときは、普段喋る時より「ハ行」に近い発音を心がけると歌詞がしっかり伝わるでしょう。
子音をしっかり出す事が出来れば、小さな歌声でも言葉がハッキリ伝わってメインボーカルを引っ張っていくことが出来ます。また上記のように息の量と勢いを増やすことにより、メインボーカルや演奏にバランス良く溶けこんでくれるだけでなく、コーラスに抑揚を付けることも出来ますので、是非皆さん、試してみて下さいね!

【Live Information】

2022年
・4月29日(金・祝・昼):Billy’s fest(やま♪げん弾き語り)@下井草Billy's Bar Gold Star
・4月29日(金・祝・夜):Rising from 飯田橋 vol.36 アコースティック編(やま♪げん弾き語り)@飯田橋Space With
・4月30日(土):『ガビガビ同級生70-71 vol.4』(やま♪げん弾き語り)@渋谷ガビガビ
・5月5日(木・祝):CANOPUS堀越彰ドラムスクール発表会@上用賀アートホール
・5月31日(火):Doppo10th Anniversary Live World Hit Paradise@四谷SOUND CREEK Doppo
・6月5日(日):小寺良太ドラムスクールLive@新松戸Fire Bard
・7月9日(土):Majestic Sky(JOURNEY Tribute Band)@四谷SOUND CREEK Doppo

※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

「やま♪げんボーカル教室」では、生徒さん絶賛募集中です(^^♪

コラムの内容を、実際に体感してみませんか?
スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/
※お問い合わせは、アーティスト紹介ページをご覧ください。
アーティスト紹介・やま♪げん

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