2023/04/11
Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...
皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?
4月に入りすっかり桜も散ってしまいましたが、皆さんはお花見は出来ましたか?
私の家の近くには緑道があるのですが、今年も桜並木の下をビール片手に散歩する事が出来ました。
そういえば、数年前には今年お亡くなりになったロックギタリストさんをお見かけしたこともありました。それを考えると、50歳前後から時の経つのが恐ろしいほど早く感じるようになりました。若いときには見られなかった体の不調なども起こるようになって、治るのも遅くなり健康に不安を感じることも…。何か体に不調があると、歌を歌うのもつらくなるばかりか歌う気力もそがれてしまうときもあります。「歳を取るって、こういうことなんだなぁ。」とまざまざと感じさせられます。
ちょっと暗いことばかり書いてしまいましたが、だからこそ健康でいることの大切さも感じるようになりました。
健康でいられれば歌う事も楽しくなりますし、歌っていれば健康も増進されます。我々の年齢以上の方々は勿論、若い方も毎日の健康に気をつけて、いつまでも楽しく歌っていきましょう!
さて!今回は、その健康にも関わってくるお話。
このコラムが始まってから、事あるごとに「歌う為の筋肉」のお話をしてきました。歌う為に使う筋肉は大きく分けて3箇所、「声帯」・「表情筋」・「腹筋・背筋」でしたね。では、歌う為にそれらの筋肉を使ってする具体的なこととは何でしょう?それは、「肺から空気を出し入れ」すること。これまで度々様々な表現で書いてきたように、正しい音程で歌う為には息の力がとても大切です。特に「腹筋・背筋」はその為に重要な役割を果たします。しかし…。
私は50歳手前の健康診断で「気管支喘息の気がある。」と診断され、風邪などをひくと咳込んで呼吸が上手く出来なくなってしまいます。声を出そうとすると咳込んでしまい、歌う事さえままなりません。治ってきて歌が少し歌えるようになってきたときがまた一苦労! いつ咳込むかが分らないため無意識に全身に力が入ってしまい、音程のコントロールがとても取りづらいのです(~_~;) 特に高音域を発声する際には、ハイスピードで肺の深部まで息を吸いそれを瞬時に吐かなくてはならないため、気管支に炎症が起きて気道が狭くなっていると咳込む可能性が非常に高くなってしまいます。
そう。音程(特に高音域)をスムースにコントロールするには、呼吸器の働きがとても重要になってくるのです。
とは言え、気管支を取り囲んでいる平滑筋は不随意筋。意識下でコントロールすることは出来ません。まあ、仮に気管支の周りの平滑筋が随意筋だったとしても、気管支喘息の発作を起こしているときには気管支自体が狭くなっているためそれを広げることは不可能だと思いますが…^_^;
風邪をひいていなくても、今のような気温の上がり下がりが激しい季節になると急に咳込む度合いが多くなってきたような気がします。歳は取りたくないですねぇ…。
勿論。気管支喘息の発作が起きているときは安静にしているしかないのですが、体調を崩しやすい春先のまだ気温が不安定な時期などに気管支がある程度狭くなってしまっても肺から呼吸をしっかり出し入れできるように「腹筋・背筋」は普段から鍛えておく必要があると思います。
さて。ここで皆さんにイメージして頂きたいのですが、普段の生活の中(特に落ち着いているとき)で無意識にどんな呼吸をしていますか? おそらく、お腹がゆっくりとすこーし膨らんだりへこんだりしているのではないでしょうか? 勘の良い皆さんはもうおわかりだと思いますが、これって歌う時に使う呼吸である「腹式呼吸」なんです。腹式呼吸は横隔膜が上下する事により行われます。横隔膜が収縮する(下がる)と胸腔(肺がある横隔膜より上の部分)が膨らみ、肺が膨らみます。安静時は肺に弾力があるため自然に元に戻り受動的に息が吐き出されるのに対し、運動時や歌う際には能動的に腹筋を収縮させるため腹腔内の圧力が高まり横隔膜を肺の方へ押し上げて肺から空気を押し出す必要があります。背筋も、直接的ではないものの呼吸をするために大事な役割を担っています。と言う事は、この腹筋・背筋を鍛えることにより少し気管支炎の症状があるときにも自発的にしっかりした呼吸をする事が可能になり、音程のコントロールを少しでもしやすくする手助けをしてくれると考えます。
では、どのように腹筋・背筋を鍛えて行けば良いのか?
普段。私達は、無意識に呼吸をしています。この状態では、腹筋・背筋をほぼ使っていません。腹筋・背筋を鍛える為には、意識的に深呼吸をする必要があります。
効果的に腹筋・背筋を鍛える具体的な方法は、
1:お腹と背中が膨らむのを意識しながら、大きく息を吸う。
2:吸いきったら、息を止めて状態をキープ。
3:お腹がへこむように、息を勢いよく吐き出す。
4:吐ききったら、また息を止めて状態を一時キープ。
1日に1~4の動作を数回繰り返すことにより、少しずつ腹筋・背筋が鍛えられてきます。
深呼吸には、副交感神経を刺激して緊張した自律神経優位の身体をリラックスさせる効果もあります。つまり。身体を脱力させてより歌を歌いやすい体勢を作るのに、とても有意義な方法と言えるでしょう。
皆さんも、良かったら試してみて下さいね(^o^)
2023年
・4月15日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@町田Play House
・4月22日(土):Majestic Sky(JOURNEY cover band)@目黒ライブステーション
・5月27日(土):やま♪げん弾き語りLive@練馬Be-born
・7月17日(月・祝):蛇足(Snakefoot)(初期Whitesnake cover band)@新宿Crawdaddy Club
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
やま♪げんオフィシャルサイト
コラムの内容を、実際に体感してみませんか?
スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/
Singer、ボーカルトレーナー。
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