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Logo Mark論理的ボイストレーニング丹田呼吸法のススメ

やま♪げん

Singer、ボーカルトレーナー。
アルバム「眠れぬ夜のために」、iTunes、Google Play、Amazon、Spotify、等、各種ストリーミングサービスで発売中。「やま...

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皆さん!こんにちは!!
「やま♪げんボーカル教室」インストラクターのやま♪げんです!
楽しく歌ってますか?

9月に入って明け方はすこ~しだけ過ごしやすくなってきた感もありますが、まだまだ暑い日が続いていますね~(~_~;) それにしても、今年の夏は暑かった!!!
私は室内にいてもぼ~っとしてしまったり、生まれて初めて食欲があまりなかったりしました。とは言っても、食いしん坊なので食べるんですけどね~σ(^◇^;)
冗談はさておき、「室内でも熱中症で倒れてしまった」と言う話も聞きます。また屋内ではエアコンで冷えていることも多く、屋外との気温差によって意外と夏風邪をひきやすかったりもすると思います。そうならないためにも、引き続き室内の温度調節と屋内・屋外での水分補給を心がけて、体調をしっかり整え元気に歌っていきましょう!

私達ボイストレーナーは、生徒さん達に説明するときに「どのような表現で伝えると理解しやすいか?」という事に普段から細心の注意を払っています。時には、なかなか理解してもらう事が難しくて悩むことも…^_^;
今回は、前々から説明に悩んでいたことに答えが出せた案件について書いていこうと思います。

皆さんは、歌う時ブレス(息継ぎ)をしますよね。歌う時に使う呼吸法はご存じの通り「腹式呼吸」です。腹式呼吸って、吸う際に横隔膜が下がるためお腹と背中が膨らむ事によって肺の深部まで空気が入り、歌う為の息が十分にもつので楽に歌う事が可能になります。私の教室の体験レッスンでは、ゴムボールを使ったり実際に腹式呼吸をしている私のお腹をゴムボール越しに触って頂いたり、前屈みになった状態で腹式呼吸をして背中を触って頂いて背中が膨らむのを体感して頂いたりして教えています。
問題は吐く時の説明の仕方。歌う際に普段の腹式呼吸のように自然とお腹がへこんでしまうと、肺に入っていた空気が全部出てしまい息が足りなくなって発声が苦しくなってしまいます。肺から空気が出ると物理的にお腹は凹んでくるのですが、横隔膜を下げることにより息の量を調整することが出来、次にブレスをするまで楽に歌う事が出来ます。
今までは、「できる限りお腹をへこませないように。」とか「お腹と背中に棒がくっついていて、両側から引っ張られる様に。」などと説明していたのですが、これが「出来ない」「わからない」と言う生徒さんがたまにいらっしゃいます。そう言った生徒さんの声を受け、以前から「もっとわかりやすい伝え方はないかなぁ…」と考えあぐねていたのですが…。

ある日。YouTubeのおすすめに「丹田呼吸法」という動画が出てきました。丹田については、これまでも何回かこのコラムで取り上げてきましたね~。今まではほぼほぼロングトーンやビブラートの為の丹田の使い方を説明してきました。動画では、集中力を高めたりリラックスのためのものとして紹介されていましたが、やり方を見て目からうろこが落ちました! この呼吸法、普段歌う時のブレスとほぼほぼ同じだったのです! この丹田呼吸法のやり方だったら、お腹の膨らみが分らない(凹んでしまう)と言う方も理解して頂けるのではないかと思います。とは言え、歌を歌う時のブレスは動画で紹介されていた方法よりかは若干の違いがありますので、私の私見を踏まえて「歌う際に丹田呼吸法をどのように取り入れていけば良いのか?」ということを書いていきます。
では!レッツゴー(^o^)

丹田に意識を集中

先ず丹田呼吸法のポイントの一つは、その名の通り「丹田」に意識を集中するところにあります。
吸うときに「お腹が膨らむという事がわからない。」と言う方は、丹田に意識を集中させてそこを中心に息を吸うと分りやすいと思います。これは、寝ているとき(リラックスしているとき)に息を吸うことと同じですね。
こうすることによって、先ほど書いたように横隔膜が下がり肺の深部まで空気が入ります。
ここまでは通常の腹式呼吸と同じなのですが、丹田呼吸法は吐くときに特徴があります。一般的な腹式呼吸では息を吐くときに下腹部まで凹みます。つまり、腹圧が下がる事により肺から息が急速に押し出されてしまい、ブレスをする前まで余裕を持って息を保たせる事が出来ません。
対して丹田呼吸法は、みぞおちからおへそまでの上腹部は凹みますが丹田がある下腹部は凹ませないように息を吐きます。息を吐きながら身体の上から下に絞っていく感じです。腹圧をなるべく下げないようにする事により横隔膜が下がった状態を保つ事が出来るため、急速に肺から空気が出るのを防ぎ余裕を持ってブレスすることが可能になります。
曲の最後まで楽に歌を歌うための「丹田呼吸法」のメリットはこれだけではありません。これは私がステージで歌っていて実感しYouTubeで動画を観て確信した事なのですが、丹田に意識を集中して呼吸をしていると体幹が安定して歌がより楽に歌えます。リラックスして歌えるのです。その他にも、呼吸が安定するので集中力が高まり身体能力も上がるというメリットもあります。
歌のリズムの中で常にこの呼吸法を実践するには、持久力と歌う為の筋肉(この場合は腹筋背筋・横隔膜)を鍛える必要がありある程度鍛錬が必要ですが(心を安心させるために歌詞もある程度覚える必要もありますし(*^_^*))、歌う事がドンドン楽に楽しくなってくることは確実だと思います。
是非!実践してみて下さい!

【Live Information】

2023年
・9月24日(日):コピブレ(弾き語り)@下北沢Breath
・10月21日(土):Passenger(as. JOURNEY)@吉祥寺Silver Elephant
・11月18日(土):Ginger Ginger(as. Danger Danger)@目黒鹿鳴館
・12月16日(土):蛇足Snakefoot(as. Early Whitesnake)
2024年
・4月13日(土):Ginger Ginger(Danger Danger cover band)@巣鴨獅子王
※チケットのお問い合わせは、各会場または「やま♪げんオフィシャルサイト」よりお気軽にご連絡ください。
 やま♪げんオフィシャルサイト

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スタジオレッスン:60分5,000円、オンラインレッスン:60分5,000円。
体験レッスン、随時受付中! お気軽にご連絡ください(^O^)/

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